プロローグ 大切な時間
どうも不可思議です
今回は新しいのを書いてみました。
シリアスにしてみたつもりですが、他の人から見たらシリアスじゃない可能性がございますので、よろしくお願いします
???「よぅミユキ、一緒に帰ろうぜ」
私の名は海上 ミユキ、高校2年で普通の生活を送っている元男子。
元、と言うのはどうゆうことかと言うと…
私の親は女の子の子供が欲しかったらしく、女性用の名前しか考えておらず、男の時の私が生まれても、男性用の名前を考えず、この名前をつけたのである。
そのせいで私は子供の時、苛めの対象であり、よく泣いていた。
その姿を見た親は、私に性転換手術を受けさせ、学校も変えた
私はその時、女になるなんて嫌だった。
…でも親が私のためを思ってここまでやってくれてるのが嬉しくて、受け入れた。
私は必死に言葉遣いを直したり、女の子らしくした。
やるなら徹底的にやるのが、その時の私の性格だ、もちろん今もそうである。
努力の甲斐あって、私は普通の生活を送れている。
???「どうした?」
ミユキ「あ、ごめん。ボーっとしてて」
この人の名前は斉藤 南君である。
転校してから我一番に声をかけてきてくれた優しい人である。
この学校のムードメイカーであり、結構有名だったりする。
南「考え事か?」
ミユキ「そうだよ、今日何かあったかなって考えてた」
南「なんだ、用事でもあるのか?」
ミユキ「今日は特に無いかな?」
南「そうか、なら帰ろうぜ」
私達は階段を下り、下駄箱に向かった。
南「そういや、今日の宿題なんだっけか?」
ミユキ「確か数学のプリントだったと思…う…っっ…」
南「どうした?………あぁ」
私と南君が見たのは…
絵の具でグチャグチャになった南君の靴である。
これは実はちょくちょくあったりする。
南君は人に迷惑をかけるのが嫌いで、こんな事があっても黙っているのだ。
こんな事があったら家に帰って洗ったりして、次の日何事もなかったように登校してくる。
私は今まで何回も先生に伝えようとした、だけど、それをしたら南君が困る、でも私は南君がこんな嫌な思いをするのが嫌と言う矛盾が出ている。
ミユキ「南君…大丈夫?」
こんな事を言っても、南君は絶対…
南「大丈夫、変えの靴は用意してるから」
…と、笑顔で答える
本当は悲しんでいるのに、無理をしている…
そして私は南君のために何もできない事が、凄く悔しかった…
ミユキ「どうしてこんな事、するんだろうね…」
私も、南君を心配させないために、無理して笑っている
南「ミユキは転校してからここのアイドル的な存在だからな、周りから見たら独り占めしてるように見えるんだろうな」
南君はこうやって茶化して、悲しさを悟られないようにする事が多々ある。
南君とはよく一緒にいるから、そんな癖ぐらいわかる。
ミユキ「じゃあ…帰ろうか」
南「だな」
帰り道、無言で歩いていく、少し話しては、黙り込む、いつもは無言でも気不味くはない、不思議な空間だったけど、こんな事がある日の無言は、とても気不味かった…
南「知ってると思うが、俺はこっちの道だからな、またな」
南君は今も、私を気遣っている。
気を遣ってくれているのだから、私も笑顔で…
ミユキ「またね」
南君が去ってから私は歩いた、その足取りは、酷く重かった…
また…何もしてあげれなかった…
いつも私は、終わってから後悔をする。
こうしてあげたら…って言う事はどんな人でもよくある事だ。
でも私は努力する分、後悔も多い。
今回も私は、友達のために何も出来なかった…
悔しくて下唇を噛んだ
そんなものでどうという事にはならない。
でも…悔しくて、悔しくて。自分がどうにかなりそうだった…
私が居なかったら…こんな事にはならなかったのかな…
私が居たから、南君がこんな目にあってるのかな…
私の足取りは、進んでも進んでも、前に進んでるような気がしない…
まるでドブにでもはまったかのような、そんな感じだ…
私は家に着いても、ご飯を食べずに、ベットに潜り込み、泣いた。
自分の無能さに、泣いた
こんな自分に、南君と友達である資格はない。
私は決心した、ベットから出て、机の前に座り紙を出し、手紙を書いて、自殺をしようとした。
私は窓から出て、山に向かった
この山には、昔から首吊りの縄がある。しかもいつ見ても綺麗な。
私はその縄に首を入れ、自殺した。
後悔は無かった。
これで大切な友達が、もう嫌な思いをしなくてもいいのだから
でも…さよならだけは、言いたかったかな…
私はそこで、死んだ…
視点 ???
私は森に入った。
いつもここに縄をかけておいて、自殺をしに来た人を連れて帰るのだ。
なんのためかと言うと
???「ようこそ、幻想郷へ…」
楽園へ連れて行くためである
どうでしたか?
自分的には良く出来たと思います。
悪い点などありましたら、できればでいいので感想お願いします