表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そして私は駐妻になった  作者: 寅さんちの三毛
14/14

卒業式で叫ぶ

早いもので、3rdで入学した娘も12th。高校最終学年となり、先日卒業式を迎えることができました。

とても感慨深いです。


さて、アメリカの卒業式ですが、実はちょっと苦手なことがあります。

それは、子どもの名前が呼ばれるときです。

アメリカでも、中、高の卒業式では一人ひとり名前を呼ぶのですが

その際に、式に参加している家族や友人がノイズを出すのです。

「ひゅ~」と声を上げたり、名前を呼んだり、笛を吹いたり、楽器を鳴らしたり(これは本当に一部)。


私がそれを知ったのは娘のミドルスクールの卒業式のとき。

一人目の名前が呼ばれた瞬間に、家族、親戚、友人が一斉にその子の名を呼び、ひゅーひゅーノイズを上げ、大騒ぎ。

次の子の名前が呼ばれると別の場所から再びノイズ……。


「なん……だと……?」


ええ、もうびっくりしました。名前が呼ばれるたびに、どこからか大きな声が聞こえるのですから……。

でも、聞こえないときもあります。そんなときはだいたいアジア人。日本人の子どもの名前のときなんてシンとしています。


さ、寂しい……。これは寂しすぎる。

どうしよう。娘ちゃんのときにこれだと、やっぱり寂しいよね。


「ねぇ、夫さん、どうする? 叫ぶ?」

 

辺りをキョロキョロしながらこそこそ夫さんに相談。しかし、夫さんは間髪入れずに「俺はやらない」。


ですよねぇ……。


でもね、私はそういうときにやる女なのですよ。恥ずかしかろうが何だろうが、声を出すときは出すんですよ。だって、ここにいる人たちは私のことなんてどうでもいいのですから。


そんなわけで、日本人が呼ばれるとシンとするスタジアムで、娘ちゃんの名前が呼ばれた瞬間に叫びました、私。


「娘ちゃーん、ひゅーーーーーー!」


ほかの家族に比べたら重厚感のないノイズですが、頑張りました(´艸`*)


おもしろいのが、私が大きな声で娘ちゃんの名前を呼んだ瞬間、周囲の視線が私に集中したこと。まさか日本人の、しかも母親が大きな声を出すとは思わなかったのでしょう。驚いた顔をしていました。

あー、すっきり♪


それから数年後。今度は息子君のミドルスクールの卒業式。


「夫さん、どうする? 叫ぶ?」

「もちろんやるよ」


このときには夫さんもやる気満々。息子君が呼ばれた瞬間、二人で叫びました(#^^#)


そして今回。バスケットスタジアムで行われた卒業式には、私と息子君で参加。

残念ながら夫さんは参加できず。


一緒に参加してくれた息子君に聞きました。


「ねぇ、どうする。叫ぶ?」


息子君は間髪入れずに「僕はやらない」。


ですよね……。


なので、今回は私が一人で叫びました。

ええ、隣に座っていたよその美しいお母さまが、奇異なものを見る目で私を見ましたよ。

目が合った瞬間二人で愛想笑いしました。


そして式の最後は各々角帽を投げて終了。めっちゃアメリカっぽい。感動しました。




これから先、アメリカでお子さんが卒業式を迎えるご予定の方へ。

卒業式では、ぜひノリノリでお子さんの名前を叫んであげてください。少々恥ずかしくても、叫んでしまえば意外とどうってことないですし、いい思い出になりますよ(*´▽`*)


本当は日本の高校で青春をしたかった娘ちゃん。

部活、文化祭、体育祭、下校後の寄り道、お友達と待ち合わせしてお出かけ、などなど

高校生活への憧れは尽きず。

『海外生活なんて誰にでもできることではない、とても貴重な経験だ』

なんてのは親のエゴだな、と思うのです……。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ