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新説 怪奇佰談  作者: モモル24号


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22/36

噂の怪その拾玖 うるさい泥濘──ベチャべぇ


 ベチャ‥‥ベチャ‥‥


 そこは泥濘んでいるから気をつけなさい、なんて言葉は聞かなくなるくらいガッチガチにアスファルトやコンクリートで固められた都会の道路。


 その都会の道を覆うアスファルトも、ひと昔前は暑い日になるとニチャニチャ音が聞こえて、暑さに溶け嫌な匂いを出していたのが、いまは静かなもの。


 照りつける太陽の強さが、比べものにならないくらい暑さが増しているのに、まるで鉄板のように熱くなるばかりで溶け出すこともなかった。


 ベチャべぇの由来は諸説ある。ベタの訛ったもの、ベッチャー祭りから来たもの、ベチャベチャに汚すなどなど。


 ネットの発達により発現したスラングから擬妖化し、自我を持った怪異がベチャべぇと言われる。


 うるさい泥濘‥‥その存在を表すのにこれほど適した表現はないだろう。


 ネット上にて語られる数多のコメント。ベチャべぇはその語られた数々のコメントの中に紛れている。


 私の怪奇佰談を読む者の中には遭遇したものもいるのではないだろうか。暑苦しく、粘っこく、泥のように汚してくる……精神を侵してくる存在。


 ベチャベチャ喋ると相まって、口(文字) がうるさいイメージを想像出来るだろう。ベチャベチャはベトベトと汚れた表現でもあり、粘着質に憑き纏う。


 退治しないとあらぬ噂を立てられて、泥を被る事になる。まさに「うるさい泥濘」 だ。


 そして放っておくと、姿なき電脳世界の中の泥人形(クレイマン)として貴方に成りすまし、自分自身の預かり知らぬ所で社会的に抹殺されるかもしれないのだ。


 ベチャべぇの恐ろしいのは、褒めておだてて調子に乗らせて逃げ場をなくし、底のない泥濘に突き落とす所だ。


 現代の情報社会において誕生した「ベチャべぇ」が、非常にたちが悪く、厄介な存在であることは認識出来ただろうか。


 退治するのは簡単だ。左官が塀を築くためにブロックを積みベタ塗りするように、怪しいアカウントのコメントにはブロックを重ねる事だ。


 そしてサイバーポリスに駆除を依頼する事だ。ベチャべぇは同質のコメントを辿り仲間を増やしてゆく。


 増殖させなければ、泥はいつか炎に焼かれて煉瓦のように固まる。経験豊富な職人によって、壁の中のブロックの一つとして塗り込まれてゆくだろう。

 

 

 お読みいただきありがとうございます。


 

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