〜13限〜
「お待たせー!はぁ……。おはよう!夏乃ちゃん!」
「お、おはよう。元気だね。」
「あはは。明日、出発だってことを考えるとテンション上がっちゃってさー。」
「うし。みんな揃ったし、行くか。」
今日は私とゆいちゃん、涼の三人で買い出しに行く。
私と涼は地元に帰るだけだが、初めての友達との旅行という事で、私も少し気分が舞い上がり、前日の買い物を提案した。
「いやー。でも、夏乃ちゃんが『買い物いこ』って言うの珍しいよねー。」
「……まぁ、せっかくの旅行だしね。」
「二人とも、テンション爆アゲだな。」
涼も私たちにそう言いながら、歯を見せながら笑っていた。
「珍しく夏乃が提案者だけどよ。どこ行くか決まってんの?」
「そうだね。無難にショッピングモールとか?」
「私もそれでいいと思うよー。」
私の案に、ゆいちゃんは元気な笑顔で賛成した。
「近くだとコモンモールか?」
「そうだねー。」
涼の言葉にゆいちゃんが緩く返した。
「んじゃま。行くか。」
「おー!」
――コモンモール
「先に涼くんの服とか見る?」
「そうだな。去年着てた夏服は小さくなってそうだし、新しいの買うか。」
ゆいちゃんに言われて、涼はさっそく服屋に入っていった。
――数十分経った頃、涼は買った服を片手に店を出た。
「悪ぃな。付き合ってもらっちまって。次は二人の行こうぜ。」
「うん!水着屋さん行くんだけど、涼くんも水着買うでしょ?」
「おう。けどよ、俺らの地元、川しか無いんだけど大丈夫か?」
「全然だよー!」
私たちはレディースとメンズの両方が置いてある水着屋に行くことになった。
「じゃあ、俺はメンズ見てくるわ。」
「おっけー!私たちはレディース行ってくるね!」
「終わったら店の前で待ってるから。」
私たちは各々、水着を見ることになった。
――数十分後
「お待たせー!」
「おう。二人とも買えたみてぇだな。」
「うん!可愛いの買ったよー!」
ゆいちゃんはずっとテンションが高く、夏に触発されているようで、とても可愛かった。
「んじゃ、明日も早いし帰るか。」
「じゃあ、フードコートでフラッペ買ってから帰ろ!夏限定のラムネ風味のフラッペが出てるから!」
「おお。美味そうだな。行くか。」
「そうだね。」
そうして、私たちは帰る前にフラッペを買ってから帰ることになった。
「美味いなー。」
「そういえば涼、こういう、さっぱりしてるの好きだったよね。」
「じゃあ、飲みながら帰ろー!」
こうして私たちは一日の買い物を終え、水滴の垂れるフラッペを片手に赤く染まる夕日の方向に向かって歩き出した。
「じゃあ、また明日ね!」
「6時半に俺ん家集合だからなー!遅れんなよー!」
「うん。」
涼に返事をする時、私の口角は自然と上がっていた。
地元に行くだけのはずが、何となく明日からがとても楽しみで仕方なかった。




