第822話 ユグドラシル23
そんなこんなで話をしていること約30分ほど。
風呂から、ガリレオン、ソフィア、クレハが出てくる。
「お風呂サイッコー! お湯に浸かるってこんなに気持ちいいんだね!」
「温まりました。これはハマりそうです!」
ホカホカと湯気たち上がる中、早速感想を言うガリレオンとソフィア。どうやら気に入ってくれたらしい。しまった! コーヒー牛乳を用意するのを忘れていた。不覚!
「シルヴィアさんたちもお早くいかがですか? お湯温まってますよ!」
バスタオルを綺麗にたたみながらクレハが言う。
「では、お言葉に甘えて」
「シルヴィとお風呂は久しぶりね」
「至らない所があるとは思いますが、私が精一杯案内いたします!」
緊張しているのか、手をグーにして気合いをいれながら桜が言う。
「桜ちゃん、頑張って!」
「はい! クレハお姉さんありがとうございます!」
そう言って三名は風呂場に向かった。
*
「今度はこのメンバーで談笑か」
ガリレオン、ソフィア、クレハ、俺という何だか珍妙なメンツでまたしばしの談笑タイムだ。
「僕は大歓迎だよ!」
「私もです」
「あ、勿論私も!」
最後のはクレハだ。
いつものクレハのコミニュケーション能力により、風呂にはいる前と今ではガリレオンとソフィアの距離が近い。ガリーさん、ソフィさん呼びだよ。このコミュ力お化けめ。
「何の話をするか」
「ごはん!」
はい! っと、間を入れず、ごはんと叫んだのはガリレオンだ。
ごはんか……ごはんの話ってよく考えると難しいよな。
「ガリー、はしたないですよ」
「まあ、いいじゃねぇか。ごはんの話」
「ユキマサさんがそう言うのであれば……」
申し訳なさそうなソフィア。
「で、どんなごはんの話をするんだ?」
「はいはーい! 僕から話すね! 僕はごはんを食べることが大好きなんだ! 特に揚げパン! あれは思考の一品だよね!」
目をキラキラさせてガリレオンは興奮気味に語る。揚げパンか、確かチェリッシュがそんなことを〝ラタトイユ〟で言ってたな。
「俺は和食……って、言っても分からないか。えーと、白米とかが好きだ」
「白米! いいよね! 僕も好きだよ!」
お腹が空いてきた。と、溢すガリレオン。
「ソフィも言いなよ!」
「私もですか? 傍観する気でいたのですが……」
「ま、そう言うなよ。俺は興味あるぜ。こんな機会でも無いと人の好物なんて聞くこと無いからな」
エルフの好物ってのは中々ファンタジックじゃないか? まあ、フォルタニアはクレープが好きだったけど。エメレアは味噌汁が気に入ってたな。
★★★★★★作者からのお願い★★★★★★
作品を読んで下さり本当にありがとうございます!
・面白い
・続きが気になる
・異世界が好きだ
などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!
(また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)
★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!
長々と失礼しました!
何卒よろしくお願いします!




