第803話 ユグドラシル4
「俺たちを歓迎? 言っておくが俺は賞金首だぞ?」
流れで着いて来ちまったがはいそうですか。と、信用はできない。嘘の分かるフォルタニアじゃないんだからな。
「疑うのは仕方ないですが、私たちはあなたと仲良くしたいんです。と、ちゃんとした自己紹介もまだでしたね」
すると久々に見た気がする、指をスライドし、ステータス画面をシルヴィアは見せてくる。
―ステータス―
【名前】 シルヴィア・ドットマダム
【種族】 ハイエルフ
【性別】 女
【年齢】 200
【レベル】73
「ハイエルフ?」
「そーですよ。少しは信じて貰えますか?」
ハイエルフだから信じるって、そんな理由は無いが、何となくこのシルヴィアという女性ハイエルフは信じていい気がする。
同じくステータス画面を見せられたクレハは少し驚いてる様子だ。
「ユキマサ君、ハイエルフが自分からステータス画面を見せてくるって言うのは信頼の証って言われてるよ。私は信じても良いと思う」
「私もシルヴィアさんは信頼できると思います」
クレハに続き、人を見る目には自信があると言う桜からも太鼓判を押される。
ちなみに黒芒は無言だ。興味ないだけか。
「分かった。信じるよ」
「そうですか。良かった。さ、上がって!」
お邪魔しますと王宮の門を潜ると木の良い香りが、鼻を気持ちよく抜けていく。
森林浴をしてる気分だ。
「シルヴィア、お客さん?」
「おや、もしやそちらは?」
「お母様、お父様、稗月倖真さん一行がお見えですよ」
シルヴィアと瓜二つの銀髪エルフの女性と金髪の優しそうな男性エルフが現れる。
話しからするに、シルヴィアの両親らしい。
「そちらの彼が! っと、失礼。僕はジュン・ドットマダム」
「私はユリィ・ドットマダムですわ」
ステータス画面の提示は無いが喋りは好印象だ。
「稗月倖真だ」
「クレハ・アートハイムです」
「時伽桜です」
「黒芒じゃ」
俺たちは自己紹介を簡単に済ます。
「ユキマサ君、クレハちゃん、桜ちゃん、黒芒さん、よく来てくれたね。さあ、大広間へ案内するよ」
ジュンの案内で更に奥へと案内される。
大広間に着くと、お、すげぇ、テーブルも椅子も全部木で作られてる。エルフっぽいな。
「軽く食事でもいかがかしら?」
ユリィの提案にすっかり空腹だった俺たちは二つ返事で、食事をいただく。
「お母様、私が提案したかったのに。ユキマサさんには〝コヌフラッチョス〟をご馳走する約束だったの」
「あら、それはごめんなさい」
「まあいいです。それでは食事にしましょうか」
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