米国の思惑
お久しぶりです。残業続きだったり、身内とのトラブルで余裕がなかったのですが、
おちついたので更新を再開します!
「やーめた。それを聞いたら、興が冷めちゃった」
その言葉で、彼女は銃を下ろす。戦闘の結果として、彼女は戦闘を棄権をしたのだ。どうやら、戦いの際の会話で、戦闘の興が冷めたらしい。
銃を下ろした彼女は、私に近づいてくる。私も彼女の仕草を見て、敵意がないことを悟る。
「何がしたいの?」
「何って? あなたに話したいことがあるの。あなた、強いんでしょう?」
「私は強くないわ。私だけ強くても意味がない」
「あくまで客観的な話だよ? でも、あなたはそれを否定している。軍人である私には、それがわかるのよ」
溜め息を吐きながら、私は彼女との会話を続ける。すると、奥から2人の反応が近づいてきた。
「美羽! 大丈夫!?」
「あまりにおせぇから来てみれば、かなりの強いのにあたってる見てぇだな。おい! 行くぞ!」
美生と香里奈が、救援に駆けつけた。どうやら、私が遅いことに気づき、戻ってきたみたいだ。美生と香里奈は、『ウェポン』を持ち構えながら、彼女に向かって攻撃する。彼女もまた、2人を迎え撃つ。
「これがあなたの友達?」
「えぇ。『ブレイバー』の時は、あぁだけどね」
「なるほど、あなたと同胞ってわけね。手応えはありそう」
彼女は『ウェポン』を展開し、美生と香里奈を迎撃する。2対1の戦いが幕をあける――――――――
――――――――はずだった。
「な、何なのよ。こいつ……」
「いくら何でも、強すぎんだろ……?」
あっけないほどに、瞬殺だった。あの交戦的な2人を、意図も簡単に倒すとは思いもしなかった。彼女はキョトンとした顔で、2人を見つめる。
「もう終わり? あなたより手応えがなかったわ」
「あなたが強すぎるだけよ。まさか、あの2人を一瞬で倒すなんてね」
私はあまりにも呆気なく終わったことにドン引きをする。私でも手の焼く2人をこうも呆気なく倒すのだから。
「そういえば、自己紹介をしてなかったね。私はアリス。アメリカ軍に属してる軍人だよ」
「私は美羽。しがいない一般人よ」
「そして、お互い『ブレイバー』でもある。そうでしょう?」
「そうね。でも、大丈夫なの? あなたは身分上迂闊に動けないんじゃない?」
「そんなことないよ? 私は特別だから」
女軍人こと、アリスは、私に向かって話し始める。すると、『リンク』を解除して私に近づく。
「あなたも解除したら? その格好じゃ、物騒でしょ?」
彼女の言葉に、私は『リンク』を解除する。そして、いつもの姿に戻ると、アリスは瓦礫の上に座る。
「では、話をしましょ? しばらくはのんびりできるわよ?」
「そうね。そもそも、軍の施設にいる時点でそんな気を起きないけど」
私とアリスは、瓦礫の上に座り、彼女の知る情報を聞く。しばらくしてから、美生と香里奈も起き上がり、同じく座る。
「アメリカは新時代のサイバー兵器を作っている。それをジャーナリストから聞いた私は、この街、カンナギ市に赴任したいと志願したの。最初は、ジャーナリストの小言かと思った。でも、私も『ブレイバー』である以上、それを確かめるために赴任したわ」
「それで、その結果どうなったの?」
「そうだね。まさか、噂は本当だったとは思ってなかったわ。私の尊敬していた軍が、こんなものを作っていたなんてね」
アリスの言葉に、香里奈はアリスに質問する。
「こんなものって何かしら?」
「えぇ、あなたたち日本人が拒否したくなるものだと言ったら?」
「核兵器?」
美生の言葉に、アリスは頷く。その反応を見て、私たちは言葉を失いかけた。間髪入れずに、香里奈はアリスに質問する。
「アメリカはそれを軍事投入する気なの?」
「そこまではわからない。だけど、上層部はヤッケになっているのは確かだよ」
アリスの言葉に、香里奈は頭を抱える。その情報が確かなら、事態はますます混沌として来るようだ。
「これは、どうやら闇に片足を突っ込んだようなね」
「どういうこと?」
「私たちは、次の戦争の下火にいるのよ。それも、誰も知らない大国の思惑ってやつにね」
香里奈の言葉に、誰もが驚く。『第二次世界大戦』から100年が経とうとしてる今、新たな戦争の下火が、誰も知らないところで日に日に増していく現実に。
「止める方法は?」
「ごめんなさい。それを止める権限は私は持ち合わせてないの。でも、設計途中で破壊することはできるはず」
「どうやって?」
「祖国に、それを秘密裏にやっている基地があるの。でも、厳重なセキュリティで今は入れない。入り方がわかったら教えるわ」
アリスは、ガムシロップを飲み干しながら、私たちに軍の機密情報を教える。本来なら情報漏洩で軍議物だが、『ブレイバー』同士のことのようだ。
「わかったわ。でも、軍にいる以上、安易に会えそうにないわね」
「それなら大丈夫よ。私がアリスを事業の特別顧問に任命すれば良いだけの話よ」
「さすが社長。それなら安心だね」
アリスとの接触手段を得た私たちは、安堵する。
「さぁ、それそれ出たほうがいいよ。ここに特殊部隊が来る。行かないと、あなたたちがテロリストになっちゃうよ?」
「そうさせてもらうわ」
私たちは、アリスと激闘した場所から離れる。私たちが脱出した頃には、特殊部隊が突入したらしく、カンナギ基地の部隊が編成されたのだった。
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