歩いていくと
そこから数時間、ただひたすらに歩いていた。水も食料もないまま。
まぁ、あそこにいたとしても同じ状況だったが。
洋介は、まだルンルン気分で歩いている。あんなにはしゃげる洋介が羨ましい。
歩いて3日。まだ見つけていない。
食料はないが、水はかろうじてさっきまで雨が降っていたので、その雨粒を口に入れていた。
洋介もかなり限界が近いらしく、どんよりとした目でとぼとぼ歩いていた。
「なんで3日間歩いているのに疲れをあまり見せないんですか先輩。」
洋介の言葉を聞いて気づいた。
疲れていない
生きている中で、3日間歩くようなきつい運動やスポーツをしたことがないのに、何故か普通に歩けている。しかも食料なしで。
「なぜだろうな?」
そう言いながら歩くのは続いていた。
1週間経っただろうか。遠目にやっと村のようなものを見つけた。しかもかなり大きく国に近い感じたった。
洋介もそれに気づき、最初の笑顔を取り戻した。
「やった!やっと村っすよ!しかもかなり大きいみたいですし!」
元気を取り戻しながら歩いていると、何か馬車のようなものがやってきた。
やってきた馬車の中から一人の女性が出てきた。
ひと目見て美しいと思えるような人だった。その女性が放つ言葉に驚きを持った。
「-/,..00..0...0...0..0.0!.../-,-./..00,.....-.0!」
?
言葉がよくわからない。英語というほどネイティブではないし。中国語のようなものではない。本当に自分の知る世界ではない言葉をしていた。
「この人何を言ってるんすかね?。こういうのってなにかスキルとかで聞き取れたりできないんすか?」
「おそらく今は…無理だ」
私はそう感じた。いきなりそんなことはないだろう。できるとすれば最初にできているのだろうと思う。
そう考えていると、女性は馬車にいる騎士のような人を呼び出した。
「ちょ、やめてくださ、つっ!」
洋介が抵抗する前に殴られ、気絶してしまった。
その光景を見たあと、私も同じように視界が真っ暗となった。
読んでいただきありがとうごさいました。
不定期ですが、頑張っていきます。
なるべく短くしているので、気軽に読んでいただければなとしています。