表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
619/865

第618話 天空都市ラタトイユ21



 というワケで竹箒から降り、徒歩で洞窟内を進む。

 俺を先頭にクレハが続き、その後ろに横並びに仲良く黒芒と桜がついてくる。黒芒に桜は任せといてよさそうだ。


「洞窟なのに明るいな?」

「〝発光石〟だね。ほらこれだよ」


 クレハが指差すのは、一定間隔で並んでいる鉱物だ。まるで誰かが整備した人工的な物のように綺麗に並んでるが、天然だなこれは。人の関与した形跡がない。


「大抵の洞窟にはあるよ。無い時は〝光の結晶(ルメンクリュスタル)〟を使う感じかな。昼間のように明るくなるよ」


 そんな話をしながら洞窟を進む。出てくる魔物は大体俺が〝魔力銃〟で倒した。クレハと桜がせっせと〝ドロップアイテム〟を拾ってくれる。


 歩くこと30分程で随分と奥まできた。


 少し開けた場所に出ると、()()()()()()()桜が短く「ひっ!」と声をあげる。クレハも息を呑んでいる。


 赤い鱗に五本の首──通常種のヒュドラだ。

 どうやら寝ているようだが、戦わなくちゃ先に進めそうに無いな。


 ギルドでは魔物の更に一段階上の魔獸に位置付けられる奴だ。まあ、俺はその〝変異種(ヴァルタリス)〟を異世界初日に戦ってるんだがな。思えばクレハと出会ったのも、クレハが〝大都市エルクステン〟の街道に出たヒュドラの討伐隊に加わってたのが(えにし)だったしな。後おにぎり。そう考えるとヒュドラとおにぎりは俺とクレハにとって重要だったと言えなくもない。


 〝アイテムストレージ〟から〝月夜(かぐや)〟を取り出すと、同時に黒芒が扇を取り出す。


「黒芒、俺がやるぜ? 下がってな」

「何を言う。妾がやろう、主様は下がっておれ」

「じゃ、先に倒した方がってことで。よーい、どん」


 その瞬間、ヒュドラの五本の首が宙を舞い、胴体が真っ二つに切れお馴染みのゲームみたいなラグが走りヒュドラは消えた。


「俺が先に胴体を切った」

「ふむ、妾のが少し遅れたのう。よいの、よいの、この妾に付いてこれるとは流石は主様じゃ」


 黒芒は満足気に頷いた。


「……ユキマサさんも黒芒さんも凄いですね……」

「あはは、あの二人にかかれば魔獸も瞬殺なんだね。私たちなんてギルド騎士隊と冒険者でパーティー組んで挑んだのに……まあ〝通常種〟だと思ってたら〝変異種(ヴァルタリス)〟だったけど」


 桜とクレハは軽く引き気味だ。

 俺も黒芒も特に気にはしてないが。


「ユキマサ君〝ドロップアイテム〟がちょっと大きいかも〝アイテムストレージ〟に仕舞って貰ってもいい?」

「おう、任せろ」


 防具の材料になるであろう、硬く丈夫そうな〝ドロップアイテム〟を〝アイテムストレージ〟に仕舞う。


「よし、この先にいよいよマンモスがいるぞ!」


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ