免許取るぞ!
車の免許を取得することは、アメリカに来たての人たちにとって一番の壁。これを乗りきれば心配事は何もない! と思えるくらい免許の取得は緊張します。
学科はいいんですよ。丸暗記すればいいんだから。しかもロスなら、日本語で学科を受けられる場所もあるんで、本当にありがたい。
でもね、実技は……。
日本と違ってアメリカは教習所に通う義務なし。
免許センターで学科試験を受けて、合格したら後日実技試験。
しかも、自分の車を持ちこんで試験に挑むので、慣れた車を使えてちょー安心。
いやいや、ちょっと待って。
免許持ってないのに、自分で車を運転して免許センターに行くの? と思いますよね?
実は……そうなのです。
でも安心してください。学科試験に合格したら仮免持ちですから。
仮免を取ったら、ちゃんと免許保持者に隣に乗ってもらって、公道で練習もできるし、ドライバーズスクールもあるので、指導員に教えてもらえるし、大体の試験コースを把握しているので、ちゃんと練習もできます。
そして実技試験は、隣に免許保有者を乗せて免許センターに行って、試験官が来たら免許保有者は車を降りる、という面倒なシステムです。
何が面倒って、免許を持っている人に同行をお願いしないといけないから。
夫さんは、会社の人に頼んでいましたから、会社の人は仕事を休んで免許センターにつきあうことになるのです。それなのに、やつときたら……何回も……いやいや、これ以上言うまい!
ちなみに、お恥ずかしい話、私は実技を二回受けました。
一度目、落ちた理由は後方確認が甘い、とのこと。
日本でもおなじみの、思いっきり首をひねって後ろを見なさいっていうあれです。
アメリカでも同じなのかぁと感心してしまいましたが
あんなに首を後ろにひねってたら、むしろ危なくない? って思うのは私だけでしょうか?
ともあれ、二回の実技試験で免許は取れましたが大変でした。
まず、一回目の試験官さんはとても優しくて口調も丁寧で、これはいい試験官にあたったなって喜んでいたのに、採点が激辛!
「ほぇ~……めっちゃダメチェックされているぅ……」
そして、ひたすら「もっとはっきり振りかえらないと」とくり返している優しそうな試験官。がっくりと肩を落とした私は、それでももう一度彼に試験官になってもらいたいと願うのだった。
――というのに、二回目の試験官は女性でめっちゃ目が怖い。
「わたし、あまりえいごわかりません。ゆっくりしゃべってください」
といったら、翻訳機で「それなら英語を勉強しなおしてから試験を受けに来い!」と!
ひゃー、すみません! 頑張ります! 受けさせてください! って平謝り。
実は一回目の試験官さんは「オーケー、オーケー」って言ってゆっくり喋ってくれたんですよ。お友達も言ったっていってたし。
なので念のため今回も言っておこうと思ったのがいけなかった。
落ちた。これはもう、最初から落ちている……。
と思ったら、受かったよー! しかも、試験官のお姉さん、ぶっきらぼうだけど「おめでとう」って言ってくれました。
泣けた……本当に泣けました。思いだしたら、今でも泣ける……。
首、思いっきり後ろにひねったのがよかったのかなぁ。やっぱ、首だよなぁ、首。(不穏……)
さてここで、私がいいなぁと思うアメリカの交通ルール、ほか。
▪信号が赤でも安全が確認できれば右折できる。(右側走行なので)
場所によっては青にならないと右折できない場合もありますが、ほとんどが赤信号でも右折できます。これは本当に便利です。
▪道路の真ん中に、左折するための左折専用車線がある。
大きい道路のほとんどにあり、後続の車を止めることがないので焦らずにすみます。
▪フリーウェイ
無料の高速道路。有料道路もありますが金額が高くないので安心。
ちなみに、パトカーが後ろにぴったり張りついてきたら端によけて止まりましょう。何かしらの違反をしている可能性があります。日本のように「前の車止まりなさい」とは言いません。察しましょう。
そして車を止めたら、手はハンドルから離さず十時十分で。手を離すと、銃を取ろうとしている? と疑われます。お巡りさんが顔を見せたら窓を開けましょう。あとは神妙な顔をして話を聞きましょう。
大丈夫。一回目はだいたい罰金だけで終わります……。いや、大丈夫じゃないし。泣けるでしょ、普通に。
ちょっとぶっちゃけすぎました……( ̄▽ ̄;)