転移
「ん…ここは…どこだ?」
なぜここにいるのだろうか?
思い出せることとしては、後輩の洋介と2人で昼食をとっているときに眩しい光が自分たちを覆ったことぐらいか…いや絶対ありえないことだったろ…
そう思いながら辺りを見渡す。
反対側に誰かがいる。それを見て少し身構えだが、
「なんだ、洋介か」
ホットため息を吐きながら、洋介を起こした。
「おい、起きろ洋介」
洋介は目を覚まさない。ちなみに洋介は3回に1回の程度で寝坊を繰り返す人間だった。
こいつの腹に拳をおろしながら言った。
「いい加減、目を覚ませ!!」
「ヴォフェッ!なにするんすか先輩って……え?」
洋介は呆然としていた。
「どうした?何か変なものでも食ったか?」
洋介は顔を横に振り、焦りながら言った。
「そんなもん食ってないですけど…それより先輩はこの光景を見て何も思わないんですか?!」
もう一度、私は辺りを見渡す。
辺りはほぼ草原でまばらに木々が生い茂っている。さっきまで食べていた定食屋の光景では無かった。
「草原が…あるな?」
その一言を聞いた洋介は、ほんとに大丈夫かこの人は、と心配した顔で見てくる。
「そりゃ草原ですけど、さっきまでこんなところいませんでしたよね?こんなところにいて怖いと思わないんですか?」
「不思議と…ない」
洋介は、目が丸くなり、愛宅地が塞がらなくなっていた。
「ま、まあ、感じ方も人それぞれみたいな感じじゃん?」
「そりゃそうですけど…」
真剣な顔で考えていた洋介は、何か閃いた顔でこちらに向いてきた。
「そういえば、ここが違う世界だとすれば、異世界に転移したってことですよね?となれば、剣や魔法の世界、それ以外で他種族の人々がいるのもありえますね。そう思うとワクワクしてきたぁ〜」
そう言いながら、いろいろなことを想像している洋介が唐突に言い出した。
「村へ行きましょう!」
冒険?が始まるのだった。
暇で書いているので不定期です。
頑張っていこうとは、思っています!
読んでくれた方ありがとうございました!