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第828話 ユグドラシル29



 *


 素早く避難が終わった頃、そいつらはやって来た。


「来たわね」


 空を飛ぶ三体のカリブデュス。くじらにクラゲの足を生やしたような巨大生物だ。

 二体は10m程度〝変異種(ヴァルタリス)〟は15m程度だ。


「まずは取り巻きを仕止めましょう〝変異種(ヴァルタリス)〟は後回しです」


 ソフィアがそう言った瞬間、カリブデュスが動いた。

 口から光線を出す。あのパチもんくじら光線出すのかよ!? 

 威力は通常個体でも中々だぞ!


「私が受け止めます。チェリッシュとガリーは攻撃に回ってください〝黒の障壁(シグルム)〟」

「「了解!」」

 ソフィアが魔法を放つ。

 黒い雲のような物がカリブデュスの光線を防ぐ。


 完璧だな。余計な力を使わずに最小限の魔法で見事に相殺させた。


「先行くわよ!」


 空飛ぶカリブディス目掛けてチェリッシュが跳躍する。


「天下一刀流・()式〝百合丹頂鶴(ゆりたんちょう)〟!」


 居合い斬り。威力は抜群だ。

 硬いカリブデュスの鱗をざっくり斬った。


「この〝翠月(すいげつ)〟に斬れぬ物無し。流石は〝剣斎(けんさい)〟エルルカ・アーレヤストの〝雪月花シリーズ〟ね」


 へぇ、あれエルルカの作品だったのか。


「ねぇ、チェリッシュ、あれ使っていい?」

「いいわよ。回りに人も居ないし」

「了解!」


 吸血鬼(ヴァンパイア)なのでデフォで飛べるガリレオンはカリブデュスに急接近し、思いっきり息を吸う!


「〝銀世界〟!」


 するとガリレオンを中心に銀の風、氷の礫が吹き荒れる。


氷光線(アイスレーザー)!」


 チェリッシュの斬った、カリブデュスに氷の光線が命中すると、あっという間にカリブデュスがカチカチの凍り漬けになる。それを、

「はい、一丁あがり」

 と、ドバンと凍ったカリブデュスを割る。


 バリバリ、バーンと消え、倒されたカリブデュスから〝ドロップアイテム〟が落ちる。


「〝ドロップアイテム〟の回収は後。残りを先に片付けるわよ」

「「了解!」」


 まだガリレオンの放った〝銀世界〟なる魔法は健在だ。


「もういっちょ! 氷の光線(アイスレーザー)!」


 亜音速で放たれたガリレオンの攻撃は面白いぐらいにハマる。


「はい、二体目!」


 これまたドバン! と、凍り漬けになったカリブデュスから氷ごと割れ倒される。


「あれー、ドロップアイテム無しかぁ。残念」

「ガリー、気を抜かないで下さい。次は〝変異種(ヴァルタリス)〟ですよ」

「はぁ~い。お腹空いたなぁ」


 ヴォォォォン!! と、カリブデュスの〝変異種(ヴァルタリス)〟が吠える。

 たったそれだけなのだが、回りの草木が枯れる。無事なのは〝逆さ世界樹〟ぐらいだ。


「天下一刀流・(さん)式〝紫陽花鷺(あじさいさぎ)〟!」


 二斬の飛ぶ斬擊がカリブデュスの〝変異種(ヴァルタリス)〟を襲う。岩でも紙のように斬れる威力だ。


 命中し、身を削ぐが直ぐに回復してしまう。


「一筋縄では行かないようね」


 悔しそうにチェリッシュは呟いた。


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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