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詩集 迷い道

逆回転

作者: 小日向冬子

息をするたび口を衝く

「こんな自分なんか」って


ひび割れた冷たいマグマは

地中で軋んだ音を立て


手のひらの白い薬に

永久の夢を願う



それでも君の前ならば

笑ってしまえるこの不可解さ


無防備な笑顔に

つられるように

騙されるように


つるりとした日常

今夜も静かな満月の下

安らかな眠りに潜り込む


青白い光に浮かぶ

形を持たない残骸たちは


規則正しい君の寝息に

傷つくように

誤魔化されるように


こっそりと膝を抱え

睫毛を濡らした時間を裏切る



重く積まれた地層から

淡い悲しみが立ちのぼっている



いつだって

そうやって


僕は小さく切り刻まれていくのだ

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