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タイムリープするお嬢様――二度目の婚約破棄はもう遅い。あなたが破滅する始まりです  作者: 御咲花 すゆ花
3話 ソフィア・ホーウッド

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18 毒の効きはじめ

 翌週、ソフィアからキャサリンへ短い文が届いた。


『言われたとおりにしてみます。明日、ドリアン様とお会いします』


 読み終えたキャサリンは、丁寧に手紙を折り畳んだ。




✿✿✿❀✿✿✿




 自分だけでは、何か起きたときに不安である。

 ソフィアにそう頼まれたキャサリンは、彼女の友人として植物園を訪れていた。


「なんだか緊張します……」


 少なからず、相手を騙そうというのだ。

 人のいいソフィアには難しい注文だったのかもしれない。


「心配しないで。私もついているわ」


 キャサリンがソフィアの肩に手を置く。


「お嬢様」


 エマがキャサリンに声をかける。


「部外者がいると変でしょう? 離れたところから見守っているわ。声は聞こえているから安心して」


 準備が整うやいなや、ドリアンはすぐに現れていた。


「直接会って話がしたいなんて、どうしたんだい?」

「すみません、忙しいのに」

「構わないよ。それにしても、植物園なんて珍しいところを選んだね」


 ソフィアが少しショックを受けたような顔をした。


「覚えて……いませんか?」


 ドリアンが少しだけイラついたのが、遠目からもわかる。

 声が少しだけ揺れる。


「どうだったかな……。それより話があるみたいだったようだけど」


 当然だろう。

 ドリアンは持参金の話が出ると思っているのだから、本題がまさか植物園にあるとは思ってもいないはずだ。


 ソフィアの目にじわりと涙がにじんでいく。

 当然、気がつかないドリアンは自ら墓穴を掘る。


「持参金の話だろう? 気にしなくていいんだ。僕は君がいてくれるだけで満足さ」


 さわやかにドリアンがはにかむ。

 本来であれば、これでゲームセットだっただろう。

 キャサリンの負けだ。

 しかし、違う。


「持参金? なんの話ですか?」


 ソフィアが目を丸くして、ドリアンを見返していた。


「……。はっ……?」


 ようやく、ドリアンは自分が誤った選択をしたことに気がついた。


 ――詰めるなら、今ね。


 キャサリンがソフィアたちに近づいていく。


「失礼、ドリアン子爵」

「……何者だ。エルフェルト家の令嬢……?」


 キャサリンの顔を見たドリアンが警戒を露わにした。


「そんなに身構えないでください。私とソフィア嬢はお友達なのです。ついて来てほしいと言われましたので、そばで見させてもらいました」


 キャサリンのことを睨みつけたドリアンだったが、さすがにソフィアの手前、表情をすぐに柔和なものに改めた。

 コメントまでは望みませんので、お手数ですが、評価をいただけますと幸いです。この後書きは各話で共通しておりますので、以降はお読みにならなくても大丈夫です(臨時の連絡は前書きで行います)。

 次回作へのモチベーションアップにもつながりますので、なにとぞよろしくお願いいたします。(*・ω・)*_ _)ペコリ

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