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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第一章 昔と今にこんばんは
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無限ループって怖くね?

(うっ……ここは……?)



 野良猫はわずかながら、意識を取り戻す。しかし、まだ動ける状態ではなかった。それにさっきまで聞こえていた賑やかな声は全くない。

 この不自然な程の物静かさが、逆に不気味さを感じさせた。


(何も聞こえない……。わたし……さっきまで街にいて……。それで……)


 まだ戻り切らない意識の中で必死に考えたが、あまりの不自然さに考える気力を削がれてしまった。

 それに目も思うように開かず、このまま飢え死にするのを覚悟していた。


 そう脳裏を過ぎった時――


「……!」

 誰かの声が聞こえた。気のせいでは無い。


 多分、目の前に誰かいる。そう思い、耳をすませた。

「……た……うぶ!? ……か……して!」


やっぱり、気のせいでは無かったと野良猫は心の中で思い、


(良かった……。助け……来たのね……)


 救いの手が差し伸べられたと分かると、安心した野良猫は再び気絶してしまった。


「ちょっと!? また気絶しないで! さっきからずっと呼んでるんだよ!? ねぇっ!?」


 少女が必死に野良猫を起こしていた。


(最初に戻る↑)

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