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第626話 アルカディアの会合



 ──数日前

 〝中央連合王国アルカディア〟大宮殿


 そこには〝三王〟を含める王族や貴族が集まり会議を開かれようとしていた。

 会議の議題は()()()()()()()()()()()()()


「報告します! 〝アーデルハイト王国〟より、

 ゴア・アーデルハイト様

 アリス・アーデルハイト様、ご到着です!」


 王族に相応しい豪華な服を着こんだ50代の男性と王族に相応しいとは対照的にゴスロリ服に大きな熊のぬいぐるみを持った齢一桁の少女が部屋に入室する。


「アリスは国で待っててもよかったんだよ?」

「今回の議題には興味があるのです。()()()()こそ、ここは私に任せてくれてもよいのですよ?」

「そうはいかないお飾りでも今は僕が〝アーデルハイト王国〟の王様だからね。ジャン、アリスを頼むよ」


 ゴアの呼び掛けに一人の初老の執事服の男性が音もなく現れる。


「ハッ、この身に変えましても」


 お手本のようなお辞儀だ。

 そして実力も確かだとその場の誰もがそう思った。


「報告します! 〝大聖女〟ノア・フォールトューナ様、ご到着です!」


 その報告でノアに視線が集まる。


「お待たせしました。まあでも、会議の開始時間にはまだ余裕があるかな? 〝アルカディア〟の送迎用の〝宙船(そらふね)〟はやっぱり全然速いね。近い内にウチにも導入してみようかな」

「ふふん♪ 〝宙船〟はウチの国の船が一番速いのです。たかが〝アルカディア〟の〝宙船〟で満足してたら〝大聖女〟の名が廃るのですよ?」


 ノアの言葉に返すように、そんなことをご機嫌にアリスは話す。


「こんにちは。アリスちゃん、じゃあその時は〝アーデルハイト王国〟に教えを()うことにしようかな」

「ふむ、考えてやらんことも無いのです。大聖女には大きな借りがあるのですからね」


 満更でもないアリスはふふんと年相応のペッタンコな胸を張る。


「ノア、席に座りなさい。時期に会議が始まる」

「うん、お爺ちゃん♪」


 ノアにお爺ちゃんと呼ばれたのは〝聖教会〟のトップ〝現聖教会教皇〟アルドス・フォールトューナだ。白髪頭とサンタのような髭が特徴である。


「面子が揃って来ましたね」

「俺的には揃って貰わないと困るッスけどね」

「シラセもチャッチャラーも固いな。もう少し肩の力を抜けば? 疲れちゃうよ?」


 頭の後ろに腕を組ながら、男にも女にも見える子供のような姿の〝王国魔導士団〟にして〝幻霊種(パンタシア)〟の人物、パンプキック・ジャックがあっけらかんと話す。

 幾星霜の時を生きる〝幻霊種(パンタシア)〟のパンプキックに取っては、いくら王族や貴族の集まりとは言え、自分の半分も生きてない人類に臆する理由など微塵も無かった。


「パンプキックさん。貴方はもう少し緊張感を持った方が良いかと私は思いますよ?」


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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