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第588話 シナノの新生活21



 *


「お待たせしました!」


 クレープが出来上がります。


「わぁ~! ありがとうございまーす!」


 アトラ先輩がクレープを笑顔で受け取った後、続いて私もクレープを受け取ります。

 作る所を見ていましたが、最早芸術と言っていい職人技でした。


「うわ、凄い。ズッシリしてますね。それに綺麗です。生クリームって真っ白で雲みたいですね」


 私の言葉にアトラ先輩は優しく微笑みます。


「しなのんは反応がピュアですね。でも、時間もないですし、早く食べましょう!」

「は、はい!」


 そうでした。これは食べ物なんです。私としたことが食べ物を食べ物だと忘れるとは……不覚です。


 手は塞がっていて合わせられ無いので、いただきますだけを言い、この白く甘美なクレープ様を口へと運びます。


 ぱくり、とクレープを齧ると中からバナナとイチゴとチョコレートが、出てきます。それが、それが……


「美味っしいですっ♪」


 今の私はフォルタニアさんにも負けず劣らずの笑顔を披露しているのではないでしょうか?

 スイーツ、いえ正確にはクレープですが。特にこの生クリームです。恐るべし生クリームです。


「しなのん、もしかして生クリームも初めてですか?」

「はい、甘味に使えるお金はありませんでしたので。それに私の育った街には甘味処はありませんでした。あって果物ぐらいです。まあ、それも高いので私は買ったことありませんが」


 更に一口クレープを私は口に運びます。

 跳び跳ねるほど美味しいです! たっぷりの生クリームが幸せを運んできます。でも、美味し過ぎてこの量でも少なく感じてしまうのは食いしん坊でしょうか? あ、私は食いしん坊でしたね。もぐもぐ。


「幸せそうに食べますね。気に入りましたか?」

「はい、とても!」


「では、今度お休みが被ったら有名店に行きましょう! そこは王様クリームを使ったクレープがあるんです」

「王様クリームとは……さぞ美味しいんでしょうね。この街にあるんですか?」


 もぐもぐとクレープを口に運びながら私は尋ねます。


「いえ、花と風の街〝ルベンダ〟にある〝渾身のデスパンダ〟というお店です」

「渾身のデスパンダ……何ですか、そのネーミングは? クレープ屋感ゼロですよ。殴られ屋とか、そっち方面のお店という方が納得の名前です」


 もぐもぐ。あ、もう殆ど無くなってしまいました。

 丁度そのタイミングでエルルカさんとフォルタニアさんが立ち上がりこちらに軽く手を振りギルドの方向へ去っていきます。

 お二人に頭を下げて見送ると私は最後の一口を口に運びます。クレープとても美味しかったです。大満足のスイーツとなりました。アトラ先輩に感謝です。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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