卒業式で叫ぶ
早いもので、3rdで入学した娘も12th。高校最終学年となり、先日卒業式を迎えることができました。
とても感慨深いです。
さて、アメリカの卒業式ですが、実はちょっと苦手なことがあります。
それは、子どもの名前が呼ばれるときです。
アメリカでも、中、高の卒業式では一人ひとり名前を呼ぶのですが
その際に、式に参加している家族や友人がノイズを出すのです。
「ひゅ~」と声を上げたり、名前を呼んだり、笛を吹いたり、楽器を鳴らしたり(これは本当に一部)。
私がそれを知ったのは娘のミドルスクールの卒業式のとき。
一人目の名前が呼ばれた瞬間に、家族、親戚、友人が一斉にその子の名を呼び、ひゅーひゅーノイズを上げ、大騒ぎ。
次の子の名前が呼ばれると別の場所から再びノイズ……。
「なん……だと……?」
ええ、もうびっくりしました。名前が呼ばれるたびに、どこからか大きな声が聞こえるのですから……。
でも、聞こえないときもあります。そんなときはだいたいアジア人。日本人の子どもの名前のときなんてシンとしています。
さ、寂しい……。これは寂しすぎる。
どうしよう。娘ちゃんのときにこれだと、やっぱり寂しいよね。
「ねぇ、夫さん、どうする? 叫ぶ?」
辺りをキョロキョロしながらこそこそ夫さんに相談。しかし、夫さんは間髪入れずに「俺はやらない」。
ですよねぇ……。
でもね、私はそういうときにやる女なのですよ。恥ずかしかろうが何だろうが、声を出すときは出すんですよ。だって、ここにいる人たちは私のことなんてどうでもいいのですから。
そんなわけで、日本人が呼ばれるとシンとするスタジアムで、娘ちゃんの名前が呼ばれた瞬間に叫びました、私。
「娘ちゃーん、ひゅーーーーーー!」
ほかの家族に比べたら重厚感のないノイズですが、頑張りました(´艸`*)
おもしろいのが、私が大きな声で娘ちゃんの名前を呼んだ瞬間、周囲の視線が私に集中したこと。まさか日本人の、しかも母親が大きな声を出すとは思わなかったのでしょう。驚いた顔をしていました。
あー、すっきり♪
それから数年後。今度は息子君のミドルスクールの卒業式。
「夫さん、どうする? 叫ぶ?」
「もちろんやるよ」
このときには夫さんもやる気満々。息子君が呼ばれた瞬間、二人で叫びました(#^^#)
そして今回。バスケットスタジアムで行われた卒業式には、私と息子君で参加。
残念ながら夫さんは参加できず。
一緒に参加してくれた息子君に聞きました。
「ねぇ、どうする。叫ぶ?」
息子君は間髪入れずに「僕はやらない」。
ですよね……。
なので、今回は私が一人で叫びました。
ええ、隣に座っていたよその美しいお母さまが、奇異なものを見る目で私を見ましたよ。
目が合った瞬間二人で愛想笑いしました。
そして式の最後は各々角帽を投げて終了。めっちゃアメリカっぽい。感動しました。
これから先、アメリカでお子さんが卒業式を迎えるご予定の方へ。
卒業式では、ぜひノリノリでお子さんの名前を叫んであげてください。少々恥ずかしくても、叫んでしまえば意外とどうってことないですし、いい思い出になりますよ(*´▽`*)
本当は日本の高校で青春をしたかった娘ちゃん。
部活、文化祭、体育祭、下校後の寄り道、お友達と待ち合わせしてお出かけ、などなど
高校生活への憧れは尽きず。
『海外生活なんて誰にでもできることではない、とても貴重な経験だ』
なんてのは親のエゴだな、と思うのです……。




