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第844話 シンカ村8



 *


「何かイイ香りがしてきました」

「お、昆布から出汁が出てきたか」


 部屋にはハンバーグや白米に負けないほど、昆布の香りがしてきている。


「次は昆布を取り出して鰹節を入れるんだ」

「あ、はい!」


 鰹節を入れると沈みきった所でサッと鰹節を取り出す。


「もういいんですか?」

「ああ、これでいいんだ。出汁取って残った昆布と鰹節は明日おむすびの具にでもしよう」

「素敵です!」

「ハハッ、ありがとよ。具材を入れるぞ」


 野菜や肉等を投入し、火を強火にする。


「鰹節、イイ香りですね!」


 まるで子供のように嬉しそうに、豚汁の鍋を見つめるシラセ。


 コトコト20分ほど、鍋を煮ると火を止め味噌を入れる。

 ちょっと味噌を舐めてみると、うお!? 何だこれめちゃくちゃ美味いぞ!

 ヤツネ婆さんグッジョブ!


「味噌は沸騰させないで入れるんだ」

「はい、分かりました」


 味噌をおたまに乗せて箸でかき混ぜれば、豚汁の完成だ。


「そっちもできたようだな。じゃあ、食べるか」


 クレハと桜とシラセが白米、サラダ、ハンバーグを完成させてるのを見ると、一段落だ。


「おい、黒芒、出てこい。夕飯だ」


 俺が自分の影にそう問いかけると、毎度のごとくスルリと黒芒が現れる。


「おはようじゃ、主様」

「ああ、おはよう。黒芒」


 まだ眠そうな黒芒は瞼を擦る。


「せ、千妖!?」

「何じゃ、この子娘は?」

「紹介がまだだったな。この軍服美少女がシラセ・アヤセ。現職の〝六魔導士〟だ。それで今、俺の影から出てきたのが黒芒、俺の旅の仲間だ」


 と、俺は簡単に説明する。


「妙な話しじゃのう〝王国魔導士団〟と言えば今は主様の敵ではないのか?」

「まあ、色々あってな。話すと長くなるんだが、今のところドンパチやろうってワケじゃないんだ。それで納得してくれ」

「主様がそう言うのならば妾はそれでよい」


 それよりメシとばかりに黒芒は桜に「黒芒さんこちらへどうぞ」と言われ、テーブルに着く。


「じゃ、メシにするか。シラセ、場所は決まって無いから好きに座ってくれ」

「はい。ありがとうございます」


 警戒してか、シラセは黒芒から一番遠い席に座った。まあ、席も5.6席しかないんだから、そんなに距離の差は無いんだけど。


「「「「「いただきます」」」」」


 手を合わせ、食に感謝しながら俺たちは食事を始める。


「豚汁、いただきますね」

「おう、沢山食べな」


 シラセは上品に豚汁を口に運ぶ。


「♪」


 食べた瞬間、シラセの顔が幸せそうに綻ぶ。

 てか、シラセめっちゃ可愛いよな。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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