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第301話 謝罪



 *


「な、何で、貴方がここにいるのよ?」


 数日ぶりに見るエメレアは驚いた様子の声で話す。


「お前らを探してたんだよ」

「私たちを? というか、あの手配書は何?」


 ちょっと来なさい──と、エメレアに手を引かれ、俺は店の外に出る。

 辺りはすっかりと夜だ。綺麗な月も出てる。


「おい、どこまでいく?」

「貴方がお尋ね者のせいでしょ?」


 着いた場所は人気の無い路地裏だ。

 ここなら人は来ないわね。と、言ったエメレアは俺に向き合う。やべ、怒られる!!


「本当にごめんなさい」

「は?」


 素で返事を返してしまった。

 怒られると思ってたら逆に謝られた。


「私のせいよ。貴方の悪評が広まったのは」

「?? !? あー、何だ? 〝黒い変態〟の奴か? 確かに〝シルフディート〟まで轟いていたが、俺の指名手配とは別件だぞ? お前のせいじゃない」


「……その、聞いてない? 貴方の〝黒い変態〟の異名が今、じわじわと注目されてる──エルルカさんの付き人のリュセルさんから〝精神疎通(テレパス)〟で聞いたのだけど〝六魔導士〟の〝仙極(せんごく)〟が動いたわ。その……性犯罪とか絶対に許せない人よ──〝仙極〟は」


 本当に申し訳ないと思ってるのか、今のエメレアにはいつもの俺を責めるような姿勢は無い。


 つーか、ノアの話だと、その〝仙極〟って奴はレベル100越えの〝限界超越者(レッドリスト)〟だぞ!?

 俺、そんなのに性犯罪者認識で追われてるのか?


「あのなぁ……まあいい。どの道、追われる運命だ」

「まあいいって、貴方、自分が誰に追われてるか分かってるの!? そんな簡単な話じゃないわよ!」


 焦るエメレアの目はとても真剣な眼差しだ。

 まるで自分の事のように。


「何だ、心配してくれてるのか?」

「心配。ええ、心配よ。それに罪悪感で自分が押し潰されそうだわ、ごめんなさい。本当にごめんなさい」


 顔が蒼白だ。真っ青になったエメレアはガクガクと震え、額からは少なくない量の汗を流している。


「あ、おい。顔が真っ青だぞ? らしくねぇな?」

「あなた似てるのよ。()()()()()()──」


 震える声で呟いたエメレアは泣きそうな目で俺を見る。何だ、何なんだよ、その目は……調子狂うな。


「お前の兄さん? 似てる? 話が見えないな」


 俺を〝黒い変態〟と呼んだ事と何が関係ある。


「何か理由があるなら話せ、ちゃんと聞くから」

「……分かったわ……私の兄さんの話から全部話す……言っとくけど……この話はミリアにだって話したこと無いんだからね……」


 呼吸が荒い。これは──トラウマか?


「おい、無理にじゃなくていいぞ!?」

「いいの、聞いて。貴方に聞いてほしい」


 そう言うと、エメレアは重い口を開く。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

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