123話 こみけを開催してみた
今回は長め
「……ともかく、本番はここからよ。気を引きしめていきましょう」
「はい! まずは設営ですね!」
というわけで、“こみけ”当日――。
ローナたちは朝早くに会場入りすると。
動きやすいスタッフ服に着替え、他のスタッフたちと朝礼・打ち合わせ・準備運動を済ませてから、さっそく設営を開始した。
「掃除用風魔法――ヒールウィンド! よし、ワッフルちゃん! 会場の掃除は終わりました!」
「わふっ! んじゃー、すぐに測量しやがりますねっ! “島”の四隅を目印ってくんで、終わったら机の搬入を……それと“定点”には絶対さわりやがらないように――」
「「「わっほ! わっほ! どわっほい!」」」
「あっ、机はこちらでーす! アイテムボックス!」
「おーい! あたしのデータによると、その備品は借りてる業者が違うからまぜないように……馬車搬入口の辺りで作業する人は、鉄兜がしっかり装備できてるかステータス画面の確認を――」
闘技場を借りられたのは、休場日である1日だけ。
そのため、清掃・測量・設営・同人誌搬入・見本誌チェックなどを、“こみけ”開始までの4~5時間で終える必要があったが。
そこは、ワッフル&ドンゴワ自警団“わ組”が大活躍した。
「ワッフル組長ッ! 暑さ対策用の冷凍マグロの設置、完了しやしたッ!」
「こちら屋内班ッ! 更衣室と救護室のほうはバッチリだどッ!」
「こちら屋外班ッ! 休憩スペースと屋台の設営も完了ッ!」
「えらいっ!」
ドワーフたちは手信号で指示を出し合って、見た目に似合わずしゅばばばっと作業を進め――。
次々とワッフルに完了報告を届けてくる。
「わぁっ、すごい! さすが“わ組”のドワーフさんたち!」
「へぇ、これはあたしのデータにはない早さだよ!」
「……ええ、予想以上ね。あなたたちに依頼して正解だったわ」
「わふふ~んっ! 祭りってんならドワーフにお任せありやがれですよ、メルチェの大将っ! ドンゴワじゃー、昔は毎日が祭りでありやがりましたからねーっ!」
と、得意げに胸を張るワッフル。
一方、メルチェは少しきょとんとしてから、ローナにこそこそと耳打ちしてきた。
「……ね、ねぇ、ローナ? さっきから気になってるのだけど……この子の『やがれ』の使い方、おかしくないかしら? 普通、こんな言葉づかいになる?」(小声)
「あー。これはワッフルちゃんが、背伸びしてワルっぽいしゃべり方をしようとした結果、いろいろ失敗してるだけですね。でも、世の中には『らふふ♡』とか『くらら☆』とか言ってくる人もいるので、それよりは普通かなぁと……」(小声)
「あの……全部、聞こえてやがりますよ?」
なにはともあれ、ベテランの祭りスタッフであるドワーフたちの加入によって、設営はかなり順調に進んでいたが……。
「んー、つっても、人手も時間もけっこうギリギリでありやがりますねー。初めての現場でありやがりますし、机と椅子の配置なんかは、とにかく人手がいりやがりますし」
「ま、まあ、神様たちの“こみけ”では、1000柱規模で設営するみたいですしね」
「……なにそれ、天地創造?」
「うーん、人手かぁ。今からボランティアを募集するのも遅いし――」
と、ローナが呟いたところで。
「「「――くくく……我らも、毎日が“祀り”でした」」」
ず……ずずずずずずず……っ、と。
地面の影から、黒い人影×6が浮かび上がってきた。
そうして姿を現したのは、いつものごとく――黄昏の邪竜教団・六魔司教であった。
「あっ! 黒ローブさんたちだ、わーい!」
そこにローナも加わり、『いつもの7人』となる。
「わ、わふっ!? ……ろ、ローナの姐御? な、なんでありやがりますか、この『裏で世界を滅ぼそーとしている邪教団の幹部』みたいな連中は?」
「あっ、この人たちは、私の“ズッ友”の黒ローブさんです。ほら、“あにめ”で『イーッ! イーッ!』って叫んでる人たちですよ」
「……彼らの人生に、なにがありやがったんです?」
「あっ、でも……みなさん、どうしてここに?」
「「「――くくく……我ら一同“こみけ”に当選しましたので……」」」
まさかのサークル参加組だった。
よく見ると、黒ローブ集団は『魔法少女オトナエリミナ』『まよねぇず教入信ガイドブック』と書かれたお品書きやポップを手にしており。
「わっ、すごい! この短期間で2冊も新刊を!?」
「……きひひッ……この日のために……」
「……6人で原稿合宿をしましたぁぁ……ッ」
「……くくく、これほど布教に適した舞台は……ありませんからねぇぇ?」
「えへへ! たしかに、布教して信者を増やすのも、“こみけ”の醍醐味ですしね!」
そんなこんなで、人生をエンジョイしてそうな黒ローブ集団も、ボランティアで設営を手伝ってくれることに。
さすが『毎日が“祀り”』と言っていただけあり、てきぱきと机と椅子を配置していく黒ローブ集団。
さらに、そこからも、ローナの知り合いたちが続々と手伝いに来てくれた。
「「「――救世主様! “数”が必要なら、エルフにお任せをッ!」」」
「あっ、エルフさんたちが、床下からわらわらと!」
「救世主様、おはようでやんす! どうやら、“きゃぱい”ようですね!」
「ふっ……わらわは『魔法少女エリミナ』大好き侍……義によって助太刀いたす」
「わぁっ! 女王様とエルナちゃんも床下から!」
「……な、なんで床下からなの?」
「てか、今……“女王”って言った? まさか、おとぎ話のエルフの女王……?」
なにはともあれ、“こすぷれ”を推奨したかいもあり、さっそく他種族たちが参戦してくれたようだ。
「救世主様、神対応あざまる水産です! これには、エルフのみんなも大草原不可避です!」
「「「――草ァッ!!」」」
「ふっ……わらわも『魔法少女エリミナ』は、ちゅきちゅきで沼なのでな。“こみけ”に来られて、うれしすぎすぎ薬局だ」
「!? あ、あたしのデータにない言語を話してる!? ローナ、これってまさか……伝説の古代エルフ語!?」
「私にもわかりません」
「……えっと、女王陛下? とりあえず、あなたたちは椅子と案内看板を頼むわ」
「ふっ――“よきまるざえもん”だ」
「……なんて?」
なにはともあれ、エルフ集団も参戦してくれたおかげで、設営はすぐにあらかた完了し――。
そうこうしているうちに、サークル入場時間となり、同人誌を作ってきたサークル参加組が続々と入ってきた。
すぐにワッフルたち“わ組”が――。
「追加の椅子の貸し出しはこっちでありやがりまーすっ」
「物販はこっちだど!」
「お釣り用の両替えは大丈夫だど!?」
と、威勢よく声をかけていく。
もちろん、これでローナたちの作業は終わりというわけではなく。
ここから同人誌をそれぞれのスペースに搬入して、参加証や見本誌のチェックもおこなわなければならないが……。
『エ、ェ……エクスディェェェエスッッ!!』(※かわいい鳴き声)
「おーい、ローナぁっ! 手伝いに来てやったのじゃっ!」
『設営乙』
そこへさらに、ローナの同居神とペットたちがやって来た。
「わぁっ、テーラさんたちも来てくれたんですね! ――あれ? でも、まだこの時間は、サークル参加者しか入れないはずじゃ……」
「まあ、ロムルーのやつが同人誌ってのを出すらしくての。われと封はその手伝いじゃ」
「えっ、ロムルーさんが同人誌を!?」
「…………」(こくこくこく!)
ロムルーは頷きながら、『魔砲少女リリカル☆エリミナ 著:カキコ』と書かれたお品書きを見せてきた。
ついでに、よく見れば……ロムルーはその夜色のシスター服のような格好には似つかわしくない『巨大リュック』と『付箋まみれのカタログ』も装備していた。
どうやら、“こみけ”は、ロムルーの本好きとしての血を騒がせたらしい。
その月色の瞳も、かつてないほどキラキラと輝いており。
手にした筆談用の本には――。
『wwwwwwwwwww』
と、たくさんの草を生やしている。
「こやつ、テンションぶっ壊れて、完全に語彙力なくなっとるの……」
「こ、こんなに目がキラキラしてるロムルーさん、初めて見ました」
「まあ、ロムルーのやつは置いといて……それより、われにもなにか手伝えることはあるかの? せっかくの祭りじゃし、われも一体感を感じたいのじゃ!」
「ありがとうございます! では、封ちゃんとテーラさんは、ステージの設営の手伝いを――」
「…………」(じ~~っ)
「? どうしましたか、ロムルーさん」
『Q.ローナ氏 その箱の山は?』
「あっ、これはみなさんの同人誌なんですが……まだ、それぞれのスペースへの搬入が終わってなくて」
「…………」(ちょいちょい)
「え? はい、これがサークル配置図ですが」
『おk』
と、ロムルーは配置図に目を通すと、すっと手をあげた。
その次の瞬間――。
――ぱら……ぱらぱら、ぱらぱらぱら……っ、と。
無数の同人誌が、箱の中から紙吹雪のように舞い上がり……。
そのまま、同人誌たちが意思を持ったように、それぞれのスペースへと飛んでいく。
「わぁっ、手伝ってくれるんですか! ありがとうございますっ!」
『(`・ω・)b』
こうして、ロムルーのおかげで、同人誌の搬入もすぐに終わり……。
それから、ローナも負けていられないと、『会場案内図』『注意事項』が書かれたお絵描きサイトの画面や、“すぴーかー”代わりとなる通話サイトの画面をあちこちに貼りつけていった。
「……よし、と! うん、これで全部かな? なんとか、開始までに間に合ったぁ」
自分の作業が一段落して、ほっと息を吐くローナ。
そこで、ふと……。
作業していた特設ステージの上から、改めて会場を見まわし――。
「ぉ……ぉぉお~っ!」
と、感動したように小さく歓声を上げた。
ついさっきまで、そこは……なにもない、だだっ広い空間だったが。
今やそこには、長机が整然と並べられ、カラフルな商会ブースもできており。
そして――。
「あ、あれ!? 忘れ物したかもっ!?」
「……や、やっぱ、50部は刷りすぎたかなぁ」
「あっ、ど、どうも……今日はよろしくお願いします」(ぺこぺこ)
サークル参加者たちが、期待と不安にそわそわしながら、それぞれのスペースを思い思いに飾っている。
その光景は、まさに――。
「うん! インターネットで見た“こみけ”と同じだっ!」
だんだんと自分たちの手で形になっていく会場の光景に、思わず胸がじーんと熱くなるローナ。
もちろん、神々の“こみけ”と比べて規模はかなり小さいし、足りないものも多いだろう。
それでも、この“熱”だけは、きっと同じであり――。
「す……すごい一体感を感じますっ。今までにない、なにか熱い一体感を――風……なんだろう、吹いてきてます、確実に、着実に――私たちのほうに!」
「……ん、そうね」
と、ローナの声が聞こえたのか。
メルチェも近くにやって来て、感慨深げに会場を眺める。
もともとは、ローナとメルチェの“好き”から始まった“あにめ”作りだった。
それが、この短期間でここまで大きな“好き”へと成長し、これほど大きなイベントにまで発展したのは、やはり驚きであり――。
「えへへ! “あにめ”と“こみけ”の力は、やっぱりすごいですね!」
「……うん」
と、メルチェも微笑む。
「……みんなに、“こみけ”も楽しんでもらえるといいわね」
「はい! ――あっ、そうだ!」
そこで、ローナはいいことを思いついたとばかりに、ぽんっと手を打った。
「せっかくなので、もっと見晴らしのいいところから会場を見てみませんか!」
「……え? 見晴らしのいいところ? でも……もう開始まで時間もないし――」
「いえ、大丈夫です。すぐそこなので」
「……すぐそこ?」
「はい、ひとっ飛びです!」
そう言って、ローナはメルチェの手を取ると。
「それじゃあ、行きますよ! エンチャント・ウィング!」
「……え? ひとっ飛びって―――――ぇぇぇぇええッ!?」
ぐん――――っ! と。
勢いよく、メルチェの手が空高くへと引っ張り上げられた。
顔にかかる風圧で、メルチェは思わず目を閉じ……。
そして、次に目を開けたとき。
「……ぁ……っ」
そこは、“こみけ”会場の上空だった。
たしかに、ローナの言うように、空ほど見晴らしのいい場所はなく。
メルチェが、おそるおそる下を見ると……。
「……っ」
会場前の広場を埋め尽くすほどの、人、人、人、人、人、人、人、人…………。
もしかしたら、数万人はいるかもしれない。
ローナの提案によって、“こすぷれ”も推奨したため、人間以外の種族も――水竜族や、エルフや、黄金郷の魔族なども、堂々と列に並んでおり……。
その参加者の群れを、百戦錬磨の闘技場スタッフや、警備員として雇っていた元衛兵のラインハルテが、必死に列整理している。
その人の数は、“数字”としては想定していたはずだったのに。
実際に見てみると、思っていたよりも、ずっと多くて……。
「……こ、これっ、全部……“こみけ”に?」
「えへへっ! まるで、人がゴミのようですねーっ!」(※最近覚えた)
「……ご、ごみ? で、でも、こんなにたくさん、お客さんが――」
と、メルチェが思わず目を見開くが。
「いえーっ! あそこにいるのはーっ! “お客さん”じゃないですよーっ!」
「……え?」
ローナがはためく髪を手で押さえながら、風に負けじと叫ぶ。
「……“こみけ”にはーっ! “お客さん”はいないんだそうですーっ! スタッフも、同人誌を出す人も、それを買いに来た人たちも、全員が同じ“参加者”なんだって……インターネットに書いてありましたーっ!」
「……お客さんは、いない?」
「はいーっ! “こみけ”はーっ! ここにいる“仲間”みんなで作るお祭りなんですよーっ! だから、“みんな”だけじゃなくてーっ! メルチェちゃんも、一緒に楽しみましょうねーっ!」
「………………」
そんなローナの言葉に、メルチェはしばし目をぱちくりさせてから。
「…………そうね」
と、小さく頷いた。
思い返してみれば、たしかに……。
“こみけ”当日になってから、メルチェのキラキラ女児オーラが――。
『メルチェの子供らしい“好き”や“楽しい”という感情の発露』であるキラキラが消えており。
『……ともかく、本番はここからよ。気を引きしめていきましょう』
『……みんなに、“こみけ”も楽しんでもらえるといいわね』
『こんなにたくさん、お客さんが――』
途中から、『“こみけ”を成功させること』を優先して、『自分が“こみけ”を楽しむ』ということが頭から抜けていたかもしれない。
もちろん、“こみけ”を成功させることは大事だが。
『――楽しみましょうね!』
そんな、かつてのローナの言葉が……。
ローナと初めて出会ったときにかけられた言葉が、メルチェの脳裏によみがえってきて――。
「……まったく……ローナには、いつも敵わないわね✧」
メルチェは思わず、ふっと表情を緩めた。
いつしか、その顔にはキラキラが戻っており。
「……くすくす✧ そうね、わたしも楽しまないとダメね✧ だって、この“こみけ”を一番楽しみにしてたのは――わたしなんだから✧」
「はいーっ! そのいきですーっ!」
と、ローナもにこにこと微笑む。
「えへへーっ! ところでーっ! こうしてるとーっ! なんだか、“あにめ”の“おーぷにんぐ”みたいですねーっ! メルチェちゃんも、そう思いませんかーっ!」
「……そ、そうね✧ ところで、ローナ? さっきから、ずっと言いたかったことがあるのだけど――」
「はいーっ! なんですかーっ?」
そして、メルチェは告げる。少しだけ顔を青くしながら――。
「……そろそろっ……降ろしてっ……すごぐ、ぎぼぢわるいっ✧」
「あ、はい」
◇
そんなこんなで、さっきまでいた会場の特設ステージに戻ると。
コノハとワッフルが血相を変えて、ばたばたと駆け寄ってきた。
「あーっ、ここにいたっ!?」
「もうどこ行ってやがったんですか、2人とも!? この忙しいときに!?」
「え、えっと……ちょっと、空に行ってました」
「「なんで!?」」
「……くすくす✧ でも、いい気分転換になったわ✧」
「ん? あれ、商会長? なんかすっきりした顔してるね?」
「……そう? まあ、そうかもね✧ くすくす✧」
「?」
「んなことより、もうすぐ開始時間でありやがりますよーっ!」
「え? あっ、もうこんな時間――!?」
と、ワッフルの言葉で、ローナが慌ててインターネットの時計サイトを見ると。
すでに、“こみけ”の開始時間まで、残り数分を切っていた。
「……それじゃあ、ローナ✧ 開始の挨拶をお願い✧」
「えっ、私がですか? 準備を一番頑張ってたのは、メルチェちゃんなのに――」
そんなローナの言葉に……。
コノハとメルチェが顔を見合わせて、くすりと笑う。
「なーに言ってんのさ」
「え?」
コノハに背中を、ばしんっと叩かれる。
「……くすくす✧ これは……ローナが始めた物語でしょ?」
と、メルチェも、ぽんっとローナの背中を押すように叩く。
そう、そもそも……。
『――私たちの手で、“あにめ”を創りましょうっ!』
『――この世界でも、“こみけ”をやってみませんか!』
そんなローナの言葉がなければ、なにも始まらなかったわけで。
「それにさ、やっぱ最初の一言は、ローナじゃないとねー。そのなんも考えてなさそうな声聞くと、不思議となんとかなるような気がしてくるし」
「……ん、そうね✧ あと、わたしは……しゃべるの苦手だし✧ やっぱり、ローナが適任よ✧」
「そ、そうですか……わかりました! そういうことなら、やってみますっ!」
そうして、ローナが緊張しながら、“まいく”代わりの通話画面を出すとともに。
インターネット画面に表示させていた時計が……10時をさした。
――“こみけ”の開始時間だ。
ローナは特設ステージの上から、まだまだわちゃわちゃと慌ただしい会場を見わたしてから。
通話サイトの画面へと顔を近づけ、すっと息を吸い――。
『『『……お待たせしました』』』
あちこちに設置された通話画面から、ローナの声が幾重にも響きわたる。
しん……と、静まり返る会場。
そんな静寂の中――。
ローナは、仲間に呼びかけるような声で。
きっと、これから何度も口にするであろう言葉を――告げた。
『『『――ただいまより、“こみけ”を開始しますっ!』』』
「「「――わぁああああああああああああ……ッッ!!」」」
そして、遠雷のごとく空気を震わせる大歓声と、万雷の拍手とともに。
この世界初の“こみけ”が、始まったのだった――。
……エリミナが大観衆の前でアイドルライブをするまで、あと1話。










