19/25
第19話
「……7代目。俺を初代として、ということですか」
「そういうことです」
うなづいた弁護士に、すぐ後ろまで彼女が近づいていた。
「初めまして、ご先祖様」
ちゃんとした日本語に聞こえるが、若干イントネーションに違和感がある。
これが200年の差というものなのだろう。
「顔合わせ、ということかな」
彼女のことを見ていると、ゆっくりとだが俺が何か血を残せれたんだという実感のようなものが浮かんでくる。
少なくともこのときまで連綿と家系は続いていくことができることが確定したからだ。




