表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
504/864

第503話 国狩り2


 ──〝ジークア王国〟王宮


「な、何事じゃッ!?」

「報告します! 襲撃、襲撃です!!」


 ガラガラと音を立てて崩れる王宮の中、慌てる6人の王族と奴隷商人、そして状況を確認する兵士。


「尋常じゃないな、王宮を真っ二つ何て。首を取った暁には報酬は弾んで貰えるんですよね?」

「傭兵か、無論だ。金貨100枚を約束しよう」


 傭兵団の団長の男の言葉に王族の一人が返答すると、残りの傭兵団から「おぉ!」と歓声が上がる。金貨100枚あれば当分は遊んで暮らせる額だ、傭兵達の士気は鰻登りだ。


「行け! あの黒男の首を早く取って来い!」


 そう王族の男が言い放った瞬間だ──


「ギャアァァァァ!」

「化物だ! 化物が二人いる!」

「聞いてねぇぞ、こんなの!」

「この距離で銃が当たらねぇ、どうなってんだ!?」


 兵士及び傭兵団が次々怯えて逃げ帰って来る。

 刃は通らず、銃も効かず、魔法も効かない。

 そんな相手をどうしろと言うのだろうか? と、兵士と傭兵団は口を揃えて思った。


 *


 王宮に攻め行った俺たちは何故か既に武装していた兵士達を倒しながら進む。

 桜に被せていたフード付きマントは今はクレハに被せてある。一応はクレハは俺に拐われたことになってるからな。一番に顔を隠すべきなのはクレハだ。


 そんな中、一歩前に歩き出てきたのは一人の男だ。傭兵団の団長だ。背中の大剣に手をかけ見るからに戦闘モードだ。


「お前に恨みはねぇが、お前を殺せば金貨100枚を貰えるらしくてな、悪いが死んで貰うぜ?」


 傭兵団の団長が舌鼓(したつづみ)を打ちながら言う。

 金貨100枚、日本円で1千万もらえるのね。そりゃ、楽しそうな笑みを浮かべる筈だ。

 つーか、ポンと一億出したのかよ、税金の無駄遣いだろ。この国の税金どれぐらいか知らないけど。


「親切心で言ってやるが、損してるぞお前──」


 迷惑なことにこちとら金貨10000枚──日本円で10億の懸賞金が懸けられてるんでね。

 金貨100枚だと、その100分の1の額だ。


「何の話だ? 死ねぇ!」


 何だこの剣は? 傭兵団長の男の剣はくねくねと蛇のように曲がり、伸びてくる。


 俺は月夜(かぐや)で応戦する。

 右、上、下、左、弾いても弾いても四方八方から刃が伸びてくる。

 目を閉じ、刃の気配を追う。


(──ココだ!)


 ガキン!


 伸びる剣を真っ二つに斬る!


「何だと!?」

「お前には用はねぇからよ、寝てな──!」


 そのまま距離を詰め傭兵団長の顔面を掴み地面に叩きつける。まあ、死なないようには手加減した。


 さて、王族の居場所は──

 あぁ、相変わらず玉座に座ったまま固まってるよ。

 王宮が戦争でもないのに攻められるなんて思いもしなかったんだろうな。

 


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ