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アメコミ風 南総里見八犬伝説  作者: 淀川馬琴
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大阪城攻防編

犬神と浜路が階段をしばらく下りていくと長い廊下へとつながっていた。

伏姫を浜路へ預け、犬神が前を進む。


廊下の材質は石でできている。照明はLEDだろうか。

余裕で100m以上は続いているように見える。


やがて木製の扉へとたどり着いた。

押し開いて中をのぞくを螺旋階段が中央にある吹き抜けのフロアだった。


中に入ると壁中に様々な武器がどっさり掛けてある。

長さが様々な日本刀、なぎなた、槍、棍棒、木槌、弓、矢。

甲冑もあった。


「上に上がってきてください」

上から声がしたので二人は階段を上っていく。


上る途中いくつか扉があったりしたが、

50mほどがっつりと階段を上りきると木製扉。


開けると天守閣に出た。


「初めまして、犬坂毛野【いぬさかけの】と申します」

天守閣には一人の人物が居た。

陰陽師の衣装、狩衣を着ている。


犬坂は簡単に挨拶を済ませると外を見た。

犬神と浜路も同じく城下をのぞき込む。


深夜なのに不思議と昼のように良く見える。

どうやら窓と思っていた所はすべてモニターだった。


剣士犬塚を探すと、

刀を中段に構えて、鬼の大群と対峙していた。


犬塚の周り3~50メートルには霧がかかっている。


鬼はそれぞれが金棒を持っている。


鬼たちの内、2体がほぼ同時に飛び掛かかった。

犬塚に2本の金棒が振り下ろされた。


右からの金棒を刀で切り上げる。

左からの金棒は自然と空を切った。


そのまま右の鬼のふところへ踏み込んで袈裟切り。


左下から金棒の薙ぎ払いが来た。


刀で払いのける動作に見えたが金棒は簡単に切れてしまった。


ぞくぞくと飛び掛かってくる鬼であったが、

泉の広場での河童戦同様、

刀の間合いに入った物は例外なく切り捨てられていく。


堀を背に、

時には鬼の体を盾として金棒を防ぐ。


背水の陣で戦っている為、

前方からの攻撃しか無いのだ。


10体以上は居た鬼は、すぐに全滅してしまった。

犬坂毛野 いぬさかけの

陰陽師、智の男

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