表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ハイスクール・ギャンブル  作者: アタリ・ツキ
1/29

始まり

 俺が通う「私立帝王学園高校」は日本でトップクラスの高校で、日本中の金持ちの子供や秀才達が通う高校だ。その中でも俺「薮崎康平」は特に天才だろう。学校でのテストは常に上位で、スポーツも人並み以上にこなせる。だがそんな俺にも一つ困っている事がある。それは退屈で刺激の無い日々を送っているということだ。毎日学校に通い家に帰ってはまた学校。そんな退屈な暮らしをしていた俺の日々にある日、光が差し込む。


「明日からお前たちにはギャンブルをしてもらう。」


いつもの退屈な教室に突然現れた見たこともない黒服の男がそういった。当然クラスメート達は黒服に質問攻め、かと思ったが案外冷静だった。落ち着いていて助かるよ。と言ったあと黒服が説明をはじめた。


「全国の高校で明日の火曜日から4日間ギャンブルが行われる事になった。そして、今からこのクラス39人に500万円を貸し出す。」


このあたりから、みんなの顔が困惑し始めた。だが、黒服は気にせず説明の続きを話し始めた。


「来週の月曜日に500万円を返却してもらう。ギャンブルで500万以上稼いだものは、その総額から500万を引いた金額が自分のものになる。そして、このクラスで一番多く稼いだのもと二番目に稼いだものは次のギャンブルに挑んでもらう。まあその話は今は詳しく言えないが、ほかに聞きたいことがあるものは挙手しろ。答えれる範囲で答える。」


 案の定たくさんの手が上がった。そして黒服に当てられた生徒が質問していった。

「500万貸付の件ですが、一円も使わず来週の月曜日に返却すればギャンブルなどしなくても良いのではないでしょうか。」


 よく考えれば当たり前のことだった。だがそれでは全く面白くないじゃないか。少なくとも俺は嫌だ。

 すると黒服はその質問が来ることを知っていたかのようにこう答えた。

「それでは全く面白くないじゃないか。」俺と同じ答えじゃん。

「最低でも一人100万は使ってもらう。これはルールだ。」

「他に質問は」と黒服がいうとまた手が上がった。


「ギャンブルとは具体的には何をするのですか。」ここで一番気になることが質問された。

「それは自分たちで決めてもらう。」

 この答えは予想外だった。てっきり元々決められたギャンブルをやるものだとおもっていたからだ。


「だから今日一日の猶予を与えているんだ。明日までに準備しろ。だが暴力行為は禁止だ。不正やイカサマに関しては対戦相手が気づいて証明できなければイカサマとはならない。その他細かいルールは必要があれば話す。」


 その後も黒服に関しての質問や黒服の属する組織への質問が出たが、それは答えれないの一点張りだった。

 一通り質問が終わると「明日は楽しみにしている」と言い残し教室を後にした。


 その後の授業なんか誰も集中できていないようすだった。しかし俺は明日が楽しみで仕方がなかった。そう、これから俺の刺激的な日々が始まるのだ。

読んでいただきありがとうございます!一週間に一回ペースで投稿します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ