よくある展開
短い
「暇だな・・・あ、そうだ、久々にあれをやろうか、今度は楽しめるかな?」
・・・暗い。これが死ぬということなのだろうか、だが案外心地よく・・・
「まあここいわゆる神の世界ってやつやしな、滅多に来れるとこちゃうねんで、ウエルカーム!」
一気に明るくなったかと思うと、やたらテンションが高いイケメンがそこにいた。関西弁の。
「いやいや、これは親しみやすさをもってもらおうとやな、フレンドリーに振る舞ってるんやで。」
いい笑顔でいってんじゃねえ、お前は誰だ、あとなんで俺が思ってることが分かるんだよ。
ゴホン、と咳払いをしてから、「初めまして、君たちからは神と呼ばれる存在だよ。神だからね、思っていることくらい分かるさ、高槻 友君」
・・・?それは俺の名前か。案外普通だったんだな、まあ死んだあとに知っても意味のないことだが。で?神様なら生き返らせたりしてくれるのか?
「それもいいんだけどね、君の場合生き返らせてもすぐに自殺しそうで僕としては心が痛むわけさ。そこでだ、全く違う世界に全く違う人間として転生させるというのはどうかな?」
あぁ、それはいいな。交通事故が起こりまくる世界は止めてくれよ?生前、散々苦労したからな。もう苦労なんてごめんだ。
「わかった、じゃあ早速。君に僕の加護を与えておいた。役に立つだろう、良い人生を」
こうして俺は新しい人生を歩み始めたのだった。
一週間に一本連載感覚でのんびりと