太郎の伝説! —すべてはそこから始まった—
僕の名前は、百 太郎。
生まれは青い星。
僕を育ててくれたのは実の両親ではなくて、他人のおじいさんとおばあさんだった。
おばあさんから聞いた話によれば、僕は、赤子の時に濁流に飲まれ川に流れてしまっていたらしい。そして、そんな僕を助けてくれたのは、偶々通りかかったおばあさん。
ちなみに、助けてくれたおばあさんは、育ててくれたおばあさんの親戚だったんだって。
そうして愛情たっぷりの老夫婦に育てられた僕は、すくすく育ち、八歳になった。
その日、僕は、おじいさんとおばあさんから命じられた。
「立派な男になるため、旅に出なさい」
おにぎりと水筒だけを持たされ家から追い出された僕は、村を出て少しの辺りで落ちていた刀を拾って、また歩き続ける。
そんなある昼下がり、一人の女性に出会った。
美しい金の髪と長い睫毛、滑らかな肌を持つ、下半身が蛇のようになっている二十代くらいの女の人。
「あたくしを仲間にして下さらないかしら? 何でも力になりますわ。紐代わりにもなりますわ」
それまでおばあさん以外の女性に出会ったことがなかった僕は、思わず惚れ、即答。
「うん! いいよ!」
僕の記念すべき一人目の仲間は、蛇の下半身を持つ女性となった。
それから僕たちは旅を続け、途中の村で化け物退治を請け負ったりしながらお金を稼いで、育った青い星を飛び出したんだ。
宇宙から見た故郷の星は、ガラス玉のように綺麗だった。しかも、明るく輝いて見えてさ。僕はついつい泣きそうになってしまったんだ。
まぁ、隣にいた蛇の下半身の女性は、とっくに泣いていたけどね。
それからも二人の冒険は続いたんだ。
新しい星への旅。それは、未知との出会いの遭遇ばかり。けれども僕はそれが嫌じゃなかった。だから、いつだって隣にいる彼女と共に、いろんな星を見て回ったんだ。
そんな中で、僕は、新たな仲間たちに出会った。
一人はヒポポルポルルンポ星で知り合った、一メートルくらいしか身長がない小人のような男性。
ポポルポルルン族という種族の彼は、外見は少々厳ついけれど、料理がとても上手。だから、彼が旅の仲間に加わってくれてからというもの、美味しいおにぎりを食べられるようになったんだ。しかも、ポポルポルルン族は発熱の術を使える。だから、いつでも食べ物を温めることができる。
彼との出会いは、本当にありがたい出会いだった。
この時ばかりは神様に感謝したよ。
もう一人は、サルルリルリリンバ星で知り合った、アリアナ・サルル・サルルリルリリンバという猿を飼育している少年。
でも、『少年』は仮の姿で。
実は女の子だったんだ。
しかも、サルルリルリリンバ星のプリンセス。
お姫様と接したことなんてなかったから、その事実を知った時はどうしようかと思った。でも、それから少しして、彼女が第五十三王女だと知って、少し安堵したよ。
四人揃った僕たちは、とある星に降り立つ。
イタチチイタチリメンジャコという星で、そこは、荒れ果てた星だった。戦争ばかりしているんだ。
戦争は人が死ぬ。
罪のない人の命まで、呆気なく奪われてしまう。
見ていられなくなった僕たち四人は、戦場へ足を運び、戦いを終わらせるために戦うことを決意した。
でも、イタチチイタチリメンジャコ星を争いのない幸せな星にすることはできなかった。
僕たちは滅ぼしてしまったんだ——その星を。
ー完ー
ありがとうございました。