赤ずきんちゃんは過激がお好き。
「これからお婆ちゃんのお家に行ってお小遣いをせびってくるの♪」
赤ずきんは意気揚々と祖母の家を目指し、途中で狼の居る森を抜けようとしました。
狼は森を抜けようとする赤ずきんを見付けると、先回りして祖母の家を襲撃しました。
「消防署の方から参りましたー」
嘘を付き祖母の家へと押し入ると、祖母をペロリと食べてしまい、今度は祖母の服を着てベッドへと入りました。
「お婆ちゃーん! お小遣いをくれー!」
何も知らない赤ずきんがやって来ました。
「おお、赤ずきんや。良く来たのぅ……」
「あれれ? いつもだったら真っ先に『帰れクソガキ!』って言うのに、今日は変ねぇ?」
狼は焦りました。そしてわざとらしく咳き込んで風邪のフリをしました。
「お婆ちゃん。今日はどうしてそんなにお耳が大きいの?」
「お前さんの声を良く聞くためだよ」
「お婆ちゃん。今日はどうしてそんなにお目々が大きいの?」
「お前さんの姿をよく見るためだよ」
「お婆ちゃん。今日はどうしてそんなにお口が大きいの?」
「お前を食べる為だよー!!!!」
狼がガバッと赤ずきんに向かって立ち上がりました。
「お婆ちゃん。今日はどうしてお尻にダイナマイトを挿してないの?」
赤ずきんが手提げカゴからダイナマイトを取り出しました。
「──へ?」
「Let's ダイナマーイ!!」
赤ずきんが狼のケツにダイナマイトをねじ込みました。
「待て! 待ってくれ!!」
「ファンタスティック!」
赤ずきんがマッチを1つ擦りました。
「や、やめ……止めてくれよ…………!!」
そしてダイナマイトに火を付けると、狼は一目散に逃げ出し、湖へと飛び込みました。
そして泳げない狼は、あっと言う間に溺れてしまいました。
「あ……ババア助けるの忘れてた」
赤ずきんは仕方なく祖母の家の箪笥を開けて、金目の物を手当たり次第カゴに詰めて家へと帰りました