服
町中を歩く。この国は、この世界で6番目に多いらしい。国の名前は、ヨシム王国。街の様子を見ると、経済的にもかなり余裕があるみたいだ。服装がスーツだと周りから変に見られるので、とりあえずという形で服屋によった。
「なんか、服の色や装飾が質素ですね。なぜなんすか?」
「この世界は、剣を使うものが多いし、貴族じゃないんだぞ。そして動きやすいほうが良いだろ。まぁ、私は特別だけどな。」
ミシストが、どやどやという顔でこちらを伺ってくる。
歩いている間に何度かこのようなことがあった。私には、ただイキっているのか、自分を小さく見せないようにするためなのかは分からない。もともと、身長は小さいけど…
そう一言自分が魔法使いであることが誇りであることを示していると共に、洋介がすぐさま応える
「ほんっっとうにすごいです!魔法使いは1万人に一人の逸材でしょ!なんて幸福者なんだろう」
ずっとこればっかで耳にタコができそうだった。どちらも飽きずにやってる若さがすごいと思う。
さっき、洋介が言っていた魔法使いは、1万人に一人しか現れないということは本当だそうだ。だから今いる服屋に魔法使いが着るようなローブのようなものなどは極端に少ない。ちなみにミシス卜は、魔法使いのような服は大きいらしく、子供用の白の長袖、青の短パンにベルトを巻いていた。私の洋介は、とりあえず服を選んでいく。洋介はあれとこれと何枚も服を試していた。私も同じように、服を選んでいった。
だいたい30分がたち、お互いの服が決まった。
「まずは俺からっすよ!これが俺の服装です!」
白の半袖に、黒のインナー(インナーといっても薄い長袖のようなもの)それから緑のマントを背負い、黒の短パンをはいていた。
ファッションに関しては全く分からないが、これが今の若者が着た衣服なのだろうか。私やミシストがとりあえず褒めておくと、洋介は少し照れていた。
「で、先輩はどんなのにしたんですか?」
「私のか?まだ着てないから少し待っててくれ。別に面白くはないと思うぞ」
といいながら試着室へと入った。面白くないと保険をかけといたが、ワクワクしている二人には、がっかりされたくないが…
できたぞーといって、外へ出る。どうって聞いてみると、二人とも渋い顔をしている。やはりこういう反応か。
「ちょっと、色が少なすぎっすかね?」
何で色が少ないのがダメなのかと思い、下を見てみる。全身黒のワントーンだ。
汚れてもあまり気にならないと思ったので、これを選んだが何か違うらしい。
「そうだな。これだと暗殺者と間違えられてもおかしくない」
ミシストも罰の悪そうな顔で言った。なるべく欲をもたないでおこうと思ったけど…
無欲すぎるファッションだと世間からあやしがられるらしい。無欲でなくても多分この服を選んでいたと思うけど…とりあえずもう一回服を選び直し、上がうす緑の半袖、下がふかみどりの長ズボンとなった。
日も落ちてきたので、ミシストの紹介してくれた宿へ行った。ミシストは、まだ用事があるからと行って、どこかへ行ってしまった。宿は、二階建てで、一回は食堂、二階が部屋となっている。宿のお金をは、ミシストの顔の広さのお陰で、金が溜まったら払えば良いとしてくれた。ありがとう、ミシスト。
部屋にはいると、ふかふかのベット2つ、机が1つあった。素朴だが、これ以上に求めるものはない。これで十分だ。この半日でミシストに聞いたことをまとめてみると、
ここは剣と魔法の世界であること。(件の数が圧倒的に多いが)
魔王的存在がいるが、今の封印されていていないこと。
大きな村(最低でも1000人以上がすむところ)は、必ずギルドがあること。この国のギルドのなかで三番目くらいに偉いミシストでも異世界人は見たことがないこと。
騎士を護衛に着けている人は、貴族か王族であること。
大陸は六つあること(ちなみにここは、ハイバ大陸というらしい)
今確認することはこれくらいだ。この話が本当ならば、私たちを捕まえた人は、貴族以上のお偉いさんだというのが分かった。これがかなり運が良かったらしく。普通なら言葉の話せない人間はだいたい奴隷行きなのだという。どんどんお礼を言わないと行けない人物が増えていく。ありがとう、お偉いさん。
たがもう合えない可能性が高い。身分が違うからな。これはどうしようもないので、合えたらラッキー程度でいよう。ひとまずまとめ終わったので、今日は寝ようおやすみなさい。
読んでいただきありがとうございます。
頑張ります。
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