第62話 見学箱と、枠前板の三行
ストック増やすためにHell Weekで回します!
コメントが燃料になって、紙・板・箱がさらにスムーズに回ります。よければ一言もらえると嬉しいです!
朝、凍結は外す。でも増やさない。進捗は一つだけ。昨日触らなかった分、今日は手を動かしたくなる。そこで欲が出ると燃える。燃やさないために、手を動かす場所を一つに絞る。
レイナ、今日
凍結解除。進捗一つ。工房の枠運用箱の板を一枚増やすだけ。返却回転は維持。確認箱は午前夕方の二回。即答しない。同文。外の異物は対象外。距離
了解
追加は一つだけだな
一つだけ
フィンが伸びをして言う。
進捗一つって、もう口癖だな
口癖は板にしろ。口で言うと燃える
ミナが帳面を抱えて頷く。
口癖は噂になります。板は噂になりにくいです
ゼフが当番札箱を確認しながら言う。
板、固定できる
ユハが短く言う。
固定、安心
午前の最初は返却棚。棚を触らない。触らないけど見る。見るだけで数字が分かるようにしたのが今の強みだ。
上段、今日返却が昨日より空いてる。中段、明日返却が整ってる。下段、遅延札が少ない。止めなくていい日。止めない日は、相手が勝手に無茶をしやすい。無茶は拾いやすい。拾って距離。
レイナ
無茶の方向
工房。昨日偽箱が消えた。次は工房に寄せる。見学、受付、優先、無料、整理。全部燃える言葉。燃やさない形に落とす
了解
工房に寄せる。俺もそれは読んでた。工房は今、鍵と枠と棚が揃ってきてる。揃ってくると、欲しいが増える。欲しいが増えると紙が増える。紙が増えると口が増える。口が増えると燃える。燃やさないために、欲しいを箱に落とす必要がある。
確認窓口箱を机横に置いて、板を窓口横に据えたまま、ミナが短く言う。
同文、今日も貼っておきます
確認箱は窓口内のみ
外の紙は無効(回収箱へ)
書くのは二行。増やさない。増やさないと反応の舞台が立たない。
午前の途中で子供便が走ってきた。今日は息が荒い。息が荒い日は、外で何かが立ってる日だ。
子供が言う。
工房の道のとこに、箱がある。見学受付って。みんな止まってる
見学受付
フィンが笑うより先に、笑いを噛み殺した声になった。
また箱かよ。偽箱の次は見学箱か
ミナが眉を寄せる。
見学は受け付けてません
ユハが短く言う。
止まる
止まると燃える。工房の道で止まると、工房そのものが燃える。工房は燃やせない。火を出すって意味じゃない。揉めるって意味だ。揉めさせない。
レイナ
指示
工房手前に導線板。見学は無し。受付は窓口のみ。工房前に止まり場を作らない。止まるなら戻す。戻し方は子供便。叱らない
了解
行く。行くが走らない。走ると舞台が立つ。舞台が立つと相手が喜ぶ。喜ばせないために、先に板を出す。
ミナ、窓口横板に一行追加
ミナが即答する。
工房の見学受付はありません。案内は窓口横のみ
それで十分。説明しない。説明は燃える。
工房へ向かう途中の道に、確かに箱が置かれていた。木箱。札は見学受付箱。横に紙が貼ってある。
見学希望はここへ。順番に案内。工房は混雑します。
混雑。順番。案内。全部、列を作る言葉。列は噂の椅子。椅子を作らせない。
箱の前で立ち止まってるのは、二、三人。子供も混じってる。そこが一番嫌だ。叱ると燃える。叱らない。吸う。
ユハが半歩前に立つ。無言。線を作る。跨がせない線じゃない。前へ流す線。
俺が言う。
見学は受け付けてない。箱は対象外。入れた人は責めない。窓口へ戻って
男が言う。
でも見学って書いてあるぞ。工房って新しいんだろ
新しいから燃やさない。燃やさないために見学は無し。必要なら窓口で相談
婆さんが言う。
孫が入れちゃったよ。怒られる?
怒られない。入れ直しで終わる。今日は入れ直しでも追加はない
婆さんがほっと息を吐いた。
じゃあいいわ
入れた人が悪くない、を最初に言う。これが火を消す。火は出してないけど、揉めの芽は消える。芽が消えれば燃えない。
フィンが遅れて来て、軽口で人の肩を落ち着かせる。
見学って言葉、便利だよな。見たいやつの顔して止まれるから
止まるのが目的じゃない。返却が回るのが目的だ
フィンが笑う。
それも便利な言葉だな
箱そのものはどうするか。触ると舞台。壊すと燃える。運ぶと揉める。だから触らない。触らない代わりに、導線を変える。箱の前を通らない導線を作る。
レイナが即答する。
箱を退けない。箱の前を導線から外す。外した導線には板を置く。板は止まらない。箱は止まる。止まる場所を消す
板は止まらない?
板は読むが、列ができにくい。箱は投函で列ができる。列を作る形が弱い
了解
工房の手前、曲がり角に小さい板を立てる。板の文は短く。
工房見学受付なし
相談は窓口へ
道で止まらない
三行。これ以上は増やさない。増やすと読む時間が増える。読む時間が増えると止まる。止まると燃える。
子供便を呼ぶ。叱らない。役を渡す。
子供、お願い
子供が言う。
なに
箱の前、止まってる人に、こっちの板見てねって言って回って。怒らないで案内だけ
子供が頷く。
わかった。板見てねって言う
子供の声は軽い。軽い声は燃えにくい。燃えにくい声で導線が戻る。戻れば箱はただの木になる。木は喋らない。喋らない木は舞台を作れない。
見学箱の中身は追わない。追うと相手の箱が正規になる。正規にしない。入れ直しで終わらせる。ここで紙(条件)を板に落とす。窓口横板と工房手前板。二枚で十分。紙は増やさない。板で返す。
工房に着く。鍵二つ。内側は静か。外の箱が立っても、工房の中が静かなままなら勝ちだ。勝ちは音がしない。
ゼフが鍵を回しながら言う。
入る。枠、触る?
今日は板一枚だけ。枠運用箱の板を増やす
ゼフが少し不満そうに見えて、でも頷いた。
一つだけ、な
工房の枠運用箱は一つ。前回、三行板で迷いを止めた。
入れるのは未加工のみ
加工済みは棚へ
乾燥待ちは別棚
これで迷いは減った。でも今日増やす板は、その三行板を増やすんじゃない。箱の役を一つ増やす板だ。増やすのは説明じゃなく、吸い込み口。吸い込み口が増えると口が減る。口が減ると燃えない。
レイナ
追加する板の内容
不足・割れ・迷いは不明札箱へ
声にしない
板で終わらせる
短く
了解
不明札箱。これは既に返却棚で使ってる。工房にも同じ箱を置く。新しい仕掛けじゃない。既存の箱を導線に置き直すだけ。置き直しは燃えない。
ゼフが小さい箱を出す。蓋印は不要。中身を見せないだけでいい。見せると話が始まる。話が始まると燃える。
ミナが言う。
札は短くしましょう。割れ、不足、迷い、だけ
フィンが笑う。
迷いって札、俺に刺さるわ
刺さるのは口。口を箱に落とせ
板を一枚、枠運用箱の横に立てる。
不足・割れ・迷いは不明札箱へ
声にしない
窓口へ運ばない
三行。これで工房の中の口が減る。口が減れば外の見学箱に引っ張られない。引っ張られなければ燃えない。
ここでブラントが工房に顔を出した。商談の匂いを嗅ぎつけるのが早い。
見学箱、立ってたぞ
立ってた。対象外。板で流した
ブラントが頷く。
対象外って便利だな
便利だから残す。燃えない便利だけ使う
ブラントが箱を覗いて言う。
工房が目立ってきた。欲しいが増える。欲しいが増えたら、価格の話になる。価格が曖昧だと燃えるぞ
曖昧は燃える。だから条件紙を板に落とす。売る話は今はしない。供給も足りない
ブラントが肩をすくめる。
じゃあ先に、端材の出口を作れ。端材が散ると盗られる。盗られると揉める。揉めると燃える
端材の出口
レイナが即答する。
端材は箱で束ねて、出口を一つに固定。価格を決めるなら板で短く。今日は決めない。進捗一つを守る
今日は決めない
守る
マンネリを避けるって意味でも、ここで商談に寄らない。寄ると話が長くなる。長くなると燃える。今日の進捗は板一枚。板一枚で閉じる。
工房の外に出ると、見学箱の前は静かになっていた。子供便の案内が効いた。止まる人が減った。止まらなければ椅子がない。椅子がなければ噂は座れない。
フィンが箱を見て言う。
まだあるな
ある。あってもいい。誰も止まらないなら木だ
ユハが短く言う。
木
ゼフが言う。
回収しない?
しない。触ると舞台。舞台を作らない
ミナが頷く。
舞台を作らないための放置ですね
ここで左肩が、わざとらしく工房の道の向こうに立った。遠い。見える。見せたい。見せたいのは会話を始めたいからだ。会話は燃える。燃やさないために、見ない。
フィンが小声で言う。
見てるな
見られてるだけ。触れない。触れないなら距離
レイナが即答する。
見るだけの相手は薄い。薄い相手は最後に一回だけ燃やしたい。燃やさせない。今日の勝ち筋は同文と板一枚。守る
守る
窓口へ戻る。確認箱の午前チェックはまだしない。即答しない。舞台を作らない。今日は見学箱が立ってるから、即答の餌が多い。餌を与えない。
返却棚は回っている。回っているうちは静かに回す。回っているのに騒ぐのは燃える。燃えないために、普通に回す。
昼過ぎ、領主の使者が来た。今日は軽い顔だ。昨日領主本人が見たから、噂が痩せている。
使者が言う。
工房への見学受付が立っていたと聞いた。領主様は不快だが、止まってないなら良いと言う
止まってない。止まらせてない。板で流した。箱は対象外
ミナが帳面を開く。
返却回転維持。遅延札増加なし。確認箱件数は増えてますが同文。工房は鍵運用継続。進捗は板一枚のみ
使者が頷く。
釘と板材、少し増やす。領主様の言葉だ。箱を増やすな。固定を増やせ
増やしません。固定だけ増やします
レイナが即答する。
固定は燃えない投資。箱は増やさない。役を増やす
午後、見学箱は消えた。誰かが回収したのだろう。回収したところでこっちは困らない。止まらなかった。燃えなかった。燃えないなら勝ち。勝ちは静かに終わる。
夕方、確認箱を開ける。午前夕方の二回だけは守る。守ると相手の観察が空振りする。空振りが続くと相手は疲れる。疲れた噂は消える。
確認箱の中は五。偽紙が二、偽札が二、そして小さい紙切れが一。紙切れには短く書いてある。
工房、見せないのは怪しい
怪しい。これも餌だ。反応を引き出したい。反応すると燃える。燃やさない。
ミナが淡々と言う。
内容は記録しません。隔離です
フィンが口を尖らせる。
いや今、見たじゃん
見ただけ。返答しない
レイナが即答する。
返答しない。怪しいの定義は相手。こちらは運用。運用は板と箱で終わる
ミナが板に数だけ書く。
確認箱 受領5
一行ログも短く。
時刻 不明紙切れ1 確認箱 隔離
内容は書かない。書くと燃える。燃やさない。
夜便は変わらず回る。返却棚も変わらず整う。工房は枠前に不明札箱が置かれて、声が減った。声が減ると、工房が静かに強くなる。静かに強くなると、見学箱みたいな舞台が立たなくなる。
フィンが帰り際に言う。
今日、進捗一つで勝ったな
勝ったのは板と箱だ。俺たちは燃やさなかっただけ
ユハが短く言う。
それが勝ち
ゼフがぽつりと言う。
箱は喋らない。喋らない箱が増えると、喋る人が減る
ミナが小さく笑う。
喋る人が減ると、ほのぼのになります
レイナが即答する。
次は端材の出口を箱で固定。だが明日は凍結日。マンネリ回避で、凍結中に一つだけ返却棚の表示板を短く整える。工房は触らない
了解
俺は板に一行だけ残した。
見学箱は立ったが、工房は燃えなかった。板一枚が口を減らし、箱一つが迷いを吸った。
主人公
評価、増えた。……正直、めちゃくちゃ嬉しい。回転が上がる。棚も工房も、もっと気持ちよく回す。読んでくれてありがとう
レイナ
評価受領。嬉しい。継続決定。回転数、上げる。燃やさず、面白くする
フィン
うおお、また評価!?やば。テンション上がるわ。読んでくれてる人、ほんと助かる。よし、次もサクサク行こうぜ!
ミナ
ありがとうございます……!数字が増えるたび、胸がふわってなります。読んでくださってるって思うと、紙も板も、もっと丁寧に整えたくなるんです。これからも頑張ります
ユハ
……嬉しい。こういうの、静かに効く。見てくれてるなら、線は守れる。ありがとう
ゼフ
評価、増えた。すごく嬉しい。板、ちゃんと返す。箱、ちゃんと回す。次も、きれいに整える
ブラント
お、いいねぇ。評価が増えるってのは、信用が増えるってことだ。嬉しいし、正直めちゃ燃料になる。読んでくれてありがとう、もっと気持ちよく伸ばすぞ
領主
……良い。読み手がいるのは、街が静かに強くなるのと同じだ。余の嫌う噂ではなく、積み上げで返している。礼を言う。続けろ




