表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
732/859

第731話 アーデルハイト王国32



 *


 日付が変わると早々に片付けが始まった。


「0時に終わるとはまるでシンデレラだな」

「はて、何の話ですかな?」

「いや、何でもない。俺の国の有名なお伽噺さ」


 俺の呟きにジャンが頭に〝?〟を浮かべる。


「料理はまだ下げないように言ってありますので、まだまだごゆるりとお(くつろ)ぎください」

「ああ、ありがとう」


 そーいや、やけにアリスが静だな。

 また唐辛子を頬張ってるのか? 

 と、様子を見ると。


 って、寝てるし!

 スヤスヤとアリスは寝ていた。クレハと桜から貰ったハンカチを大切そうに持ちながら。


「あたしが部屋まで運ぶぜ」

「畏まりました」


 アリスを優しく背負い、何故か悔し気なフィップを俺たちは見送る。おやすみ、アリス。


「何でフィップは悔しそうなんだ?」

「それはお二方にプレゼントで負けたと思ったからでしょう。お嬢様の反応は火を見るよりも明らかでしたので」


 ああ、それでか。


 ちなみにフィップのアリスへのプレゼントは等身大のアリスの銅像だった。

 つーか、どこに自分の等身大の銅像貰って喜ぶ幼女がいるんだよ! 絶対無駄に金かかってるだろ? まあ、十中八九フィップの懐から出てるだろうから別にいいけど。


 あいつ、プレゼントセンスないなー。

 お土産センス無い奴も多いけど、プレゼントセンスは何とかした方がいいと親父が言ってたな。


 *


 アリスを部屋に寝かした後、フィップが戻ってくるなり、

「後夜祭だー!! お前ら、飲むぞーー!!」

 と、自棄になっていた。


「今からまた飲むのか? お前今まで飲んでたろ?」

「まだ昨日の半分以下だ。それにあたしが二日酔いになる何てまず無い。お前の所の〝千妖〟はおかしい」


 すいませんね。ウチの黒芒(酒豪)がご迷惑かけて。


「オイ、クルッテル、お前も飲め!」

「まあ、イイけどよ」

「あれ? クルッテル君、飲むの」

「何だ、クレ……じゃなかった。ヤンデル、不味いか?」

「ううん、大丈夫。飲むなら私もまだ起きてようかなって?」

「? まあ、いいが。無理すんなよ」


 ヤンデルとクルッテル……ぷぷぷ……と、腹を抱えて笑うフィップに「オイ、笑ってないで、飲むなら早くしろ」と、言いながらゴンザから酒を受け取り……って、これ唐辛子ウォッカじゃん。

 唐辛子祭り終わったんじゃないの? え、後夜祭、そうですか。さいですか。


「私も一杯いただいても?」

「おー、老いぼれ小僧、お前はもっと早くから飲めよ。遅いぞ、バカやろー」


 何だかんだでジャンとも飲みたかったらしいフィップが少しの野次を飛ばしながらジャンの席を空けた。


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ