表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
449/864

第448話 黒霊山10



 *


 日が沈んできた。

 取り敢えず、気味が悪いので、この山を早く抜けてしまおうと俺とクレハは急いだ。

 黒芒は相変わらず俺の影の中だ──


 と、その時だ。


 しゅる……っと、俺の影から黒芒が出てくる。


「やはり、封印と睡眠は天と地ほどちがうのう。快眠じゃったぞ、主様の影は住み心地がよいの」

「喜んでいいのか、それ? 後、おはよう。もう太陽沈むけど」


 ふわりと浮かんでいる黒芒はどうやらデフォで飛べるみたいだ、まあ、何かのスキルなんだろうが。


「うむ、太陽が沈む光景はいつ見ても胸が踊るの」

「吸血鬼か、お前は?」

「妾をあんな血吸いコウモリと一緒にするでない」

「フィップが聞いたら大激怒しそうな台詞だな」


「もう少し進んだら家に入るぞ。今日はそこまでだ」

「家? 民家でも襲うのかの?」

「ちげぇよ。俺の〝アイテムストレージ〟に家が入ってるんだよ。それを出して寝床にするの、合法なの」


「ふむ〝アイテムストレージ〟大きさは(中)かや?」

「いや(大)だ。それにその家は今日からお前の家でもあるんだ。大切にしろよ? 間違っても壊すな」

「はははは、よいのう。流石は我が主様じゃ。それぐらいでないと仕える妾も困る。うむ、気に入ったぞ」


 何が面白かったのか腹を抱えて笑う黒芒はご機嫌だ。クレハは少しムスッとしてその様子を見ている。

 黒芒も一緒に住むって、俺が勝手に決めちまったからな。クレハにも相談すべきだったな。

 あー、うん。あとでちゃんと謝ろう。


 山の麓まで降りると、すっかり夜だ。

 夜になると黒芒が生き生きして来た


「ほう、小さいがこれが主様の館か、邪魔するぞ」


 〝アイテムストレージ〟から取り出した家をドアから屋根の上までチェックし中に入る。


「黒芒の寝室は二階だ。二部屋あるから好きな方を使え」

「ん? 妾は主様と寝るぞ?」

「いやまて、どうしてそうなる?」


 まあ、クレハと俺はいつも一緒に寝てるけど。


「その方が主様と早く交わることができるじゃろ」


 ぶっ! 話の飛躍に俺はむせる。

 クレハはポカーンと固まっている。


「男と女が同じ屋根の下で暮らせば自然とそうなると聞いた。妾と交わるのであれば最低条件で妾より確実に強い者で無いと嫌じゃ、昔は妾より強い者もいたが女だったしのう。それに比べ主様は男でしかも顔も妾の好みじゃ、どんな子が生まれるか楽しみじゃの」


 上品に且つ、妖艶な喋りの黒芒に俺は少しドキッてしてしまう。

 ……してしまうじゃねぇよ! 保てよ理性!


「まあ、今日の今日でってのも無粋じゃ。ゆっくり攻めさせて貰うとするかの」


 ふふん♪ とご機嫌の黒芒は可愛く笑う。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想、いいねをいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ