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【アニメ10月放送開始!】世界最強の魔女、始めました 〜私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます〜(Web版)  作者: 坂木持丸
第13章 異世界に行ってみた

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128話 異世界に行ってみた



『機動天使ガンネルを倒した! EXPを19794獲得!』

『アイテムボックス枠が50拡張されました』

『称号:【イカロスの羽根】を獲得しました!】



『コラボイベント:【メタルノア~侵略!メカ娘~】をクリアしました!』



「わーい」


 というわけで、とくに何事もなく“こらぼダンジョン”をクリアしたあと。


「うん、今回も全部、インターネットに書いてある通りだったね♪」


 と、ローナは満足げにインターネット画面を眺めていた。



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▍マップ/【侵略基地バックノア】

 ▍概要

 コラボクエスト【メタルノア~侵略!メカ

 娘~】で登場するダンジョン。


 巡回しているロボット兵はかなり強力なた

 め、監視の目をくぐり抜けながら探索しよ

 う。

(※追記:現環境では、普通に敵を倒したほ

 うが早い)


 敵が落とす【ピコの魂のかけら】は、召喚

 獣【ピコ】の錬成・強化に使用できる。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



 今回のダンジョンでは、いつもに増して、やっかいな罠や待ち伏せなどが多かったが……。


 いつものごとく、インターネットで(以下略)。


「えへへ! いつもありがとう、インターネット!」


 と、インターネットの素晴らしさを再確認するローナ。


 とはいえ、ローナがここに来た目的は、『ダンジョンクリア』ではない。

 あくまで、異世界旅行をするために必要な『異世界の入り口』が目的であり……。

 

「えっと、『ダンジョンボスを倒すと、異世界への入り口が開く』って話だったけど……」


 と、ローナが辺りをきょろきょろしていると。


「わっ」


 突然、ぐにゃり……と。

 部屋の中の空間がゆがんで、光の穴のようなものが現れた。


「えっと、もしかして……これが、異世界の入り口ってやつなのかな?」


 そう考えつつ、ローナが光の穴へおそるおそる近づこうとしたところで。

 ローナの肩に、ぽんっと誰かの手が置かれた。



「――相棒。やりとげましたね、私たち」



「え?」


 その親しげな声に、ローナがふり返ると。

 そこにいたのは、思いもがけない人物だった。


「………………」


「………………」



「「…………………………」」



 ……なんか、普通に知らない人だった。


 知らない少女が、なぜかフレンドリーに、ローナの肩をぽんぽん叩いてきていた。

 つまり、めちゃくちゃ不審者だった。



(……えっ、誰? 怖い……)



 なにが起きているのかわからず、ひたすら困惑するローナ。

 さらに、不審者はひとりだけではなく――。



「やーれやれ、やっと帰れるのか……ま、ローナのおかげで、異世界(こっち)もけっこう楽しめたけどね」


「え? え?」


「……ローナ、あなたとの旅は……けっして忘れない……」


「私との、旅?」



「ふっ――全てを超えた先でまた会おう、ローナ」



「……え? あっ、はい」


 なぜか、次々と現れては、光の穴へと消えていく知らない少女たち。

 さらには、どこからか感動的な音楽とスタッフロールが流れだし、そして――。




『――――この空は、きっとつながっている』




 というシステムメッセージが、どこか誇らしげに表示された。



(…………なにこれ?)



 なんか、世界樹の杖を手に入れたときのような、『いろいろショートカットしちゃった感』がすごかった。


 そういえば、攻略サイトに、


『異世界から迷いこんだ【イカロスの翼】の少女たちと一緒に、コラボダンジョンを攻略しよう!』


 と、書いてあった気もするが……。

 今の人たちは、その『異世界から迷いこんだ』という少女たちなのだろうか。


(うーん……まあいっか。よくわからないのは、いつものことだしね)


 というわけで、ローナは考えるのをやめた。


 なにはともあれ、さっきの人たちのおかげで、光の穴の安全確認も済み――。


(とりあえず、この穴に入れば異世界に行けるみたいだね。それじゃあ、さっそく――って、ん?)


 と、そこで。

 ローナが、ふと部屋の中央に目を向けると……。


【……ぴぅぅ~✜】


 先ほどまでダンジョンボスがいた辺りに、ひとりの少女が倒れているのが見えた。


 目をぐるぐると回して気絶している、小動物のような少女。

 この世界では見慣れない格好を見るに、おそらく彼女も異世界人なのだろう。


(あの子は……さっきのよくわからない人たちの仲間? 置いてかれちゃったのかな? 一応、怪我をしてる様子はないけど……)


 しかし、なにか強い精神的ショックでも受けたのだろうか。


【……モンスターが……モンスターが……✜】


 と、悪い夢でも見ているように、うわ言を呟いている。


(きっと、よっぽど怖いモンスターに襲われたんだね、かわいそうに……って、あれ?)


 そこで、ローナが倒れている少女に近づいて、その顔をよく見てみると。

 その顔には見覚えがあった。


(もしかして……この子って、ピコちゃんって子なんじゃ?)


 このダンジョンに入る前から、なにかと名前を見かけた少女だ。

 

 さらには、このダンジョンに入ってからも、なぜかピコの顔が描かれた宝石のかけら――インターネットいわく『ピコの魂のかけら』で、何度もその顔を見ており……。


 そこで、ローナは改めて、インターネットで『ピコ』について調べてみた。



『コラボダンジョンでは、モンスターのドロップアイテムや宝箱から【ピコの魂のかけら】を入手できます♪』

『【ピコの魂のかけら】を100個集めると、メカ娘【ピコ】が無料で手に入るピコ♪』



「………………」


 なんか、ピコを景品にした闇のゲームみたいなものが開催されていた。

 ちなみに、これも“運営”による組織的犯行らしい。


「う、うん……とりあえず、ピコちゃんを、ここに置いてくわけにはいかないね。異世界の入り口もだんだん小さくなってきてるし……」


 というわけで、ローナはピコをおぶりつつ。


「あっ、そうだ。これを忘れちゃいけないよね」


 と、近くにあった自爆スイッチを、ぽちーっと押した。



『――警告(WARNING)⚠ 警告(WARNING)⚠ 自爆コードが実行されました。ただちに施設から退避してください。爆発まで残り9時間59分49秒……』



「わっ!? び、びっくりしたぁ……でも、これで異世界に行く準備は整った、よね?」


 そう言って、ローナが視界の右上を見ると。

 そこには、インターネットに書いてあった通り――。



 ――9:59:30。



 と、タイマーが表示されていた。

 そう、この自爆タイマーこそが、異世界旅行をするための最後のピースであり。

 異世界から『帰ってくる』ために必要なものだった。


(えっと、タイマーは10時間にセットしたから……ちょうど夕方ぐらいまで、異世界を観光できるね!)


 というわけで、異世界旅行の準備も整ったところで。



「それじゃあ、いざ――異世界へ!」



 ローナはピコをおぶりなおすと、さっそく異世界につながる光の穴へと足を踏み入れた。


 ふわ――――っ、と。

 前方へと落ちていくような浮遊感。

 それから一瞬、この世界から全ての音が消え、そして――。



 ――――光が、弾けた。



 目を開けていられないほどの光量に、ローナは思わず目を閉じてから。

 やがて、ゆっくりと目を開き……。


「ふ……ふわぁ……っ」


 と、小さな歓声のような吐息を漏らす。

 そんなローナの目の前に広がっていたのは――。


 ――純白の都市だった。


 見上げんばかりに高い、つるりとした白い塔の群れ。

 透明なガラスの街路上を行き交う、さまざまな白くて丸い機械たち。

 そして、都市の宙空に浮かんでいるのは――。


『幸福は義務です』

『不幸かなと思ったら、早めの幸福薬』

『偉大なるマザー様があなたを見守っています』


 などと書かれた無数の立体映像(ホログラム)の画面。


 そんな元の世界ではありえない光景を見れば、もう間違えようもない。



「――わぁっ! ここが、異世界かぁっ!」



 ――空園都市ソラリス。

 それは、機械によって完璧で幸福に管理された空中都市であり……。


 ローナが行きたいと考えていた、“異世界”そのものだった。


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― 新着の感想 ―
厄介ごとしか起こさなそうなウケツケジョーと全てを超えた先で一乙しそうな少女ですねぇ
ビッグマザーがいつでも見守ってくれる幸福な世界来たな
》『機動天使ガンネルを倒した! EXPを19794獲得!』 あはははは。流石に19790407では、ないんだ? (はい、ちゃんとネタに気付いた読者もいますよーぉ)
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