第816話 ユグドラシル17
「そうね。話しを聞かせて貰えるかしら?」
そっと、静かに真剣な目になるチェリッシュ。
「質問形式にしよう。何でも聞いてくれ」
また異世界から来たとか話しても、今回ばかりは信じてもらえそうに無いしな。
チェリッシュたちから質問形式にして貰った方が分かりやすい。
「そう。じゃあまず〝シルフディート〟から指名手配されてる件について、襲撃の話しは本当?」
「襲撃と言うか、結婚式の破壊をしたのは事実だ。友達が無理矢理政略結婚されそうでな」
補足を足したが嘘は吐いてない。
「次の質問、魔王ガリアペストを倒したのはあなた?」
「そうだ」
「〝原始の黒ウルスラ〟の復活と討伐は事実?」
「ウルスラは魔王信仰のNo.2のシリュウ・ブラックにセリャドライトを破壊されて復活した。討伐と言うか瀕死の状態まで追い込んだのは俺だが、最終的に再封印をしたのはシアナだ」
「最後の質問、そこの彼女。クレハ・アートハイム、あなたに拐われた筈だけど?」
「あー……それはその……その方が都合がよかったからそう吹聴した。正確には俺が頼んで旅に着いてきて貰っている」
「そう、分かったわ」
「もういいのか?」
「えぇ、十分よ」
するとチェリッシュは運ばれて来ていた紅茶に砂糖をドバドバ入れ、それを一気飲みした後、ふわぁ~……と、溜め息に近い息を吐いた。
「上昇酌量の余地有りね。稗月倖真、いえ、ユキマサと呼ばせて貰うわね。今回は私たちは引き下がるわ」
「いいの? チェリッシュ?」
「ええ、ガリー〝魔王討伐〟に〝原始の黒撃破〟が事実ならば、彼の罪はかなり軽減される筈よ」
「そ、チェリッシュがいいならいいけど」
マイペースな性格なのかガリレオンは直ぐ様お茶請けのお菓子に手を伸ばし「ん~美味しい♪」と、頬を緩ませている。
「自己紹介がまだだったわね。私はこの冒険者パーティー〝スマイル〟のリーダー、チェリッシュ・アーガイザー。人間よ。よろしくね」
「僕は吸血鬼のガリレオン・ワイラバーナー、ガリーでいいよ。ユキマサよろしくー!!」
「私はエルフのソフィア・トリバネリラです。よろしくお願いします」
「よろしく頼む。俺は知っての通り稗月倖真で、こっちのセミロングがクレハ・アートハイム、ロングのが時伽桜だ。後、今は寝てるが黒芒ってやつがいる」
「よろしくお願いします!」
「よ、よろしくお願いします」
改めて自己紹介を済ませる俺たち。こっちのメンツは俺が説明しちゃったけど。
後、桜が少し噛んだな。
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