第824話 ユグドラシル25
*
そうこうしてる内にシルヴィア達が風呂から出てくる。
「はぁぁぁ~♪ 素晴らしいですね。湯船♪」
「身体の芯から温まったわ」
「シルヴィアさんもチェリッシュさんも気に入ってくれたようでよかったです!」
感激と言った様子のシルヴィアとチェリッシュ。桜も何だか嬉しそうだ。
「皆様、そろそろ夕食の準備ができてる頃合いですので、王宮に戻りませんか?」
「やったー!! ごはん♪ ごはん♪ 大賛成!」
「何だ、また俺たちも呼ばれて良いのか?」
「勿論ですよ。お話も聞きたいですし。折角ですし、当初の予定道理王宮に泊まってってください。まあ、無理にとは言いませんが……こんな素敵なお家がありますし」
「いや、お言葉に甘えさせて貰っていいか? こんな機会がないと王宮なんて泊まること無いし。クレハも桜もいいよな?」
「うん、勿論私は。迷惑じゃなければですけど」
「私もです」
「遠慮は不要ですよ。では、参りましょうか」
*
と言うワケで王宮に戻った俺たちはテーブルに着く。
「シルヴィア様、夕食の準備ができました」
執事服の男性が丁寧にそう告げる。つーか、この執事はエルフじゃなく人間なんだな。
「ごはんっ♪ ごはん♪ メニューは何かなー」
「ガリー、揚げパンをご用意してますよ」
「ほんと! シルヴィ大好き!」
そうこうしてる間に料理が運ばれてくる。
ガリレオンの好物の揚げパンを始め、ソフィアの好物の野菜、ソルディミッソナパタも運ばれ、他には虹うにの海鮮焼き、月芋のポテトサラダ、洗濯羊のステーキとシチュー、スカラベラクダの乳等が出た。
「ラクダの乳、甘いな!? ラクダの乳ってこんなに美味しかったのか!?」
美味い。美味過ぎる。牛乳より美味いな。
「私もはじめて飲んだけど凄い美味しいね」
「私もはじめて飲みました。美味しいです」
クレハと桜もラクダの乳の美味さに驚いている。クレハ何か「あの……もう一杯いただけませんか?」と、おかわりを所望している。
そんな俺たちの反応にシルヴィアは満足そうに「一杯と言わず、二杯、三杯とお召し上がりくださいな」と笑う。
「〝ユグドラシル〟では、ラクダの畜産が盛んなんですよ?」
故郷だからラクダの乳は飲みなれてるらしいソフィアが優雅にラクダの乳を飲みながら言う。
「珍しいな、近くに砂漠でもあるのか?」
「砂漠ですか? ありませんけど?」
不思議そうな顔をされた。どうやらこの世界のラクダは砂漠に関係ないらしい。
久々に聞いたな異世界カルチャーショック。
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