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百合の花が咲く

連載とはいえ1日に何回も投稿してしまいすみません。

纏めるべきだとは思ってるんですが。

やはり少しでも多くの人に見てもらいたいです。

ですのでたまたまでも開いてくれたのならぜひ呼んでください。

そして感想やブクマ是非是非お願い致します。

「ねー、ホントに寝ちゃうの?」


「ねーねー、私起こしといて咲ちゃんだけ寝るのずるくないー?」


「チューしちゃうよー?」


現実逃避をしている私には何も届かない。

はずだったのだが流石にうるさすぎる…… 。

このまま無視してれば静かになるだろう。

構ってあげたら余計うるさくなるんだろう。

私はふて寝を続けた。



15分程経っただろうか。

未だに桜がうるさい。


「やっぱ私がポーカーを選んだのが勝因だよね」


「シャッフル前にカードの順番を記憶させてシャッフルもヒンドゥーにして覚えやすくしたもんなー」


「ここまでしてあげたんだから咲ちゃんも私に惚れちゃうよねー」


隣で人が寝ているのによくここまで騒げると感心出来るほどに。

そろそろ起きてあげよう。

と思ったその時。


「ちゅっ」


私の頬に何かが触れた。

目を瞑っているので何をされたのか分からないはずなのだが音と桜の先程の発言で何をされたのかが分かる。

流石に悪ふざけがすぎる。


「な、なにやってんの !? 」


「頬っぺでもキ、キスとか…… 」


「女の子同士なのに」


私は怒ろうとしていたはずだった。

だが怒ったかと言えるかどうか微妙なところだった。

そんな私を見て桜はニヤニヤしている。

私が顔が熱くなっているような気がするが気のせいだと思いたい。


「咲ちゃんは可愛いなー」


「ちゃんと言ったよ?私は咲ちゃんが大好きだしチューしちゃうって」


「それも咲ちゃんが可愛いのが悪いよねー」


桜はニヤニヤしながらわざと私の顔を赤くしようとしている。

好意としてなのだろうが悪意にしか思えない。

私は混乱からか言葉が思いつかず俯いていた。

するとそんな私を見かねたのかまた悪戯心なのか桜は続けて発言した。


「だからこそ私が独り占めしたいんだよね」


「そのために咲ちゃんが全てを失うようにしたんだ」


「私頑張ったんだ。褒めて褒めてー」


彼女は何を言っているんだろうか。

先程も言っていた私が不幸になった原因も桜自身だと。

本人がそう言っても信用はできない。

だってあの事件は計画できるようなものでは無いのだから。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



~10年前~


「ぱぱーにあってるー?」


「ちゃんとみてよー。ねーねー」


私は買ってもらったばかりのランドセルを背負い楽しそうにクルクル回ってる。

まるで気分はファッションショーの気分だ。

観客はパパ一人だが。


「似合う似合う」


「咲も成長したな。明日からもう小学生だもんな」


パパは幸せそうな笑顔で笑っていた。

明日の入学式の準備をしながらこちらを見ていてくれた。


「ままもみててくれるかな?」


「きっとお空から見てくれるさ」


「だってママは咲のこと大好きだからな」


私は父子家庭で育てられた。

仕事で忙しくても私の事を気にかけて優しく時に厳しく愛をもって接してくれた。

ママは私が生まれると同時に死んでしまったらしい。

だから私にはママの記憶はないがパパからどんな人か聞いたりしていた。

たとえ記憶がなくともママのことが大好きだからだ。


この時、私はまだママは死んだと本当に信じていた。




~入学式当日~


私は余程入学式が楽しみだったのだろう、目覚ましが7時に鳴るはずなのに5時に目が覚めていた。

パパは今日休むために仕事を頑張ってくれたらしい。

そのためか隣で気持ちよさそうにぐっすりと深い眠りについていた。

気持ちが高ぶっている私はバレないように着替え、靴を履き、玄関の扉を開けた。

朝日がとても眩しかった。

その眩しさがこれからの小学校生活を連想させ私はルンルン気分で散歩に出かけた。


こんな朝早くに1人での散歩。

初めての経験が更に私のテンションを上げる。

いつもパパと遊んでいる公園に走って向かう。

誰もいない公園。いつもと違う公園。

遊具が独り占めだと滑り台に向かうと先程まで死角だったところに私と同い年くらいの女の子がいることに気づく。

この頃の私は人見知りもせず誰にでも話しかけられ友好的だった。


「ねーねー、あなたなにしてるのー?」


「ひっ、だ、だれですか?」


その女の子は酷く脅えていた。

ただこの頃の私には関係なかった。

相手が脅えていようとグイグイ距離を詰めていった。


「わたしはねーさきっていうんだ」


「あなたは?」


「わたしはさくらといいます…… 」


お互いが名前だけの自己紹介をした。

この頃の私の中でお互いの名前を知ったら既に友達だ。

友達といったら遊ぶものだ。

せっかくの誰もいない公園。

私の選択肢は遊ぶしかなかった。


「さくらちゃんいっしょにしーそーしよ?」


「え、でもわたし…… 」


彼女は言い淀んでいたが問答を言わせず私は彼女の手を引っ張っていった。

彼女は諦めたのか私と遊んでくれた。


「わたしねーきょうからしょうがくせいなんだー」


「わ、わたしもおなじです」


「ほんとに!? うんめいってやつだね」


「そ、そんなただのぐうぜんなきが……」


「ううん、これはうんめいだよ!! 」


「お、おおげさだよ…… 」


「こまかいことはきにしないの!! もうわたしたちしんゆうなんだから」


「え、えぇー…… 」


こうして私達は親友になった。

この頃の私達の関係性は今と真逆だ。

今のようになる原因はある事件が原因だ。

私と桜が親友になることが事件の原因になるとら思いもしなかった。


次はある事件について書いていきたいと思います。

幼い頃の咲桜を見てください。

百合百合どろどろする予定です。

早めの投稿目指すのでブクマしてもらえると嬉しいです。

誰か初のブクマしてください……。

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