表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
244/859

第243話 吹っ飛べ



「出身は日本という国だ」


 女王に出身を聞かれた俺は少し意地悪な回答をする。つーか俺は女王のこと正直、信用してないからな? 

 このタイプの奴は国の為なら、いくらでも考えを変える。簡単に言ってしまえば()()()のだ。それこそ自分の娘を政略結婚の道具に使うような人物だ。俺は信用を置かない。


 今は結果的に〝シルフディート〟に協力してるが、別にエルフの国の為じゃない。フォルタニアの為だ。


(そもそも俺はフォルタニアを連れて、さっさとずらかっても良かったんだ。どうせ〝エルフの国〟からは遅かれ早かれ、追われる事になるだろうしな?)


 ──後は強いて言えばエルルカの為だ。

 あの〝魔王信仰〟の人数とシリュウを一人で相手にするのは、流石のエルルカでも荷が重い。

 

 ん? アルタイル達を倒したのはお前だろって?

 さて、何のことだか。てか、こう言っちゃあれだが……アルタイル達じゃ、この戦いは()()()()だ。


 〝シルフディート〟の戦力は一国の戦力としては他の国と比べると一回りぐらい弱い〝八柱の大結界〟の〝魔術柱(コムルナ)〟を守る国──まあもう破壊されたらしいけど……ちょっとは俺のせいかなー……ん、んっ、とにかく〝魔術柱(コムルナ)〟を守る国としては(いささ)か戦力に欠ける。


 オマケにあんな化け物、()()まで出てきたってんなら、最早、国を捨てて逃げ出すレベルだろう。


「日本? 馬鹿にしてるの? そんな国はこの世界に存在しないわ」


 目を細め不機嫌な女王。それにどうやら女王は世界の国の名前を全部覚えてる程には博識らしい。


 そしてチラリと女王の背後にいる、フォルタニアに視線を向けると、目を向けられたフォルタニアは無言で頷く。俺の言葉に嘘が無いと言う意味を込めて。


「!?」


 これには女王が目を見開いて驚く。そのフォルタニアを見た女王は「稗月(ひえづき)……偶然かしらね」と呟く。


(偶然? 何の話しだ?)


「──っと、長話(ながばなし)、し過ぎたな」


 俺は足に魔力を込めると、()()()()()()()、ウルスラのいる空を目指し空を駆け上がる!


 ウルスラの頭上まで登った俺は、右腕に強く魔力を込め、


「──本日二度目の同じセリフだが、まあ、()()()()、コラァァァ!! 戦場までの片道切符だァ!」


 ……と、()()()()()()()()()()()


 比喩では無い、そのまんま読んで字のごとく、轟音と爆風を巻き上げ、蜷局(とぐろ)を巻いてる為、実際より小さく見えるが、体長にすると300m(メートル)はあろうかという、巨大な伝説の黒龍であるウルスラを西()()()()へと叩き落とした。


「──GUGYAAAA(グギャアアアア)AAAAAAAAA(アアアアアアアア)!!!!」


 大気が揺れる程の絶叫に、その場にいた物の多くが耳を塞ぐ。唯一例外なのは、それでも狂気染みた笑みを浮かべる〝魔王信仰〟の一同だけであった。



 ★★★★★★作者からのお願い★★★★★★


 作品を読んで下さり本当にありがとうございます!


・面白い

・続きが気になる

・異世界が好きだ


 などと少しでも思って下さった方は、画面下の☆☆☆☆☆から評価やブックマークを下さると凄く嬉しいです!

 (また、既に評価、ブックマーク、感想をいただいてる皆様、本当にありがとうございます! 大変、励みになっております!)


 ★5つだと泣いて喜びますが、勿論感じた評価で大丈夫です!


 長々と失礼しました!

 何卒よろしくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ