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【アニメ10月放送開始!】世界最強の魔女、始めました 〜私だけ『攻略サイト』を見れる世界で自由に生きます〜(Web版)  作者: 坂木持丸
第13章 異世界に行ってみた

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125話 思い出話をしてみた


というわけで、13章開始です!


◆光の女神ラフィエール

女神像の中(?)にある白い空間に住んでいる女神。

暇を持て余しており、ローナ(使徒)のお供え物が生きがい。



「――というわけで、“こみけ”はすごくいい思い出になりましたね!」


「…………」


 そんなこんなで、慌ただしかった“こみけ”も終わり……。


 ローナはひさびさに休みをもらって、『会いに行ける女神様(アイドル)』こと、光の女神ラフィエールのいる白い空間へとやって来ていた。


「えへへ、こうやってイベントを作るっていうのも、神様たちの“部活”みたいで楽しかったです! まあ、いろいろ大変なこともありましたが……でも、そういうのも含めて、すごく楽しくて! それと、撤収作業のときには、サークルの人たちもたくさん手伝ってくれたんですよ! みんなが同じ“参加者”って、こういうことなんだなぁっと!」


「…………」


「メルチェちゃんも次回の企画を、今から作ろうって張り切ってて……あっ、これは最後にみんなで記念に撮った写真ですっ! えへへ、次回も楽しみだなぁっ!」


「…………」


「? あれ、ラフィエールさん、どうしたんですか? 笑顔のまま固まって――」




「――我が使徒ローナよ。それ、わたくし誘われてないのですが」




「え? …………あっ……」


 そこで、ローナは気づいた。

 ここまでラフィエールも誘っていたと思って、めちゃくちゃ思い出話をしていたが……。

 そういえば、ラフィエールを誘ったときの記憶がまったくないことに。


「あ、あのー? さ、誘ってません……でしたっけ?」


「はい」


「テーラさんやロムルーさんにも、誘われてない……みたいな?」


「はい」


「……あー……」


「………………」




「「………………………………」」




 一瞬で、すごく気まずい空気になった。


「――我が使徒ローナよ。テーラやロムルーは誘ったのですよね? それなのに……わたくし、誘われてないのですが」


 しかも、もう1回言ってきた。かなり根に持っていた。


「そ、それは……その、ですね……て、てっきり、誰かが誘ったと思ってたんですが――」


「でも、わたくし誘われてないのですが」(3回目)


「……ごめんなさい、忘れてました」


 ローナは白状した。


「ただ……誘ったところで、ラフィエールさんって、この空間から出られるんですか?」


「まあ、出られませんが」


「…………」


「…………」



「――あっ、そうだ! これ、今回のお供え物です!」



「我が使徒ローナよ。なにちょっと面倒くさくなってるのですか? 最近、わたくしのこと、『テキトーに餌やっとけば大人しくなる女神』とか思っていませんか? そして、今回のお供え物はなんですか? 食べ物ではないようですが……わたくし、気になります」


「あっ、これは同人誌です! ラフィエールさんたち神様にとっては、見慣れたものかもしれませんが……」


「………………」


「あれ、ラフィエールさん? ……うーん、大人しくなっちゃった」


 そんなこんなで、ラフィエールが同人誌を夢中で読むこと、しばし。



「ふ、ふふふ……まだ軽く読んだだけですが、これはよきものです。『お供え物・オブ・ザ・イヤー』と言っても過言ではない……たしかに、食べ物ならば一瞬で消費してしまいますが、この同人誌ならば長く楽しめることでしょう。我が使徒ローナよ、あなたは最高のソナエリストです。ラフィエールポイント+100点」



「えへへ! ちょっとなに言ってるかわからないですが、喜んでもらえてよかったです!」


「とくに、この『魔法少女オトナエリミナ』という大人になった魔法少女を描いた作品は、斬新な切り口ながらとても共感できる素晴らしい作品です。作者の『黄昏の邪竜教団・六魔司教』さんには祝福を――あれ、こいつら、世界滅ぼそうとしてなかったっけ……?」


「? ただのいい人たちですよ?」


「ま、まあ、よいでしょう。それから、この『魔砲少女リリカル☆エリミナ』も、作者の教養の高さがうかがえる素晴らしい作品ですね。作者のカキコ氏にも祝福を――」


「あっ、それは闇の女神ロムルーさんのペンネームです」


「参加者やべぇやつしかいないんですか?」


 なにはともあれ。

 こうして、今回のお供え物も済み――。


 この空間にいられる残り時間も短くなってきたので、自然と雑談タイムとなった。


「それにしても……我が使徒ローナよ。最近は、ずいぶんと忙しかったようですね」


「あ、あはは、最初は休むつもりだったんですが……結局、バタバタしちゃいましたね。でも、“こみけ”も一段落して休みも取れたので……そろそろ、また旅行にも行きたいなぁ、と」


「おっほ、旅行!? 旅行ですかっ! いいですねぇっ!」


「わっ」


 と、ラフィエールがめちゃくちゃ食いついてきた。

 すでに土産を狙うハンターの目をしていた。


「それで、次はどこへ行くか予定はもうあるのですか?」


「えっ、いえ……それは、まだですが……」


「ふむ。でしたら、東方面はラフィエールポイントが高いですよ。個人的に東方のグルメは食べたことがないので――」


「あの……その、ラフィエールポイント? っていうのは、ためるといいことあるんですか?」


「会話するとき、わたくしが頬を染めるようになります」


「………………」


 誰が得するんだろう、とローナは思った。

 と、そんな話をしているうちに、この白い空間が光に包まれだし――。



「――おっと、お告げの時間制限のようですね――それでは、次のお供え物は――旅行のお土産で、お願いします――――」



「あ、はい」


 そんなこんなで、ラフィエールからいつものお供えリクエストを受けるとともに。

 目を開けていられないほどの光が、世界を白く塗りつぶし――。


「――わっ、とと……」


 ローナは気づけば、女神空間から王都の広場へと戻ってきていた。


「うーん、ラフィエールさんへのお供えも終わったし……今日はもうやることなくなっちゃったなぁ」


 と、ローナはどこか手持ち無沙汰のまま、「とりあえず、スロットでも回すかぁ」とカジノに向けて歩きだす。


 忙しかったときは、『休みが取れたらあれをやりたい!』といろいろ考えていたのだが。

 いざ、念願の休暇を手に入れてみると、『どうやって休めばいいんだっけ……?』となってしまい――。


「でも、せっかくの休みなんだし、やっぱり旅行はしたいよね。うーん、どこに行こうかなぁ……せっかくだし、どこか遠くに行きたいけど……」


 と、ローナが旅行先に頭を悩ませつつ。

 商店街へと足を踏み入れたところで――。


「……ん?」


 ふと、ローナは気づく。

 街の様子が、いつもと違うことに……。



「いらっしゃいませ~♪ 今日から、お得な『メタルノアコラボ復刻記念BOX(有償石)』が販売開始で~す!」


「わーいわーい!」「待て待て~!」「お得な『メタルノアコラボ復刻記念BOX(有償石)』が売り切れちゃうぞ~っ!」


「……おや? 今回もお得な『メタルノアコラボ復刻記念BOX(有償石)』が販売されているのだが、君はまだ買っていないのかい?」




「………………」


 なんか、街の様子がいつもと違いすぎた。

 気づけば、どこもかしこも『めたるのあこらぼ』なるものの話題で一色となっており……。


 ローナは、ぽつんと立ちつくしながら、しばらく目をぱちくりさせる。


(……あ、あれ? 昨日まで、こんな感じだったっけ?)


 ついこの前まで、王都は“こみけ”や“あにめ”の話題だらけで、誰も『めたるのあこらぼ』の話などしていなかったのだが……。

 今では、誰もが当たり前のように『めたるのあこらぼ』について話しており。


「うぇ~んっ! うぇ~んっ!」


「あら、ごめんなさいね。この子ったら『メタルノアコラボ復刻記念BOX(有償石)』がないと、泣きやまないのよ……誰か近くに『メタルノアコラボ復刻記念BOX(有償石)』を持ってる人がいるといいんだけど」


「うぇ~んっ! うぇ~んっ! ちなみに、『メタルノアコラボ復刻記念BOX(有償石)』は、この道の先にある有償石ショップで購入できるよ!」


「………………」


 世界から謎の圧を感じたローナであった。

 それから、行きつけのジュースの屋台にも行ってみたが。



「――ただいま、当店では『メタルノアコラボ』復刻記念メニューが販売中でーす!」



 こちらも、しっかり『めたるのあこらぼ』に侵蝕されていた。


「え、えっと、じゃあ……この、『復刻記念スーパースタミナドリンク』というのを――」


「お客さん! 有償石が足りませんよ!?」


「ゆ、有償石? なら、こっちの『ピコのオイルコーヒー✜』というのを、ひとつ……」


「ピコのオイルコーヒーですね! でしたら、3000シルになりまーす♪」


(…………た、高い……)


 ちなみに、コーヒーは普通のコーヒーだった。

 ただ、なんかドヤ顔をした小動物チックな少女(ピコという名前らしい)のグッズがついて来た。


(……な、なに? 誰なの、ピコって? なんなの、『めたるのあこらぼ』って……?)


 と、ローナはさすがに気になって、インターネットで検索してみることに。

 そういえば、最近は忙しくて攻略サイトをほとんど見ていなかったが……。


(えっと……これかな?)


 ローナはすぐに、それらしい情報を発見した。



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▍最新情報

 ・【メタルノアコラボ】復刻開催!

 ・【メタルノア~侵略!メカ娘~】攻略

 ・【召喚】に新レア度【スーパーゴッドレ

  ア】追加

 ・【ズワイガニ】の足の向きを変更

 ・【おにぎり】のグラフィック品質向上

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▍コラボクエスト/【メタルノア~侵略!メ

 カ娘~】

 ▍概要

 【メタルノア】のキャラたちが、世界を超

 えてやって来る!?


 異世界から迷いこんだ【イカロスの翼】の

 少女たちと一緒に、コラボダンジョンを攻

 略しよう!


 イベント期間中、【ピコの魂のかけら】を

 100個集めるとメカ娘【ピコ】が無料で

 手に入るピコ♪(※公式SNSより抜粋)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



「……こらぼ? 世界を超える? 異世界?」


 調べてみると……。

 どうやら、この“こらぼ”というのは、『異世界とつながるお祭り』のようなものらしく。

 さっきから、ちまちま名前が出てくる“ピコ”という少女は、『お祭りのたびにこちらの世界にやって来る、異世界の少女』のことらしい。


「……ん? 異世界と……つながる?」


 そこで、ふと、ローナは思い出す。

 自分がさっきまで、『旅行先をどこにしようか』と悩んでいたことを……。


 そして、ローナは、ふたたび“こらぼ”という文字に目を向け――。



「――こ、これだぁっ!」



 と、ローナに電流が走るのだった。


そういえば、ネット画面の書き方を変えてみました(過去の話も含めて)

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― 新着の感想 ―
侵略!?イカ娘のOPテーマソングが脳内再生されましたwwwww
まさかその高いオマケが魂のカケラだったりするのか?(売るな)
ドンゴワでもレアリティ増えてたのにまた増えてる…… エタリアッテコワイナァ
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