脱出
少し多忙だったので、更新遅れましたが、最新話です!
美生と香里奈と三手に分かれ、米陸軍基地から脱出する。米兵たちが、私を執拗に追跡しているが、『ヴァルハラ』に持ち替えてガンガタで迎撃する。もちろん、殺さない程度には出力を弱めているので、銃弾が被弾したとしても気絶する程度に収めている。だが、妙な事が起きている。
「おかしいわね。人よりもロボットの方が多い。本当にここは米軍基地なの?」
そう、陸軍基地にしては、米兵の数が少ないことだ。屈強は男の兵士よりも、ロボットの方が多い。脱出しながら進んではいるが、追手が人よりもロボットの方が多いのだ。
私はそんな歪な状況の中、翼が記した脱出地点へと目指す。脱出地点を目指していると、とある部屋に辿り着く。どうやらここが脱出地点らしい。
「ここが脱出地点? それにしては、やたらと物騒ね」
『ヴァルハラ』を構えながら、不審な部屋に入る。すると、フラッシュライトが光り、私に向けて光が灯される。
「貴様が侵入者か?」
「生憎、そうとも言えるわね」
米陸軍の兵士は、銃を構えながら私の方を向く。10丁程度のアサルトライフルを構えながら、私の出方を見ているみたいだ。
「目的はなんだ?」
「さぁ? あなた達に自白するほど、やわじゃないわ」
隊長らしき男が、ハンドサインで私のことを取り囲むよう他の隊員達に命じる。しばらくして、私は米兵達に包囲される。
「これで逃げられまい。さぁ、大人しく投降しろ!」
兵士が私を包囲し、逃げられないように囲いだす。すると、私はガンカタで包囲している兵士に攻撃する。銃声が鳴り響くフロアで、米軍の兵士が一人、また一人と倒れる。
「安心しなさい。殺さない程度には、威力を弱めておいたわ」
「そ、そんな! 数多のテロを乗り越えた精鋭だぞ!?」
「確かに、何もしていなければ、死んでたかもね。まぁ、死よりも悍ましい思いをしてたかも」
隊長格の男は尻餅をつきながら、その場から逃げ出す。そして、香里奈と美生がこの場に来るのを待つことにする。すると、遠くから弾丸が降ってきた。
「狙撃銃? 一体どこから?」
『上空に生体反応。これは、人間?』
ブリュンヒルデが、私に情報を流す。すると、基地の上空から、見たことのない武装をした女の兵士が現れた。
「見たことのない装備ね。あなた、どこの国の所属?」
「日本語を話した!? まさか、日本人なのに、アメリカ軍に属してる!?」
「いいえ。私はただ日本語がそこの兵士よりもできるだけ。それで? この基地で暴れているのはあなた?」
女の兵士は、銃を向けながら私に問い詰める?
「いいえとは言えないわね。だけど、そっちから襲ってきたのなら、正当防衛でしょう?」
「無理な話だね。君はもうこの基地で攻撃行為を行った。これは一つの襲撃行為と見做していいということだよ」
「なるほど。なら致し方ないわね」
『正宗』を振るい、女兵士の銃の銃口を斬る。すると、彼女はすぐさま反応して回転するかのように回避する。そして、すかさずハンドガンを構え直しては、そのまま撃ち始める。私は彼女の銃から放たれる弾丸を、『正宗』を振るって防ぐ。
「この動き……。あなた、只者じゃないみたいね」
「そっちこそ、近距離の銃弾を弾くなんてやるね」
お互いが一歩も引かずに攻撃を繰り出し続けている。人間に身でありながら、私の攻撃を回避し、私も彼女の攻撃を避ける。
「ここまでとはね。なら、今度はこちらから行かせてもらう!」
女兵士はマシンガンを持ち、私に向けて射撃する。かなりの数の弾丸が飛び交う中、私はそれを空中で避ける。
「チッ。相変わらず早い! だけど、このままいいようにはさせない!」
「その程度? 今度はこっちから行くわよ」
『正宗』を構え、接近する。そして、彼女の持つマシンガンの銃口を『正宗』で両断する。
「な!?」
「これで、そのマシンガンは使えなくなったわ。どうするの? あなたの撃てる手札はもうないわよ?」
私は彼女に向けて『正宗』の先端を突きつける。
「くッ! 殺すなら殺せばいい! 国のために死ぬ覚悟はできるんだから!」
彼女は自分から私に殺すよう用急する。これが愛国心と言う奴らしい。なんとも軍人らしいが、私は『正宗』を下ろす。
「生憎、そんなもののためだけに、簡単に人を殺すほど優しくないわ」
「どう言うこと? この国では、『介錯』ってものがあるんでしょ?」
「それは死を覚悟した人間を楽にする行為よ。それに、私にあなたを殺す通りはないわ」
私は彼女に己を殺す意志はないことを伝えると、彼女に背を向けて香里奈と美生と合流する。
「話は終わりね? 悪いけど、友達を待たしてるの。また会いましょう?」
私は女兵士に別れを告げ、香里奈と美生のいる場所に歩く。
「やっぱり、強いんだね。あなたは」
すると、彼女の言葉に反応して振り向く。彼女は銃を捨て、代わりにスマホを持っていた。
「何が言いたいの?」
「簡単な意味よ? 噂には聞いたけど、これが『ブレイバー』の戦闘力とはね。恐れ入ったよ。アメリカでは私は最強だったのに、あなたは有意にそれを超えるなんてね」
「だから何を――――――まさか、あなたも」
彼女はスマホを片手に、私と向かい合う。
「隠し通そうと思ってたけど、それももう意味を持たない。なら、ここからは全力で行くよ!」
彼女はスマホに指を添え、私たちと同様の言葉は言う。すると、彼女のスマホから無数の数式が現れ、彼女を包み込む。
「アテナ。『ライド・トゥ・ブレイバー』!」
瞬い光が、彼女を包み込む。すると、さっきまでいた女兵士は、瞬く間に『ブレイバー』となった。正確に言えば、自身の『アバター』と『リンク』したと言うべきか。
「この感じ、本当に『ブレイバー』なの!?」
『ブレイバー』となった女兵士は、凛々しき機械的なドレスを見に纏い、大型のシールドを宙に浮かせながら現れる。
「ふふ。やっぱり、これに限るね。中東でイスラム過激派を殲滅した時以来かな?」
「まずいわね。この感じ、明らかに私よりも強いわ」
謎の重圧を感じ、私は『正宗』を構える。彼女もまた、銃を持ちながら、浮遊するシールドを展開する。
「さぁ! 茶番はここまでだよ。ここからは、本気で行かせてもらう!」
「不本意だけど、あなたを倒さないと先には行けそうにないわね。ならばこちらも、全力で行くわよ!」
私と女兵士は、互いに睨み合う。そして、お互いの『ウェポン』を構えながら拮抗状態に入る。
かくして私は、『ブレイバー』となった女兵士との第2ラウンドに入るのだった。
もしよければ、ブックマークやいいね、評価の程よろしくお願いします!
レビューや感想も是非!!
次回は日曜日の21時頃に更新予定です!




