表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
588/864

第587話 シナノの新生活20



「マジカルチョコレートバナナにスカイストロベリーをトッピングでミラクルホイップを増し増しの増しでお願いします♪」


 アトラ先輩は恐らく魔法詠唱を唱えました。この人はクレープ屋さんに何か恨みでもあるのでしょうか?


「しなのんは何にしますか?」

「……?」


「何で〝?顔〟なんですか?」

「え、いや、アトラ先輩、魔法詠唱しましたよね?」


「え? 魔法詠唱?」

「違うんですか?」


 確かによく考えるとチョコレートだとかバナナだとか聞こえた気がします。では、さっきの呪文のような物は……ハッ! 合言葉、恐らく合言葉です!

 高級な店では合言葉を言うと裏メニューが頼めたりするとかしないとか聞いたことがあります。


「なるほど、合言葉ですか……」

「しなのんは時々よく分からないことをいいますね。決めかねてるなら、同じものを頼んでしまいますよ。すいませーん、マジカルチョコレートバナナにスカイストロベリーをトッピングでミラクルホイップを増し増しの増しでもう1つお願いします!」


 店員さんから「かしこまりました」の返事が返って来ます。


「え? 今の注文だったんですか!? てっきり、魔法詠唱でこの店をバーンとやっちゃうのかと思いました」

「そんなことを考えてたんですか? しなのんは想像力がありますね」


 そうですね。妄想は得意中の得意です。

 妄想が何らかの形で仕事になるなら一儲けする自信があります。

 まあ、そんな美味しい仕事は世にはありませんが。


 アトラ先輩は二つで銀貨二枚(銅貨五~八枚あればどれも頼めると言ってましたが、どうやらトッピング等で割増みたいです)を素早く支払い(カッコいいです)クレープが出来上がるのを待ちます。

 

 ふと、フォルタニアさんの方を見ると、クレープを口に運び「~♪」と、幸せいっぱいという顔をしていました。あの生真面目そうな人でもあんな顔をするんですね。いえ、クレープ様が凄いのかも知れません。恐るべし、クレープ様。

 あ、ほっぺに付いた生クリームをエルルカさんにハンカチで拭かれて色白の綺麗な顔を赤くしています。微笑ましい光景です。エルルカさんのが年は上なのでしょうか? そう言えばクレープの支払いもエルルカさんが払っていました。

 そんな二人が人類最高戦力部隊である〝王国魔導士団〟の一人(元ですが)と人類最大規模のギルドの副ギルドマスターだと思うと世界は(すこぶ)る平和なように思えます。


 クレープの生地を焼く甘い香りが何とも食欲を刺激します。早く出来ないかなと思いながらも私は興味津々にクレープが着々と完成する様子をワクワクしながら眺めます。

 


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ