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第370話 残業とニュースプテラ



 *

 

 とは言え、帰るには少し早いので街で買い物をした。腹が空いてきたと言っていたシナノも何も言わず付いてくる。


「お、野菜が安いな、買ってくか?」

巨大根(きょだいこん)達磨(だるま)キャベツ、(つえ)ネギだね」


 異世界独自だな本当に。普通の大根の倍はある巨大根、倒れても起き上がる達磨型の謎のキャベツ、ネギの青い部分が上に逆J字型になってる杖ネギ。

 どれも安価で購入できた。産地直送だからか?


「野菜ですか? ユキマサさん、お肉はお肉は? もしかして狩りですか? 私もお付き合いしますよ」

「半分正解で半分外れだ。俺が前に狩った肉が〝アイテムストレージ〟に入ってる。それを使う」

「前っていつですか? 腐ってないでしょうね?」


「俺の〝アイテムストレージ〟はユニークスキルの〝異能〟の効果で〝アイテムストレージ〟に仕舞ってる食材は腐らねぇんだよ、腐敗とはおさらばさ」


 まあ最初から腐ってるのはどうしようもないけど。


「お肉があるのは分かりましたけど。この人の結構チートじゃないですか? そう言えば昨日あの六魔導士の〝仙極(せんごく)〟の攻撃を普通に食らって平気でしたし」

「あはは、うん、ユキマサ君はチートだよ。私もシナノさんと同意見」


 そういえば……と、目を細めるシナノと苦笑いで頷くクレハ。神様にも言われたなチートとは。

 別にチートでもチーターでも何でもいいけど。


 色んな物を買い、シナノの家に着いたのは夕暮れだった。太陽が沈んでく。気温も少し下がってきたな。


 空にカラスがいて『夕焼けとカラス』で風流だなと思ったら、カラスじゃなくて朝に見たニュースプテラだったよ。夕刊の時間なのかね?

 つーか、あいつら会社から給料もらってるのか?


「ニュースプテラを切なそうに眺めてる人は初めて見ます」

「あいつら、きっと、これから残業なんだろうな」

「まともな仕事があるのは幸せじゃないですか?」


 沈黙。


 そうか、シナノに取っては残業も幸せなんだな。


「すまん、シナノ。俺の配慮が足りなかった」

「? 別にいいですけど、あ、お二人、今日は泊まって行くんですか? お家、買いましたよね?」


「寧ろ、お前が泊まるか? 寝室3つあったし。今なら無料で泊まらせてやるぜ?」

「無料なら是非に泊まらせて貰いたいです!」

「ハハッ、決まりだな」


 シナノの家の直ぐ側の開けた森の中に〝アイテムストレージ〟から家を取り出す。


「よし、入ろうぜ?」

「お邪魔します」

「お邪魔しまーす」

 

 話しに聞いていた通り、清掃は行き届いていた。

 これなら直ぐに住めそうだ。

 ちなみに土足で入る家なのだが、そこが何となく日本人としては違和感が残った。まあ、慣れるか。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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