第3話 領主面談RTA 最短で信頼を取って、最短で逃げ道も作る
領主の部屋は、思ったより静かだった。
豪華な絨毯、重いカーテン、飾り剣、肖像画。そういう分かりやすい権力セットは一通りある。
でも空気が散らかってない。整っている。必要なものだけが正しい場所にある。
部屋を整える人間は、だいたい仕事ができる。
俺の世界でも、異世界でも、そこは変わらないらしい。
案内役の書記官リオネルが一歩前へ進む。
領主閣下、天城迅殿です
ギルドより推薦、倉庫整理と工房の資材置き場改善の件で
奥の机から、男が顔を上げた。
年齢は三十代後半くらい。
髪は短く、目は鋭い。服は上質だけど派手じゃない。
疲れてるのに、疲れを見せないタイプ。
領主が言った。
顔を上げていい
噂の効率厨というのは、お前か
初手で効率厨。
この世界にも概念が伝わったのか。いや、受付が変な翻訳をしたな。
俺は軽く頭を下げた。
天城迅です
お招きありがとうございます
領主は頷き、リオネルに目線を送る。
要点だけ
リオネルはメモを読み上げる。
ギルド倉庫:通路確保、分類、ラベル導入で探索時間を大幅短縮
工房:資材置き場のゾーン分けと定位置化で生産ロス削減
本日中にどちらも改善、再現性あり
領主は俺を見る。観察するような目。
迅
お前は剣士でも魔術師でもない
なのに、街の詰まりを二日で抜いた
理由を言え
理由。
一番簡単で、一番伝わるやつを言う。
俺は答えた。
優先度を決めて
手順を固定して
戻す場所を決めただけです
領主は眉をわずかに動かした。
それだけで街が動くなら、今までの街は何をしていた
俺は一瞬だけ迷った。
ここで街をディスると敵が増える。
でも、現状認識は必要だ。
レイナが頭の中で短く指示を出す。
事実だけ
責めない
改善の余地として言う
俺は頷いて言った。
忙しすぎて
誰も整える時間がない
整える担当がいない
担当がいないから、みんなが先送りする
結果、毎日少しずつ損する
その積み上げです
領主は机に指を置き、トントンと二回だけ叩いた。
考える癖だろう。
なるほど
つまり、街は努力していないのではなく
努力が分散して、形になっていない
はい
領主が背もたれに身体を預ける。
なら聞こう
お前は何を求める
金か
地位か
権限か
ここが面談の核だ。
俺は即答しない。
即答すると、相手にペースを握られる。
それに、俺は自分が調子に乗るのを知ってる。
レイナがすぐに整理してくる。
要求は三点まで
一つは時間を守るための条件
一つは実行のための資源
一つは成果に応じた報酬
あと、逃げ道を入れる
逃げ道、大事。
俺は息を吸って言った。
まず、時間が欲しいです
領主が目を細める。
時間?
俺は続けた。
俺は仕事を増やすと倒れます
倒れたら全部止まる
だから、稼働時間の上限を決めたい
それが一番の条件です
部屋の空気が一瞬止まった。
たぶん普通の世界なら、領主の前で倒れます宣言は失礼扱いされる。
でも領主は、意外にも笑わなかった。
むしろ真面目に頷いた。
合理的だ
壊れた道具は役に立たん
上限はどれくらいだ
俺は即答できる。こういうのは普段から自分に言い聞かせてる。
一日六時間まで
残りは休息と検証に回します
検証がないと、改善が再現できない
領主はリオネルを見る。
リオネルは小さく頷き、書き込む。
領主が言った。
次
二つ目
実行のための資源です
小さな拠点が欲しい
倉庫と作業机が置ける場所
あと、最低限の協力者が一人
協力者?
俺は頷く。
俺は体を増やせません
でも工程を増やすのは得意です
工程に人を当てると、成果が倍になります
領主は顎に手を当て、また二回トントンした。
最後
報酬は
固定と成果報酬の組み合わせにしてください
固定で生活が安定すれば、無茶な案件に飛びつかなくなる
成果報酬があれば、街も俺も得をする
領主は静かに笑った。今度は口角が上がるタイプの笑い。
お前、金の話を恥じないな
恥じると、損するんで
率直だな
領主は立ち上がった。机の横にある地図台へ歩く。
街の地図が広げられている。
領主が言った。
では、お前の言う詰まりとは具体的にどこだ
倉庫と工房は分かる
他は?
ここで俺のターンだ。
俺は半透明の板を出すわけにはいかない。
でも頭の中には、レイナが作ったチェックリストがある。
俺は地図を見ながら言った。
詰まりは三つです
物流、情報、動線
領主が眉を上げる。
情報?
俺は頷く。
街の人は働いてる
でも情報が散ってる
誰が何を持ってるか
何が足りないか
どこで詰まってるか
それが見えない
だから同じ失敗を繰り返す
領主が腕を組む。
見える化、か
はい
見える化ができると
次は優先度が付けられる
優先度が付くと
最短手順が作れる
領主は地図の北側を指した。
この辺りに、今月だけで盗賊被害が三回
護衛依頼が増えている
物流が遅れ、値段が上がり、民が荒れる
ここも詰まりだ
戦闘方面も絡んでくる。
俺の得意分野ではないが、物流としては関係ある。
レイナが短く言う。
戦闘は触らない
物流に落とす
代替案を出す
俺は頷いて答えた。
護衛そのものは専門外です
でも物流を分割できます
一度に運ぶ量を減らす
中継点を作る
運搬の日時を固定して、護衛を集中できるようにする
それなら、街の負担が減ります
領主は俺を見る。
評価の目が少しだけ柔らかくなった。
戦えない者が、戦えないなりの勝ち方を考える
嫌いではない
リオネルが口を挟む。
閣下
中継点の設置は予算が必要です
倉庫の建設、番人の配置、管理者の選定
俺はすぐに言った。
建設じゃなくて借りる方法もあります
今すぐは空き家や空き倉庫を借りる
整えて回す
成果が出たら、正式に作る
領主が即答した。
空き倉庫なら、街の南に一つある
税の滞納で差し押さえた
中は汚い
だが使える
俺は内心でガッツポーズした。
こういうのが噛み合うと、改善は加速する。
レイナが冷静に釘を刺す。
喜びすぎ注意
俺は表情を抑えたまま言った。
ありがとうございます
それを拠点にできます
領主は机に戻り、ペンを取った。
契約を作る
条件は今言った通り
稼働は一日六時間
拠点は差し押さえ倉庫
協力者は街から一人付ける
固定報酬は銀貨で週に十
成果報酬は削減できた損失の一割
週十。成果一割。
異世界相場は分からないが、生活はできる。
成果が出れば伸びる。
しかも固定で無茶案件に飛びつかなくて済む。
俺は念のため聞く。
質問いいですか
言え
成果報酬の計算方法
揉めないように定義したい
削減損失って何を基準にするか
計測担当は誰にするか
リオネルが目を丸くした。
領主が笑う。
揉めない前提で作る
これが効率か
はい
揉めると時間が死にます
領主はペンを止め、リオネルを見た。
リオネル
計測はお前がやれ
基準値は過去三ヶ月平均
改善後は月次で比較
差分を損失削減と見なす
リオネルが頷く。
承知しました
領主が俺を見た。
迅
お前は、俺の部下になるのが嫌か
部下。
右腕。
言葉が重い。
レイナが即座に優先度を出す。
ここで曖昧にしない
責任範囲を切る
権限がないと改善できない
でも、戦闘や政治の最前線は避ける
俺は慎重に答えた。
嫌ではないです
でも責任範囲を決めたい
俺は物流と生産と情報の仕組みが担当
戦闘と裁判と政治の争いは担当外
必要なら、仕組み側から支える
領主は少しだけ目を細めた。
逃げ道も作るか
賢い
なら、こうする
領主は紙に書き、読み上げた。
役職:臨時物流監督官
権限:ギルドと商会への改善提案、拠点の運用、協力者の指揮
制限:稼働六時間、戦闘指揮には関与しない
期間:まず一ヶ月
成果が出れば延長
臨時。
一ヶ月。
ちょうどいい。試用期間。
俺は頷いた。
それでお願いします
領主は手を止め、俺を見て、言った。
では仕事だ
右腕と言うには早い
だが、結果が出れば呼び方は変わる
まずは今日中に、この街の詰まりを一つ抜け
今日中。
初手からスプリント。
嫌いじゃない。むしろ得意。
俺は聞いた。
最優先の詰まりは何ですか
領主は即答した。
水
水?
領主が地図を指す。
街の西に川。取水口。
そこから水路が街へ伸びている。
水路が詰まっている
修繕の担当が曖昧
商人が勝手に水を引く
結果、下流の住民が困る
揉めている
水は生活のAだ。
水が死ぬと、全部死ぬ。
レイナが短くまとめる。
優先度A:取水口〜主要分岐の詰まり解消
優先度B:水路の責任者と点検周期を決める
優先度C:勝手に引く商人のルール化(許可制)
俺は領主に言った。
了解です
今日中に
取水口と主要分岐の詰まりを解消します
ただし、作業員が必要です
二人でいい
現場を見て、最短で動かします
領主はリオネルを見る。
人を出せ
ついでに、監督の名で通せ
邪魔されるな
リオネルが頷いた。
承知しました
領主が俺に言う。
迅
お前の拠点、今から案内させる
差し押さえ倉庫だ
まずはそこを使え
俺は少しだけ笑った。
倉庫、好きなんですよ
領主は不思議そうに眉を上げた。
好き?
はい
倉庫が整うと
世界が整います
領主は、初めて声を出して笑った。
短い笑い。だが気持ち良さそうな笑い。
なるほど
では行け
効率厨
俺は頭を下げて部屋を出た。
廊下に出た瞬間、レイナが小声で言う。
面談、成功
でも今のはスタート地点
あなた、今からが忙しい
知ってる
あなたの条件
六時間
守って
守る努力はする
努力じゃなくて、守る
……はい
リオネルが前を歩きながら言った。
迅殿
あなたは変わっている
領主がここまで早く人を使うのは珍しい
俺は正直に返した。
俺も珍しいと思ってます
でも
詰まりを抜くのは得意です
リオネルは小さく笑った。
では期待しよう
まずは倉庫
その次に水路
差し押さえ倉庫は、街の南にあった。
外見は普通の倉庫だ。問題は中身だった。
扉を開けた瞬間、俺は言った。
うわ
埃。カビ。散乱。
壊れた棚。崩れた箱。
昨日の倉庫よりひどい。未使用だから、逆に放置が極まっている。
リオネルが淡々と言った。
ここがあなたの拠点だ
文句は?
俺は即答した。
最高です
リオネルが一瞬固まる。
……最高?
俺は頷いた。
伸びしろが大きい
最初に整えれば
その後ずっと楽になる
レイナが嬉しそうに言う。
迅、今の発言は危険
あなたは散らかりを見ると燃える
黙ってくれ。燃えるんだよ。
リオネルが呆れたように言った。
好きにしろ
だが今日の本題は水路だ
倉庫は後でいい
俺は頷く。
了解
優先度Aは水路
倉庫は夜にやりたいけど
六時間制限があるから
今日は最低限だけ
レイナが満足そうに言った。
よし
自制できた
えらい
褒めるな。次を受けたくなる。
リオネルが手配した作業員二人と合流し、俺たちは取水口へ向かった。
川沿いの道を歩く。
水の音はある。だが水路の流れが弱い。嫌な予感がする。
現場に着いて、一発で原因が分かった。
詰まりじゃない。詰まりもある。
でももっと根が深い。
取水口の柵が壊れていて、落ち葉と枝が入り放題。
水路の入口が半分埋まっている。
その先の分岐では、勝手に引かれた細い水路が蜘蛛の巣みたいに伸びている。
本流が痩せるわけだ。
俺は作業員に言った。
まずA
取水口を復旧
柵を直して
入口の堆積物を掻き出す
それだけで流れが戻る
作業員が頷く。
道具は?
俺は拠点倉庫を思い出した。
道具があれば早い。ないと遅い。
レイナが即提案する。
拠点倉庫にある可能性
ただし今は時間が惜しい
現場調達で対応
最短は枝を使って掻き出す
俺は頷いた。
現場でいけます
枝と板で掻き出しましょう
柵は仮でいい
まず流れを戻す
作業員たちは迷いなく動いた。
現場が動き出すと、改善は早い。
俺は時間圧縮を意識しながら、作業工程を頭の中で並べる。
1:入口の掻き出し
2:柵の仮復旧
3:主要分岐の確認
4:勝手水路の締め(今日は応急)
5:責任者と周期を決める(これが本命)
二十分後、取水口の流れが戻った。
水路が目に見えて元気になる。音が変わる。水が走る。
作業員が笑った。
おお
流れた
俺はすぐ次へ移る。
次、主要分岐
そこが詰まってたら意味ない
分岐点へ行くと、案の定、泥が溜まっている。
それを掻き出す。流れがさらに強くなる。
ここで、俺はわざとリオネルに聞こえるように言った。
これで今日のAは達成です
でも、明日にはまた同じになります
原因は詰まりじゃなくて
責任が無いことと
勝手水路です
リオネルは頷いた。
その通り
だから領主が怒っている
商人と住民が揉め、役所が動けず、放置された
俺は言った。
じゃあ仕組み化します
水路の点検担当を決めて
点検周期を固定
勝手水路は許可制
許可しないと封鎖
ただし完全禁止じゃなく
枠を作る
リオネルが目を細める。
枠?
俺は頷く。
水は必要です
商人も必要
住民も必要
だから完全禁止は揉める
枠があると、揉めが減る
枠の中で争うなら、裁ける
リオネルは短く息を吐いた。
なるほど
面倒を、枠に閉じ込める
そうです
面倒は無くならない
でも制御できます
ここで、レイナが小声で言う。
迅
今の発言
領主が好きなやつ
やめろ。
そういうの言うと、さらに仕事が増える。
作業を終えて街へ戻る途中、リオネルが言った。
領主へ報告する
今日の成果
そして提案
あなたも同席するか
俺は即答しない。
六時間制限。残り時間。
レイナが時間を提示する。
稼働:現在3時間18分
領主への報告:30分想定
拠点倉庫の最低限整備:1時間
余裕:まだある
ただし、増やすと危険
俺は頷いた。
同席します
ただし今日はここまで
報告して
拠点の最低限整えて
休みます
リオネルが珍しく笑った。
本当に変わっている
普通は、ここで張り切る
だが…それがあなたの条件だったな
はい
条件を守らないと
俺は使い物にならない
リオネルは真面目な顔に戻る。
その自己認識は強い
では行こう
領主への報告は短かった。
水路は流れが戻り、住民の不満は今日だけは沈む。
しかし根本は仕組みがない。
許可制と点検周期の導入を提案。
領主は即決した。
良い
明日、布告を出す
許可枠はリオネルが作れ
迅、お前は水路の点検テンプレを作れ
テンプレ。大好きな単語。
危険。仕事が増える。
俺は笑顔を抑えて頷いた。
はい
点検項目と周期
担当の引き継ぎ手順まで作ります
領主が言った。
それができるなら
お前は右腕候補だ
名前だけ先にやる
臨時物流監督官、迅
右腕候補。
まだ候補。助かる。
候補なら逃げ道がある。
レイナが小声で呟く。
候補でも
あなたはやる
性格的に
うるさい。否定できない。
領主館を出る頃には、夕方になっていた。
俺は約束通り、拠点倉庫へ戻った。
最低限だけ。
最低限だけ整える。
それだけで明日が楽になる。
扉を開けて、俺は板を出す。
チェックリスト生成
拠点倉庫 初日
優先度A:作業机の確保/通路一本/道具箱ゾーン
優先度B:棚の仮設/ラベル/水と食料の置き場
優先度C:在庫帳/依頼テンプレの保管/協力者の動線
レイナが言う。
迅
ここはあなたの城
でも今日はAだけ
守って
守る
俺は作業机になる板を確保し、崩れた箱を寄せ、通路を一本作った。
道具になりそうなものを集めて、道具箱ゾーンを作る。
ラベル用の札を切って、紐でぶら下げる。
一時間。
それだけで倉庫は呼吸を始めた。
俺は満足して、息を吐く。
よし
今日はここまで
板が通知を出した。
新規通知:協力者候補が到着
内容:ギルドより派遣
え?
倉庫の扉がノックされた。
入りますよー
若い男の声。
入ってきたのは、十七、八歳くらいの少年。細身。目がやたらとキラキラしてる。
腕章にギルドの印。
俺は警戒した。
誰
少年が胸を張る。
僕、ギルドから来ました
名はフィン
臨時物流監督官さまの手足として働けって
……すごいですね! 二日で領主館!
やめろ。大声で言うな。
仕事が増える匂いがする。
レイナが即座に言う。
協力者は貴重
ただし、教育しないと逆に手間
最初にルール
A/B/Cを叩き込む
俺は深呼吸して言った。
フィン
まず最初に言う
俺は一日六時間しか働かない
だから君が重要
ただしルールがある
フィンが勢いよく頷く。
はい!
俺は指を三本立てた。
A:今日やらないと死ぬ
B:今日やらないと後で困る
C:今日やらなくてもいいけど未来が楽
フィンの目がさらに輝く。
それ、かっこいい!
かっこよくはない。生存術だ。
俺は続けた。
今から君にやってほしいのはA
この倉庫の入口に札をかける
倉庫は拠点、勝手に物を動かさない
それと明日、街の水路点検で使う道具を集める
縄、杭、板、スコップ
なければギルドで借りる
フィンはメモを取り始めた。速い。
この子、使えるかもしれない。
レイナが小声で評価する。
素直
吸収が早い
当たり
フィンが顔を上げる。
監督官さま
僕、今日からここに泊まっていいですか
僕の家、遠いんで
俺は反射で言いかけた。いいよ、と。
でも止めた。拠点に人を入れるのは責任が増える。
レイナが即ブレーキ。
まだダメ
ルールができてから
一週間様子見
俺は咳払いして答えた。
今日はダメ
明日、仕事して
問題なければ考える
まずは信頼
フィンは少しだけ肩を落とし、それでもすぐ元気に頷いた。
分かりました!
信頼、稼ぎます!
俺は小さく笑った。
そうしてくれ
板がまた通知を出す。
稼働時間:5時間58分
推奨:終了
ギリギリだ。
危ない。守れたけど、危ない。
俺はフィンに言った。
今日は終わり
俺は寝る
君も帰れ
明日、朝ギルド前集合
時間厳守
フィンが敬礼みたいな動きをして言った。
はい!
扉が閉まる。
倉庫に静けさが戻る。
俺は作業机に座って、今日の検証ログを開いた。
水路:取水口復旧/分岐詰まり解消/根本原因=責任不在と勝手水路
提案:許可制/点検周期/担当引き継ぎテンプレ
協力者:フィン(素直、吸収早い、要教育)
レイナが静かに言った。
今日、条件守れた
えらい
明日からが本番
でも、あなたは一人じゃない
俺は息を吐いて、天井を見た。
現代では時間が足りなくて詰んでた。
異世界では時間を増やすスキルがある。
そして、手足も増え始めた。
……これ、気づいたら本当に領主の右腕になるやつだ。
俺は小さく笑って、灯りを消した。
優先度A:寝る
優先度B:明日、点検テンプレ完成
優先度C:拠点倉庫を城にする
そして、明日のAはもう決まっている。
水路を仕組みで支配する。




