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おやすみなさい

作者: 咲久


 あぁ、どこか遠くであなたが私を呼ぶ声が聞こえる



 今宵は夏の月が静かに歌う夜だから、あなたは歌っているのかしら?


 それとも草木が静かにざわめいているから、あなたは小さく囁いているの?


 それか、湖畔の星がゆらゆらと波立っているから?

 だからあなたの声もそんなに悲しそうに震えているの?


 

 あぁ、また、あなたの声は私を呼んでいる

 もう夜も遅いのに


 夏の月は眠りだしたわ


 草木の音は寝息に変わって、湖畔の月は瞼を閉じた


 あなたの声はまだ聞こえる

 でももう周りはみんな静かよ


 月も草木も湖畔の星も、みんな静かにしているの


 おやすみなさいの時間だわ

 太陽が一番遠い時間よ


 もう呼ばないで、おやすみなさい

 私はそこにはいないから


 星のように瞼を閉じて、草木のように寝息を立てて、月のように眠るのよ


 おやすみなさい、大切な人




 _____あぁ、今もまた、あなたが私を呼ぶ声が聞こえる



 おやすみなさい、大切な人

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― 新着の感想 ―
[良い点] >太陽が一番遠い時間よ この言葉がなんだか好きです(*´ω`*) ぐっと来るのです…(*´▽`) 静寂の夜の空気を感じれる、とても素敵な詩ですね。 素敵な詩をありがとうございました…
2021/07/06 00:10 退会済み
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