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第418話 銀雪祭9



 イカ焼きを4つ買おうとすると「ちょっと待った」と、アリシアに止められた。

 何でも、自分達の食べる用と供物用に買わなければいけないらしい。1つを銀狼に捧げ、もう1つを自分達で食べるというのが、この祭りの慣わしみたいだ。

 ということはイカを8つ買わなければ、と言うことだ。


「イカ焼き8つ」


 俺史上屋台でのイカ焼き注文の最高本数となった。

 8本分の会計をしようとすると「俺とアリシアさんの分は俺が払いますよ」とチャッチャラーが言ってきた「本当は奢りたい所なんスが、お供え物の奢りってのもあれなんで、また別の機会に改めてっスね」と付け加えながら。


 両手に1つずつイカを持つ、両手にイカ状態の俺たちは銀狼の元へ向かう。

 銀狼にイカを1本ずつ供え一礼をする。まあ、銀狼の中身は青髪イケメンのオカマ(服屋)なんだけどな。

 魔法ってスゴいよな。オカマが狼になるんだもん。


「く、折角の焼きたてのイカを直ぐに食べれないとはちょっとした拷問だよな」

「ユキマサ君、お参りはしないとダメだよ」

「分かってるよ。でもこの甘じょっぱいイカ焼きの香りは罪だぜ? 罪状を設けたいぐらいだ」


「ユキマっさんて変な所に熱いっスよね」

「私はいいと思うわよ」

「……別に食い意地が張ってるだけだ。ほっとけ」


 祭りの中央に未だに鎮座する銀狼とハープやバグパイプ等で異世界チックな音楽を演奏をする音楽隊を見ながらイカ焼きを4人で並んでいただきますと言って食い始める。


「銀雪祭はやっぱこれを食わないとっスね!」

「食事にはやっぱり味覚や嗅覚、そして視覚が必要ね。毎年チャッチャラー君が買ってきてくれてたけど、銀雪祭とイカ焼きを自分の目で見て食べるのが一番いいわね。勿論、チャッチャラー君と一緒にね」


 アリシアに名前を呼ばれる度、目が合う度、チャッチャラーは大袈裟なまでに反応し、笑う。幸せ一杯って感じで。

 見てるこっちまで思わず笑っちまうよ。


(──()()()()()()()()()()()


「ユキマサ君?」

「少し用事、いや掃除かな」


 俺は(おもむろ)に立ち上がり会場の外へ向かう。


 *


 〝スノーワイト〟銀雪祭・会場外


「ヒヒ、人が集まっているな」

「俺は幸せな顔した奴が絶望する姿が大好きなんだ」

「おい、目的を履き違えるな」

「そうだ、俺達の目的は()()()()()だ」

「魔王様もだが、今は魔族愧火(キビ)様が爆発的にお力をお付けになってきてらっしゃるからな。ガリアペスト様、ユガリガ様、亡き今、より多くの心臓を集め魔王軍の力を蓄えるのだ」

「心臓が、生肝(いきぎも)が必要だ!」

 


 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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