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第631話 アルカディアの会合6



 *


 ノアの『魔王を圧倒する実力者を敵に回すような行動に責任を持てる方が居るならば、今この場で名乗りをあげてください』という力強い言葉に会議全体が息を呑んだ。だが、そんな中で楽しそうに笑みを浮かべているのは〝三王〟ヴァンドール・ブラッディナイトだけだ。


「で、では、この話はここまでで……続けて〝大都市エルクステン〟の〝八柱の大結界〟の〝魔術柱(コムルナ)〟が破壊された件について大聖女様、ご説明をお願いします」

「それについては面目次第もございません。完全に私の不手際です。申し訳ありませんでした」


 ここで初めてノアが敬語で深々と頭を下げた。


「ノア、待ちなさい。一人で責任を背負うんじゃない。部下の……ましてや孫の失態の全責任は〝聖教会〟のトップである(わし)にある。お前は顔をあげなさい。ここは儂が謝罪をする」


 ノアの隣に座っていたアルドスが立ち上がり深々と頭を下げた。


「壊された物は仕方があるまい。何より真摯(しんし)に〝聖教会〟のツートップが頭を下げておるのだ。この謝罪を持って私からもこれ以上の(とが)めは不問として頂きたい。それに以前は取り逃がした〝魔王信仰〟のNo.2.シリュウ・ブラックの撃破捕獲をしたのは他でもない大聖女殿だと聞いておる。確かに〝魔術柱(コムルナ)〟の破壊は人類には、ちと手痛いがケジメは付けたと私は考えておる。のう? シアナ殿。これで〝シルフディート〟の〝魔術柱(コムルナ)〟の一件も少しは溜飲が下がるじゃろう?」


 ノアを養護するように口を開いたのは〝三王〟の一人、ジークパング・ネモゴールドだ。

 人類でも最大級の発言件を持つ権力者だ。


「ええ、そうね〝シルフディート〟の〝魔術柱(コムルナ)〟も破壊されてしまったのは私の国の落ち度だし、私に〝聖教会〟を責める権利は無いわ。壊された物は戻らない。前向きな話をしましょ」

「うむ、今は残る〝魔術柱(コムルナ)〟の守りを最優先にするべきじゃ。魔王愧火(キビ)には〝八柱の大結界〟は効果外じゃが、それでも〝八柱の大結界〟は人類の防衛戦じゃ」


 静かだが、よく通る声音でジークパング王が話を続ける。


「60年前の魔王の封印が解かれて以来、魔王イヴリスだけは唯一〝準勇者(セミブレイブ)〟が存在を確認しただけじゃが、魔王ラフィメストスは〝魔王戦争〟までに発展しなくとも数年に一度はその存在が目撃されておる。今の66日ごとに変わる魔王の時期は〝イヴリス期〟じゃったの。残り二つとなった〝魔術柱(コムルナ)〟の守りを今一番に襲撃を警戒する時は今じゃ。特に魔王軍に()()()()()()()魔術柱(コムルナ)〟のあるこの〝アルカディア〟に戦力を今まで以上に集めねばならん」


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


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