表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
606/865

第605話 天空都市ラタトイユ8



「成功報酬だと? 君、そんなに自信があるのか?」

「治療に関してはそれなりに。風邪は治せないがな」

「風邪すら治せないのに病を治せると」

「そういう能力なんだよ。自分でも不思議だがな」


「はぁ……〝魔導書(グリモアグ)図書館(リモワール)〟のレイヴ・モルズだ。僕も同行する。言っておくが僕はレベル85だ。妙な気は起こすなよ?」


 怪しい俺を見てこの親子の為に付いてきてくれるってワケか、コイツは成功報酬どころか無報酬なのにな。


「あんた、イイ奴だな。ついでに聞くが、その依頼書は受けるつもりだったのか? だとしたら悪いことをしたな。まあ、相場より大分、報酬は低いらしいが」


 多分じゃなく、クエストの横槍はご法度だろう。


「人助けは嫌いじゃない。君が治療に失敗すれば次は僕の出番だ。この依頼書は僕が預かっておく」


 やっぱイイ奴だな。コイツ。依頼書を預かるってのも、ルール違反な気もしないでもないが。


「で、どうする? 俺の案に乗るってことでいいか?」


 俺は親子に問う。決めるのはコイツらだ。


「是非もありません。お願いします」

「決まりだ。あ、悪い少し待っててくれ。連れに話をしてくる」


 そう言い俺は桜の〝精神疎通(テレパス)〟を通じて皆に話しかける。


『ちょっと出てくる。すぐ戻る、何かあれば呼べ。黒芒、昼間で悪いが留守を頼むぞ』

『うむ、任された』

『すいません。こちらも混んでて冒険者登録にまだ時間がかかりそうです』

『え? ユキマサ君、どこ行くの?』


『ちょっと仕事にな? 成功報酬だけど』

『そっか、いってらっしゃい。気を付けてね』


 軽く連絡を済まし、俺は親子とレイヴに向き直る。と、レイヴが居ない。何アイツあんな意気込んどいて帰ったかと思ったら、何やら少し先で仲間と話してる。まあ、そりゃ声ぐらいかけるか。


 レイヴが戻って来ると、

「お前の仲間は何だって? 反対されなかったか?」

 と、問いかけてみるとムッとした様子でレイヴは口を開いた。


「僕の仲間を愚弄しないでくれ、冒険者とは荒っぽいイメージが強いかもしれないが、僕たちは自分達の正義を持って動いている。理由を説明したら皆後を押してくれたよ。それと病気に負けるなってね」

「そうか、愚弄したつもりは無いがお前がそう感じたなら俺は謝るべきだな。悪かった。イイ仲間を持ったな〝魔導書(グリモアグ)図書館(リモワール)〟と言ったか? 聞いた話しだと有名な冒険者パーティー何だってな」


「え? 〝魔導書(グリモアグ)図書館(リモワール)〟を知らないんですか!?」


 ナオちゃんの母親に凄く驚かれた。

 え? この人、頭大丈夫? ぐらいの勢いで。

 あー、何か警戒心上がっちまったな。


 久しぶりに踏んだな。異世界常識地雷。反省反省。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ