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猫にこんばんは  作者: 犬鳴 椛子
第二章 神様にこんばんは
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今後の計画 その4

 あの会話戦争に決着が着かず、夜も更け、朝になろうとしていた。

 太陽はようやく出番かと張り切って出てきた。人間界同様でゆっくりと顔を出し始めた。

 しかし、チェフは未だに曇天の様にずっと悩んでいた。


 流石のフミャもチェフ達が夜から話しているのに加えて、心地良い音楽を聴いていた事で眠ってしまっていた。猫の様に丸まって……。

 とはいえ、元々は猫だったので寝る体勢も猫のままで当然であった。

 その寝てるフミャとは、また別に神様ラントはウトウトしていた。

 当然、朝前になっても、チェフが答えを出さないから、退屈だから致し方ない事である。それでも、神様ラントは回答を待った。

 そして、チェフはまるで納豆がベットリと粘り着いているかの様に重い口を開いた。


『ら、ラント様……。有給休暇をいただけませんか?』

 神様ラントは意識が朦朧もうろうしながらも、なんとか答えた。

《うん……? あぁ……有休ね……? 取りたいの……? 取っても良いって言った気がするけど……なんだかどうでも良いや〜……》


 神様ラントはノックアウト寸前だった。

『では、数日いただきますね。何日いただけますか?』

《そうだね……。1週間で良いよ〜……》

 かなりの投げやりだった。相当、眠いのだろう。

『よ、よろしいのですか? それ……ある意味、爆弾発言ですよ? それ?』

《どうにかする〜……》

 神様ラントは力尽きて、そのまま、机で寝てしまった。

『あっ……本当に良いのかな? まぁ、何かあれば連絡が来ると思うし良いか……。ふぁあ……。さてと……フミャを連れて、うちも寝ようかなぁ……』



 フミャの耳に付けていたヘッドホンを取り外し、お姫様抱っこをして、チェフはオフィスを後にした。

『失礼しました』

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