表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/11

二人の秘密の関係

読みやすい文章が描きやすいと思う毎日です。

皆に見てもらい皆に面白いと言ってもらえる作品を作りたいー。

そのために皆様見てください。

そしてブクマや感想などお願い致します。

本当にお願い致します。

「待てよ!! おかしいだろこんな結果」


「ん?私はディーラーとして公平に行ったよ?」


「だとしても1回目で5枚交換してるしこんな運が無さそうな奴に負けるなんて…… 」


「負けを認めないなんて男らしくないぞ」


「君の負けは決まったの。野次馬が集まってくれたおかげで証人もいっぱいいるしね」


桜の言葉で気づいた。

ここまで周りに人がいた中で私は勝てたのか。

ゲームのことを考えて集中し過ぎていたから。

その疲れが今にしてどっと来る。

勝ちの余韻に浸っていると急に胸ぐらを捕まれつき倒された。


「こんな奴に負けるなんてイカサマに決まってる」


「イカサマを使ったと認めろ」


「あーあ、暴力に走っちゃったか……」


桜は予想してたのだろう。

格下の相手に負けたのだ舐めきっていた相手に。

人はその現実を簡単に受け入れることはできない。

不満があるということだが彼はこのゲームが全てではないことに気付いていない。

私は頭を使いすぎたのか彼にその指摘をすることどころか立ち上がることすら出来なかった。

それを見て桜は嬉しそうに発言した。


「ねーねー、運営の人見てるんでしょ?」


「こんな可哀想ないたいけな女の子が暴力振るわれたんだよ?」


「しかもルールに則ってゲームをして負けた腹いせに」


「これは充分に第1ゲームのルール違反じゃないかな?」


彼はその言葉を聞き気づいたのだろう。

そう、この第1ゲームでは暴力は禁止と言われていた。

カッとなって我を忘れて行ったとしても暴力は暴力だ。


「ぷぷぷっ、ちゃんと見てましたよー」


「完全にルール違反だね。それに犠牲者を決めるためのゲームにも負けたみたいだし君が犠牲者ってことで決定でーす」


「異議や反論は認めませーん」


馬鹿にした声で彼の処分が決まった。

私は助かったのだ。

一度自殺したからこそなのか犠牲者に選ばれなかったからなのか分からないが生まれて初めて生きられることを嬉しいと感じた。


「えーと、こっちで決まったことなんですが」


「第1ゲーム長すぎるってことなんで今の段階で犠牲者が決まってないペアはじゃんけんで決めてください」


「運も実力のうちって言うしね、ぷぷぷっ」


運営側が勝手に新しいルールを提示してきた。

勿論周りはその発言に対して反発しているが運営の力は絶対だ。

時期に大人しくなりペアでじゃんけんを始めている様子だ。

私は倒れたまま休んでいた。

私に負けた彼は膝から崩れ落ち絶望の表情を浮かべていた。

何も声をかけられない。

私のせいであんな風になっているのだから。

と少し罪悪感を感じていると足音が近づいてきた。


「お疲れ様、咲ちゃん」


その言葉に反応し私は桜の方に視線を動かす。

そして顔を見て安堵したのだろうか本来桜に対して言わないであろう言葉が出た。


「桜、ありがとう」


久しぶりに人の目を見て感謝を伝えた。

人の目を見て話すのも感謝を伝えるのもいつぶりだろうか。

もう覚えていないほど昔の事だ。

だが、ここで思い出してしまった。

私が人の目を見れなくなってしまった理由を。

桜の秘密のせいだ。

私の秘密と桜の秘密は相性が悪い。

疲れから頭が働いていないのかすっかり忘れてしまっていた。

桜は嬉しそうな顔をしていた。


「咲ちゃん疲れてるだろうしゆっくり休もっか」


私は桜の言葉の通り思考を停止し瞼を閉じた。

眠りにつこうとしている私を最初の部屋に運ぼうとしているのだろう桜に腕を持たれ起き上がらせられた。

遠のいていく意識の中桜の言葉が頭の中に届いた。


「久しぶりに見たな過集中と瞬間映像記憶を併せ持ったギフテッド」


「やっと一緒になれるね」


そこで私の記憶はなくなった。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



目を開けると見知った部屋にいた。

真っ白な壁、真っ白な天井。

最初に目覚めた部屋だ。

私はあの後眠りにつき桜が運んでくれたのだろうか。

目覚めたがまだ頭が重く動きたくない。

起きることから目を背けるように寝返りを打 つ。

寝返りをうった視線の先に、いや目の前に気持ちよさそうに寝ている桜がいた。


「え、なんで同じベッドに寝てるの!? 」


驚きから無意識に声が出ていた。

だが桜は私の声で目覚めることはなく気持ちよさそうに寝ていた。

可哀想と思いながら事情を聞くために体を揺らした。


「ねぇ、起きてよ」


「んー、あと5分だけー」


「いや、お母さんに起こされてるんじゃないんだから…… 」


「お母さんじゃないなら起こさないでー」


まさかここまで目覚めが悪いとは思わなかった。

どうしようか。

叩き起すしかもう手はない気が…… 。


「チューしてくれれば起きるかもー」


「桜、起きてるでしょ…… 」


「このままだとあと6時間くらい寝ます」


「調子乗んないの」


寝たフリをしている桜の頭を叩いた。

人を久しぶに叩いたせいか力加減を間違えた気がする。


「痛いなー。今の衝撃で永眠するところだったよ」


「ご、ごめんって、わざとじゃないから」


「なんか昨日見た咲ちゃんの印象と今の印象が結びつかないんですけど」


確かにそうだ。自分も違和感を感じていた。

何故桜の前ではオドオドせずに普通に接することが出来ているのだろうか。

昔を思い出して童心に戻っているのだろうか。

いや、違うはずだ。

私は桜のことが嫌いなのだから。

桜のことを考えているとある可能性を思いついた。


「ねぇ、桜。私にギフテッドを使ってない?」


「んー、なんの事かな?」


桜は明らかに目を背けている。

ギフテッドとは先天性の特殊能力のことだ。

私と桜はギフテッドを授かっている。


私のギフテッドは瞬間映像記憶と過集中。

瞬間映像記憶とは1度目に映った物を映像として記憶できる。

過集中とは深い集中力を持ち時が止まったかのように思える程だ。

だが2つとも脳に多大な負荷を与えるせいで使った後は思考が働かなかったり疲労が溜まりすぎて立っていることも出来なくなってしまう。



桜のギフテッドは催眠術。

催眠術といっても種類は多く目を用いた催眠術だ。

彼女は目と目を合わせながら命令をすると桜に指示に従う。

私とペアになりポーカーをした彼もこのギフテッドのせいで私と公平な勝負を承認したのだろう。

私のギフテッドでは彼女の目をより見てしまうので相性が悪い。


私は疲弊した時に近くに歩んできた桜の目を見てしまった。

その時に休めという催眠以外に他の催眠を受けていたのではないだろうか。

そのような考えが脳裏を過った。


「えー、私の事疑うのー? 私は咲ちゃんのために色々したのにさー」


「確かに私を助けてくれたけど…… 」


「本当に咲ちゃんには休め以外の催眠はしてないよ」


「それを信じるしかないんだよね…… 」


私が信じたのが嬉しいのか桜はとてもニコニコしている。

桜が何を考えているのか分からない。

そうだポーカーが終わったら聞こうと思ってたんだ。


「ねぇ、過去にあんなことがあったのに今回私をなんで助けてくれたの?」


「それは私が咲ちゃんのこと大好きだからだよ」


「もちろん恋愛対象としての大好きだからね?」


「え……? 」


「それに過去にあったアレは全部私が計画した事だもん」


「は……? 」


桜は変わらない笑顔を浮かべていた。

その笑顔こそ桜が言っていることが真実だと思わせる。

そもそもツッコミどころが多すぎる。

よしっ、お得意の現実逃避をしよう。

しかし何でこんなに前向きな性格になっているのだろう。

それも含め現実逃避を実行します。


「二度寝します。おやすみなさい」


「えっ、待って。告白の返事はー」


「気になるのそこなの!?」


詳しく聞かなければ行けないことが多そうだ。

あの過去から数年。

また桜と2人で話す日が来るとは思わなかった。

そして私はあの事件の真実を知ることになる。

完全に百合展開に向かってしまっている気がします。

頭脳戦は書くのは難しいかったです。

次回は過去のお話をします。

ブクマや感想是非是非お願い致します。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ