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第403話 雪の国の祭り



 祭りは夕方からと言うことで「それにしても流石に早い!」と、クレハに言われ俺とクレハは街で買い物等をし、夕刻に銀雪祭の会場に着く。


 街の中央広場、人が集まっている。

 あんなに降っていた雪も今はピタリと止んでいる。


 ──祭りの音色が聞こえてくる。


 日本の祭りのような祭囃子(まつりばやし)では無く、ケルト民謡のような異世界チックな音楽だ。

 楽器はハープやバグパイプで演奏されている。


 祭りの中心にはキャンプファイヤーみたいな大きなサイズのお焚き上げが設置されており、この火が何とも暖かい。雪とも合うし。


 お、屋台も出てるな。あれはケバブか──こないだ食ったのはラム肉だったが、これは鳥肉らしい。


「クレハ、ケバブ食うか? 肉だぞ、肉」

「む、ユキマサ君、私がお肉なら何でも食べると思ってない? まあ、ケバブは食べるけど」


 と、言うワケでケバブを2つ購入する。

 1つ銅貨4枚。日本円で400円だ。

 銀貨を1枚出し、銅貨2枚のお釣りを貰う。


 ソースはオリジナル(甘口)とスペシャル(辛口)があった。クレハはオリジナル、俺はスペシャルを頼んだ。


「おい、クレハ、そっちのオリジナル一口くれよ」

「うん。じゃあ、私にもスペシャル一口ちょうだい」


 クレハと俺はケバブの食べ合いっこをする。

 食べかけのクレハのケバブを俺が口にすると何故かクレハは顔を赤らめる。あれ、俺なんか不味かった?

 でも、どことなく嬉しそうなクレハ。


 俺のケバブもクレハに一口やると、やはり顔を赤らめながらケバブを食べたクレハは「あ、ダメ。味が分かんない」と言う。え? 味濃い方だと思うけど。

 てか、スペシャルは辛口だから一番に感じるのは正確には痛み──味覚では無く痛覚の筈。

(あ、そっか、辛すぎて味が分からなかったのか!)

 そんな辛くないんだけどな。クレハは辛いものが苦手なのか?


「えっと、茶飲むか? 味が分からないほど辛い物が苦手なら無理しなくてよかったんだぜ?」

「辛いものは苦手じゃないよ。味が分からなかったのは間接キ──じゃなかった/// た、たまたまだよ!」

「たまたまで味覚が分からなくなるか。どこか悪いんじゃねぇのか? 診てやろうか?」

「だ、大丈夫! 美味しいから」


 パク、パク、パクとケバブを早足で食べる。


「ダメだ。ちょっと診せろ。何かあったらどうする。すぐ終わるからじっとしていろ──」


 クレハのおでこに手を当て回復魔法を使う。


 病気だったらどうしよう。怖いから行かない。とか言う人ってのは割りといるんじゃないだろうか?

 違和感があれば迷わず病院には言った方がいい。

 病気なのかもしれない。でも早くに病気が発見できれば助かる可能性が桁違いに上がる。

 病院を怖がらないでと、母さんは言っていた。


「な、一瞬だったろ?」

「うん、ありがとう。でも、あれは勘違いだよ」

「勘違い」

「う、うん……も、もうこの話はこれで終わり!」


 更に残ったケバブを口に放り込むクレハ。


 と、その時だ。

 少し身構える俺が声をかけられたのは──



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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