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プロローグ:生きてはおらぬ、死んではおらぬ

タイトルにはドッペルゲンガーとありますが、実際のテーマは生霊が中心です。

生霊の性質や特徴についてはオリジナル色強めとなっていますので、あくまで"作中における生霊"という認識で読んで頂けたらと思います。


"生霊"。

いきりょう、いきすだま、しょうりょう、せいれい。


それは、生きとし生けるものから分かたれた霊魂。

あるいは、強い思念が生き物の姿を借り受けた存在。


彼らは奇々怪々を招くとして、古来より人々に恐れられてきた。

現代社会に於いては、特定の某を祟るべく生み落とされた呪詛の化身、といったイメージに偏りつつある。



例えば、誰かが誰かを陥れる目的で、生霊を差し向けたとして。

差し向けられた誰かは、生霊と出くわした瞬間に死ぬとか。

生霊を見掛けただけでも、事故に遭うとか病気を患うとか。


生霊と関わってしまったばかりに、覚えのない不運や不幸に見舞われた。

実際にそう自称する某が、少なくないのだ。



しかし、前述のイメージは氷山の一角。

主な生霊は、ある程度の執着を持っていても、悪意を根源とはしていない。


逢いたくても逢えない人に逢うため。

知りたくても知り得ない秘密を知るため。

今世でやり残した未練に、せめてもの別れを告げるために。


ただひとつの純粋な思いを貫いてこそ、生霊とは生まれ出づるのだ。






「けんちゃん」



この物語は、そんな生霊たちと通じ合うことの出来る、ひとりの青年が主人公。

そして青年が、もうひとりの主人公を取り戻すべく、撒かれた種を拾い集めていくお話です。



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