表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
257/859

第256話 黒vs黒4



 *


 俺はウルスラを()()()。ふんだんに魔力を強く込めた足で、雲スレスレの上空から斜め下にかけてだ。


 ここまではいい。

 問題はウルスラの落ちた方向にあった。


 落下した、その先にあるのは、この国のシンボルとも呼べる超巨大植物である──そう〝世界樹〟だ。


 俺が恐る恐るに様子を見に行くと……


 ──うわぉ……!!


 ウルスラが斜めに〝世界樹〟に()()()()()()()()

 流石は500m級の超巨大樹、あの衝撃でも貫通はしていない。だが、樹の幹ド真ん中に半分以上、ウルスラが頭から突き刺さっている。


(くっ……俺的──〝ザ・異世界遺産〟の超代表格である〝世界樹〟が半壊しちまった……)

 いやいや、流石に予想外、どうしよ。これ。


 *


 しばし考えてると──〝世界樹〟の中から、ビュンッと、緑の光の玉みたいなのが飛んでいく。

 なんだありゃ? 火の玉? 直感だが、嫌な感じはしないな、放っておいて大丈夫だろう。


 ウルスラが〝世界樹〟に刺さっている間に、集落や森に降り注ぐ、魔法陣から出る稲妻を片付ける。取り敢えず、魔法陣を壊していけば稲妻は消えるので、せっせと月夜(かぐや)で魔法陣を斬り壊す。


 ウルスラを倒せば魔法陣も消えるだろうが、簡単にはいかない──〝世界樹〟に刺さってからというもの、ウルスラは全身に強い魔力障壁を張っている。

 しかも魔力障壁と合わせながら、全身から(おびただ)しい魔力を放っており〝世界樹〟をじわじわと削っていく。


 ──と、その時だ。


 何だ、カラスか? いや、それにしては大きいな? 人一人ぐらい乗せて飛べそうだ。

 まあ、とにかく、黒い大きなカラス似の鳥が、上空にいる俺の下を飛んでいく。


 つーか、このまま行くと、目的地、王宮じゃねぇか? しかも足には〝テイムの輪〟が付いてる──あの大鴉(おおがらす)は、少なくとも誰かが飼ってるってことだ。


 キナ臭いが、まあいい、今はウルスラだ! 

 また稲妻(いなづま)を起こし始めやがった──


 ……だが、さて、どうするか……


 〝世界樹〟に刺さった稲妻を起こしてる黒龍って、どうしたらいいんだ?

 てか、まず〝世界樹〟から引き抜かないとか?


 こんな時に〝スマホ〟と、世界最大の検索エンジン〝ぐるぐる〟があれば『世界樹、黒龍、刺さった、対処』で、ダメ元で検索するのにな。


 元いた世界だと、一緒の孤児院の涼華(すずか)がよく調べ物に利用してたな、ぐるぐる検索。ぐるぐる先生にかかれば世界の(ことわり)に分からないものなど無いとか豪語していた。


 ……と、我ながら、こんなバカな事を考えるほどには、現状の解決法が見つからない俺は、ふと視線を下に下げる。


(ん? ありゃ、さっきの大鴉か?)


 その大鴉(おおがらす)の足には人が掴まっおり、ダラダラと血を流し、片腕が無くなってる。


(シリュウ・ブラック?)


 シリュウは〝世界樹〟に刺さったウルスラを見て、これでもかと目を真ん丸に開けて固まっている。


 てか、あんだけボロボロってことは、エルルカの仕業で、エルルカから大鴉に乗って逃げてきたのか?



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ